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第二新卒で公務員になるのは不利なのか|転職のメリット/デメリット

転職事情

第二新卒者が公務員への転職を考えた場合の可能性について、公務員へ転職するメリットやデメリットについて、第二新卒者が公務員への転職を成功させるためのポイントについてまとめました。公務員への転職を考えている第二新卒の方の参考になれば幸いです。

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公務員になるためには公務員試験に合格する事が必要

新卒・既卒問わず、公務員になるためには公務員試験を受験をする必要があります。これを受けない事には、公務員への道が開かれる事はありません。 一口に公務員といっても国家公務員や地方公務員など数種類に分類されており、さらに分類された中でも多数の職種が枝分かれしています。そのため、各業種によって試験の概要が変わっていきますので、自分が希望する職種の試験日程や試験の回数についてはあらかじめ調べておく必要があります。大抵の場合は、各職種ごとに年に1回試験が開催されます。 公務員試験は新卒・既卒で試験日程や採用枠が分かれておらず、受験者は同じ日程に同じ試験を受ける事になります。

公務員試験には年齢制限がある

公務員試験は学歴の程度によって試験区分が変わっていきます。試験によって呼び方が変わってきますが、「大卒程度」と「高卒程度」の2種類に分けられている場合がほとんどです。職種によっては「短大卒程度」の区分が含まれているものもあります。 どの学歴の程度の試験を受けるにしても、公務員試験においては年齢制限があります。年齢制限も公務員の種類や職種等によって異なりますが、国家公務員の一般職を例にとって見ると、高卒者では「高校卒業見込み及び高校卒業後2年以内の者」「中学卒業後2年以上5年未満の者」、大卒程度では「21歳から29歳までの者」となってます。 先述の通り、種類や職種によって年齢制限に違いが見られ、一概に試験を受けられるのは何歳までと断言できないのが現状です。特に地方公務員では年齢制限の上限を高く設定している自治体が多く存在します。

第二新卒者の場合は年齢制限はほとんどない

第二新卒には明確な定義はありませんが、一般的には「新卒で企業に入社をした後2~3年で転職活動を行っている者」の事を言います。これを基準に見ると、大卒の第二新卒といえば25歳前後が該当します。 ほとんどの公務員試験では、大卒程度の年齢制限は30歳前後に設定されています。そのため、大卒の第二新卒では年齢制限に引っ掛かるという事はほとんどないと言えます。 大卒の場合は試験区分も年齢制限もあまり気にせず受験する事が出来ますが、第二新卒者が高卒の場合はどのようになるのでしょうか。先程例で挙げた国家公務員の一般職で見てみると、高卒者の区分では高校卒業後2年以内の者となってます。仮に高卒で入社した会社を3年勤めた後に公務員への転職を考えたとした場合、高卒者区分の年齢制限を1年オーバーしてしまう事になります。 これだけを見ると高卒の第二新卒は公務員試験を受けられないように思えますが、高卒でも大卒程度の試験を受ける事が出来ます。大卒程度の試験とは、あくまでも試験の内容が大卒者レベルの難易度という事であり、受験資格そのものは学歴を問わず21歳から29歳なのです。当然年齢が該当していれば中卒者でも受験は可能です。 大卒・高卒問わず第二新卒者は公務員試験の年齢制限を気にせず受験する事が可能です。しかし、試験によって内容が異なりますので、試験要項の確認は必ず行うようにしましょう。

公務員試験は学力試験だけではなく、面接もある

一般的に公務員試験は一次試験と二次試験があります。一次試験は一般教養や専門科目などといった筆記試験が行われます。一次試験が合格した後に二次試験が行われます。この二次試験では論文試験や面接が実施されます。試験だからといって筆記試験の合否だけで決まる訳ではありません。民間企業と同じように面接も行われます。 面接の形式は個別面接や集団面接など、受験する公務員試験の種類によって異なります。中には受験者数名で与えられた課題について討論を行うものであったり、受験者同士で与えられた課題の作業を協力してこなすといったものも存在します。二次試験の形式も事前に調べておき、その対策を行う必要があります。

第二新卒は面接で不利になる事も有り得る

第二新卒の場合、新卒で入社した会社を2~3年で転職するという事から、周りからは早期退職者と認識されます。これは公務員試験の面接に限らず民間企業の面接にも該当しますが、面接官から見たらなぜ早い期間で新卒で入社をした会社を退職しようと思ったのか、もしくは退職をしたのかという事を非常に気にします。これは、「前の職場でこんなに早く辞めたのだから、うちに入社してもまたすぐに辞めてしまうのではないだろうか」「受験者自身に何か人間的に問題があるのではないか」と警戒をしてしまうからです。 公務員の場合、面接官に「なぜ最初から公務員を目指さなかったのだろう」「ただ安定だけを求めているのではないか」と思われてしまう傾向があります。そのため、なぜ新卒で入社した会社から早期で転職を考えたのか、なぜ民間から公務員へ転職しようとしたのかを面接で問われる可能性が非常に高くなります。 正社員という立場を捨ててまで公務員に転職をする前向きな動機や目標があればその思いをストレートにぶつけて面接官が抱いている不安を払拭する事が出来ます。しかし、前職の人間関係などといったマイナスの理由での転職の場合はそれを面接でそのまま伝えると面接官が抱いている不安をより大きくしてしまいます。このような理由の場合は前職での反省をふまえて、採用された後の目標やビジョンを明確に打ち出すなどのフォローやカバーが必要になります。

第二新卒が有利に働く場合もある

第二新卒が公務員へ転職をする場合、面接においてそれが不利にしかならないという訳ではありません。一見不利そうに見えてもそれをプラスに転じる事は十分に可能です。 第二新卒は学校を卒業してから2~3年の社会人経験があります。就いていた仕事のスキルや能力は完全に身についてないにしても、社会人としてのマナーや常識は身につけてます。その点は新卒や公務員浪人などといった社会人経験なしで受験をする人達と比較をしても勝っている大きなポイントとなります。最低限の言葉遣いや礼儀作法を身につけているので、採用後の即戦力になれるようなアピールをする事も出来ます。 また、前職の実務においてどのような経験をし、何を学んだのか、実績があればそれも面接でアピールする大きな材料となります。社会人経験を数年積んできて自身がどれだけ成長出来たのかという事をアピール出来るのが、第二新卒者の大きな強みとなります。

第二新卒が公務員へ転職するメリット

第二新卒者が転職先の候補として公務員を目指す事が出来る事がわかりましたが、民間で働いていた第二新卒者が公務員へと転職をするメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。メリットについていくつか挙げてみましたので、見ていきましょう。

安定性が高い

公務員最大のメリットといえば、この安定性が挙げられます。公務員は国や地方公共団体の職員です。国や地方公共団体は滅多な事では経営破綻する事がありません。また、公務員は犯罪行為など余程の事を行わない限りはリストラされる事はありません。 給料面でも若い時は一般企業よりも安いですが、少しずつ確実に昇給が行われ次第に一般企業の平均よりも給料が高くなっていきます。また、民間では会社の業績によって左右されるボーナスも公務員では確実に貰う事が出来ます。 一度公務員になってしまえば仕事とお金の心配がなくなり、安定した生活を送る事が出来るのが最大の魅力です。

社会的信用が大きい

公務員はその安定性から、クレジットカードの作成や住宅、車のローンが組みやすいのもメリットです。民間企業に勤めている場合は勤続年数や年収などの厳しいチェックを経てようやく審査に通るといった流れなのですが、公務員の場合は借金が多いなど余程の理由がない限りはその身分だけで勤続年数等関係なく簡単に審査が通ります。 また、周りからは公務員は真面目でよい印象に見られる事が多いです。そのような印象と安定性が合わさり、結婚をするなら公務員という風潮も生まれてくる程です。

福利厚生が充実している

公務員は民間企業と比較して、福利厚生が充実しているのが特徴です。特に子育てや介護に対して力を入れているため、子供がいる女性や介護が必要な親を抱えている中年層には働きやすい環境となってます。 また、公務員は有給休暇が取りやすいのが特徴です。民間企業の場合は入社半年後に10日の年次有給休暇が与えられ、その後勤続年数に応じて増えていくという形を取る所が大半です。対する公務員の場合は初年度から年次有給休暇が20日付与されます。実際に有給休暇を取る場合も民間企業と比較してスムーズに取る事が出来ます。 公務員は退職金制度が確実にあり、その金額は民間企業と比較して高いのも特徴です。

第二新卒が公務員へ転職するデメリット

良いイメージが先行してメリットしかなさそうに見えがちですが、公務員にも当然デメリットが存在します。そこで、第二新卒者が公務員に転職をするデメリットを見ていきましょう。

公務員試験に向けての勉強が必要

公務員試験は二次試験に面接があるとは言え、公務員の選考では学力が重要視されます。そのため、一次試験を突破するための勉強が必須となります。 公務員試験は決して簡単な試験ではありません。出題範囲がとても広く、満遍なく勉強をしなくてはいけないため、勉強量が必然的に多くなってしまいます。また、公務員は人気が高いため、倍率が高くなる傾向にあります。そのため、試験勉強には相当の時間を費やす必要があります。 第二新卒者の中には仕事を辞めずに働きながら試験に臨む人も多くいらっしゃいます。そのような人達は時間的に余裕がある学生とは違い、勉強時間が制約されてしまいます。次第に時間に余裕がなくなり公務員試験勉強を挫折してしまうケースもあります。 仕事を辞めて公務員試験に専念をする第二新卒者の場合は、時間的には余裕が出来ても親の支援や奨学金を使って生活をしている学生とは異なり、金銭的に厳しい状態となってしまいます。また、一年目で必ず合格出来るとは限りません。公務員試験が失敗した場合、更に金銭的に打撃が与えられるリスクも考慮する必要があります。

決して仕事は楽ではない

公務員のイメージとして、仕事は楽で定時に帰れると思われがちですが、決してそんな事はありません。 配属される部署によって左右されますが、仕事内容が思いのほかハードで、定時では帰る事が出来ないのが現状です。中には信じられないくらいハードな業務を行う部署もあります。また、公務員の場合は原則どんなに残業をしても残業代は支払われる事はありません。自治体によってはある程度の残業代を予算として見る所もありますが、その上限を超えた部分については支払われる事はありません。 楽で定時に帰れるというイメージを強く持ちすぎて、いざ現実に目を向けるとそのギャップでモチベーションが急降下してしまうケースが非常に多いのです。

世間からの目が厳しい

公務員の給料は税金から支払われており、待遇も非常に良いため、その事に対し不満を持つ人達がいるのが事実です。そのため、日常におけるちょっとしたミスをしただけでも公務員だからという理由でバッシングを受ける事も多々あります。 公務員は業務内外問わず、常に気を付けて行動をしなければいけない事が発生してしまうというのもデメリットの1つと言えます。

筆記試験や面接におけるポイント

第二新卒者が公務員に転職をする場合、公務員試験の受験は避けては通れない道です。これを突破しない限りは公務員への転職が出来ません。 ここでは、第二新卒者が筆記試験や面接を成功させるためのポイントを紹介していきます。

筆記試験は試験全体の流れをイメージし、広く浅く勉強をする

公務員試験の筆記試験は科目数が非常に多く、その範囲も膨大であるといった特徴があります。当然受験する職種によって試験の内容は変わっていきますが、一般的には教養試験と専門試験で構成されてます。教養試験は一般知能と一般知識に分かれておりこれら2つの中から更に科目が枝分かれしてます。専門試験では法律系、経済系、行政系に分けられており、それぞれ更に科目が枝分かれしてます。教養試験・専門試験共に5肢択一となってます。 範囲が非常に広いため、全ての科目を満遍なく勉強する必要があります。しかし出題範囲の全てを100%頭に詰め込む事はほぼ不可能で無謀と言えます。ただ出題範囲を勉強するだけでは効率が悪いので、まずは自分が受験をしようとする試験の出題傾向などを実際に調べ、どの科目が重要なのか勉強を進める優先順位をつけます。分析した優先順位を基に勉強のスケジュールを立て、全てを覚えようとはせずに広く浅く勉強をしていく事が大事です。5肢択一なので無理に覚えるよりもある程度記憶に残す程度にとどめた方が効率が良いと言えます。 特に第二新卒者の場合は学生とは違い時間にゆとりがある訳ではないので、よりしっかりとした計画を立て、効率よく勉強をしていく必要があります。そのためには焦らず、まずは受験しようとする試験の出題傾向を調べて試験全体のイメージを作る事が大事になります。決して短期間の詰め込みで合格出来る試験ではありませんので、勉強の計画が重要となります。

第二新卒の面接では、転職理由と公務員の志望動機を明確に伝える

先程も述べた通り、第二新卒者が面接を受ける際は必ずと言っていい程面接官に転職を考えた動機と志望動機を問われます。この2つの質問については確実に胸を張って答えられるようにする必要があります。逆にこの質問を上手く返せないと合格は厳しいものとなるでしょう。 その他には、前職で何を学んだのか、どのようなスキルを身に付けたのか、どのような実績を作ったのかなど、アピール出来る材料を揃え、それらの経験を公務員としてどのように活かしていきたいのかといったビジョン作りを行っておく事が重要となります。公務員としてどのような仕事をしていきたいのかをしっかりとイメージをしておきましょう。

公務員試験や面接の対策をすれば、第二新卒者でも公務員への転職のチャンスがある

いかがでしたでしょうか。 第二新卒から公務員への転職は十分に可能な選択肢として数える事が出来ます。公務員試験を突破するための勉強が必須となり、勉強をする時間がある学生と比べて厳しいものとなりますが、計画的な行動と公務員になりたいという強い意志があればその道が広がる可能性は十分にあります。 面接においては第二新卒が決して弱点にしかならないという事ではありません。むしろ前職で培った経験をアピール出来るので、かえって強みになるのではないでしょうか。 公務員に転職したいという気持ちが強いのであれば、チャンスがある以上是非とも上手に時間をやりくりして公務員試験に挑んでみて下さい。

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