IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

ビジネスシーンでの「嘘も方便」の意味と使い方|例文・類語・対義語

更新日:2020年11月20日

言葉の意味

ビジネスシーンにおいて「嘘も方便」という言葉よく聞くでしょう。しかし、しっかりと意味や使い方を理解している方は少ないのではないでしょうか。今回はそんな方に「嘘も方便」の意味や使い方についてご紹介していきますので、是非読んでみてください。

「嘘も方便」にみる仏教の教え

意外ですが、「嘘も方便」は、仏教に由来する言葉です。「嘘も方便」の「方便」というのは、仏教用語で、衆生(しゅじょう・人間をはじめすべての生物のこと)を真の教えに導く為に用いられる手段のことです。つまり、人を正しい道に導くためには嘘をつくこともいたしかたない、という意味になります。 このように、もともとは人を救い、正しい道に導くために嘘を認めていたのですが、今日では少しニュアンスが違って、都合良く嘘をつくことを「嘘も方便」だと思っている人がいるでしょう。それでは、具体的には仏教ではどのように「嘘も方便」を使っていたのでしょうか?仏教界に伝わる「嘘も方便」を次でご紹介します。

仏教界に伝わる「嘘も方便」・1

法華経で説いている7つのたとえ話で、「法華七喩(ほっけしちゆ)」というのがあります。ここに記されている「三車火宅(さんしゃかたく)・譬喩品(ひゆぼん)」のお話です。 「ある時、長者の家が火事になりました。家の中には子供達がいたのですが、夢中で遊んでいて火事に気が付きません。長者が呼んでも一向に外に出てこないのです。困った長者は、子供達に向かって「お前達が欲しがっていた車が、家の外にあるぞ」と叫びました。この言葉で子どもたちは次々に外へ出て来て、皆無事に逃げることができました。」 このたとえ話では、車など外にはなかったのに子供たちを助けるために嘘をついたのです。しかしこうして嘘をつくことによって、子供たちの命が助かりました。このように、人を救うために嘘をつくことを「嘘も方便」といいます。

仏教界に伝わる「嘘も方便」・2

こちらは「長老尼の譬喩」の中の「キサーゴータミーの譬喩」というお話です。 「あるところに、キサーゴータミーという女性がいました。キサーゴータミーは裕福な夫と結婚して子宝にも恵まれたのですが、その子供は早くに亡くなってしまいました。どうしても子供の死を受け入れられないゴータミーさんは、偶然出会ったお釈迦さまに、「どうか子供を生き返らせてください」と懇願しました。 するとお釈迦様は、「誰も死者を出していない家から、芥子の実を貰ってきなさい」とキサーゴータミーに言います。お釈迦さまに言われた通り、キサーゴータミーはあちこちの家を回って、死者を出したことがない家の芥子の実をもらおうとします。しかしどの家も家族を亡くしたことがって、誰も死者を出したことがない家などないのです。そこでキサーゴータミーは悟りました。愛する人との別離は、自分だけではなく、誰もがその苦しみを経験しているのです。」 お釈迦様は、このようにして「嘘も方便」を実行したのです。

「嘘も方便」を理解して上手に使用しましょう!

ビジネスの世界では、ある意味騙し合いなところもあります。お互い、手の内を隠しながらスリリングな交渉をすることもあるでしょう。なんでも正直に言うことが一番かというと、そうとは限りません。上司を立て、取引先に気を使い、そのためにはやはり「嘘も方便」なのかもしれません。今まで「嘘も方便」の意味や使い方をしっかりと理解していなかった方もこの記事の内容を理解して上手に使用するようにしましょう。 今回の記事が読者の皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。

関連タグ

アクセスランキング