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一般財形貯蓄のメリットやデメリット|引き出し方/利率/解約方法

暮らしの知恵

一般財形貯蓄を知っていますか?よくわからない、という人が多いと思います。一般財形貯蓄にはメリットとデメリットがあるので、その点をよく理解しておく必要があります。一般財形貯蓄を利用するために、種類などを把握しておきましょう!

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一般財形貯蓄とは

一般財形貯蓄とは

一般財形貯蓄とは

一般財形貯蓄とは、財形制度を行っている企業に勤める勤労者を対象にした給与天引きによる積立貯金のことを指します。勤めている企業にお金を預けるわけではなく銀行などに直接一般財形貯蓄として預入れされ、積み立てされていくものです。 一般財形貯蓄は財形制度に基づく「財形貯蓄制度」のひとつであり、特徴としては使用の用途は問わないということが挙げられます。 また、積み立ての上限は原則なく、ライフイベントでお金が要り用の時やけがや入院など不意の出費の際などに払い出し利用できるなど安定した生活をサポートするためのしくみとなっています。

財形制度とは

一般財形貯蓄は財形貯蓄のひとつと述べました。財形貯蓄とは財形制度に基づく企業の福利厚生のひとつです。財形制度は厚生労働省所轄の『勤労者財産形成促進法』に基づいて導入された制度です。 その制度は勤労者が財産を形成することができるようにするためということを目的としており、貯蓄や住宅購入などの財産形成を促進し安定した勤労者の暮らし及び日本経済の発展を目指すために制定されました。 財形制度は大きく3つに区分され、「財形貯蓄制度」、「財形給付金・基金制度」、「財形融資制度」が挙げられます。

一般財形貯蓄の基本的な条件

一般財形貯蓄は会社の助けを借りて天引きという形で安定した貯蓄を蓄えていくための制度です。その際の基本的な条件には以下のものがあります。 一般財形貯蓄の使用の用途は前述したとおり、限定されておらず自分の好きなように使うことができます。 積立期間としては3年間以上ということが原則定められています。その他の基本要件として始める際の年齢は特に制限がないことなどが挙げられます。この点は他の財形貯蓄制度とは少し違い純粋にお金を積み立てていくという意味合いを表しています。天引きで預入される金額に関しても、一般財形貯蓄に関しては利子が非課税ということはなくすべて課税されます。 しかし、通常よりは少し高い金利で運用されるという特徴があります。また注意点としては預入したお金を引き出すことができるのは原則1年経過後となっています。1年経過したのちはいつでも一部引き出しが可能であることが特徴です。 一般財形貯蓄を含む財形貯蓄制度は企業が財形制度を導入することで初めて利用できるものになります。従って導入していない企業に勤める人は利用できない制度となっています。また、預入する銀行なども企業が選定を行っているため指定・もしくは限定されているケースが一般的です。

その他の財形貯蓄

財形貯蓄にはその用途によって一般財形貯蓄のほかに、財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄の二つがあります。用途の違いのほかにもいくつか一般財形貯蓄との違いがあり、少し注意が必要となります。 財形住宅貯蓄は、用途が住宅の購入に限定されていることが一番の特徴です。ただしリフォームなど条件を満たすものであれば引き出しは可能です。引き出すことができるのは住宅を購入する際に限られ、銀行などではなく会社の窓口で申請を行うこととなっています。しかし一度預けた後で絶対に引き出すことができないというわけではありません。引き出す場合はすべて解約という形になり、通常の貯蓄に戻ることになります。 財形年金貯蓄は、用途が老後の資金のためとされています。一般的には満60歳以降に5~20年の年金形式での受け取りという形となっています。財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄の特徴としては一般財形貯蓄と違い積立期間が原則5年以上となっています。その他開始年齢が55歳未満という年齢制限などがあります。 また、一般財形貯蓄が利子にも課税されることに対し、財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄には元利550万まで利子が非課税ということが大きな特徴となります。(財形年金貯蓄に関しては一部異なる場合もあります)ただし、決められた用途以外で引き出す場合は解約という形になり、利子が課税されます。

一般財形貯蓄のメリットとデメリット

一般財形貯蓄のメリットとデメリット

一般財形貯蓄のメリット

一般財形貯蓄を利用するメリットは、金利という面では財形住宅貯蓄や財形年金貯蓄の様に非課税とはなりませんが、通常個人で預入するよりは高い金利を受けることができるということが挙げられます。金額としては大きな差はありませんがメリットの一つとして挙げられます。

貯蓄しやすい仕組み

一般財形貯蓄の特徴としては、財形制度を導入している会社に勤務しており申請することで開始できるというはじめやすさがまずメリットとして挙げられます。 注意点にもなりますが1年経過するまでは惹きだすことができないという仕組みになっており、そのはじめやすいが引き出しにくいという方法での貯蓄になるため必然的にお金がたまりやすいというメリットにつながっていきます。

無理なく貯蓄できるリズムをつくりやすい

昨今ではコンビニエンスストアなどでもATMが導入されていたり、クレジットカードなどでの購入といったように口座からお金を引き出しやすくなっています。 しかし、一般財形貯蓄は通常の預金とは別の口座となっているうえ給与から天引きという形になっているため、個人の手元に入りません。したがって最初から貯蓄分を差し引いた額が月の生活費となるため、貯金しなければということや、引き出すのを我慢しなければという気持ちを抑える必要がなくあらかじめ貯金した残りの金額で生活するため、その額に見合ったお金の使い方などが身につきやすいという点があります。 また同様に気づけば貯金できているため、我慢という精神的ストレスが緩和される面もあります。ただすべての人が感じるわけではないので、精神的な効果は一般的なものになります。 しかし、あらかじめ差し引いた額が渡され、預けた分は使えないという環境が誰にとっても必然的に貯蓄が促進されやすいということになります。

いざという時に備えておけるという安心感

一般財形貯蓄の特徴として先に挙げた1年間は引き出すことができないということのほかに使い道が限定されておらず自分の好きなように使えるということが挙げられます。 また1年は使うことができないということは、1年を過ぎれば自由に引き出すことができるということです。1年間積み立てておけばある程度の金額になります。1か月に数万円預けていれば1年で数十万の貯蓄ができていることになります。 突然の大けがや入院、また冠婚葬祭や自動車の購入・修理など突然の出費などはいつ来るか誰にもわかりません。そのようなときに使えるまとまったお金を持っているという安心感を生むことにもつながります。

給付金を受け取ることも

財形制度に基づく財形貯蓄制度ですが、他にも「財形給付金制度」と「財形基金制度」に二つがあります。これらは、財形貯蓄を行っている勤労者に対し7年ごとに財形給付金や一時金を支給するものとなっています。 ただし注意点としては、すべての財形貯蓄を行っている会社で実施しているわけではないので就業規則などを確認する必要があります。給付金や一時金に関しては一時所得扱いとなり、50万円まで非課税とされています。これらの金額としては財形貯蓄を行う社員一人に対し十万円を上限として拠出されることと定められています。

財形住宅貯蓄や財形年金貯蓄との併用も

一般財形貯蓄は財形住宅貯蓄など他の財形貯蓄との併用ができます。昇給などで給料が上がった分を住宅の方に回すなどを行えば、慣れた今の金額での暮らしを維持しながら住宅購入のプランがたてていくことができるなど計画的な人生設計のための良い意味での強制力として働くことがメリットとも言えます。

低利の住宅ローンを組むことができる

勤労者の安定した暮らしの基盤である持家の購入の促進をはかるための制度として「財形持家融資制度」というものがあります。これは財形貯蓄を行っている人を対象に、その財形貯蓄の残高に応じた金額を事業主を通じて低利で長期間の融資を受けることができるというものになります。 融資を受けるためには財形貯蓄を行っていることのほかに財形貯蓄の残高が五十万円以上であるなどいくつかの条件があります。持ち家の購入はかなりの高額で融資を受けて購入する人が多いと思いますが、融資を受けるためには自身に返済能力があることを先方に認めてもらう必要があります。 一般財形貯蓄を続けることでその融資を受けやすく、さらに低利で長期ということであれば無理なく返済していけるため大きなメリットと言えます。

一般財形貯蓄のデメリット

一般財形貯蓄のメリットと言えば先にあげましたが、端的に表すと安定的に確実に貯蓄を行っていけるということになると思います。従って、デメリットというとその逆が挙げられます。

1年間は引き出すことができない

一般財形貯蓄の使い道は自由であるため財形住宅貯蓄などと異なり用途での不便さなどは感じにくいのが通常です。ただ、確実に貯蓄するための半強制とも言える仕組みとしてまず目に留まるのがメリットにも挙げた1年間は引き出すことができないという点です。 確実な貯蓄のためにも作用する点ですが、1年以内に急にお金が必要になってしまう場合にも引き出せないということになります。また長期休暇などで旅行に行く際などにいつもよりお金が必要という時に引き出すことができなくて不便さを感じるなどの様に、自分の状況に応じて臨機応変にやりくりすることができないという強制力が人によってはデメリットと感じることもあると言えます。

リスクを取りづらい

上記のデメリットとも重なりますが、一般財形貯蓄のメリットは確実さと安定です。昨今では株式投資が一般にも普及しており、必要なタイミングで一定額の投資を行いリターンを得るということが広くみられるようになってきています。 そのような時代において、投資したいタイミングがあっても、引き出すまでに時間がかかる場合その機会を逃してしまうなど、目まぐるしく変わる為替や業界の変動のリスクをとってリターンを狙うというスピード感にはついていくことが難しいのが一般財形貯蓄の特徴とも言えます。

管理上手さんには効率が良い

自分で自分の給与をしっかり配分を考え管理しながら使うことができる人などにとっては半強制的に貯蓄する方法である財形貯蓄は少しわずらわしく感じてしまうこともあるようです。

一般財形貯蓄の引き出し

一般財形貯蓄の引き出し

会社を通じて引き出す

一般財形貯蓄の引き出しは先にも挙げている通り1年間は引き出すことができません。その後はいつでも一部引き出しや解約することができます。 引き出しの際には会社の担当を通じて銀行とやりとりすることが原則です。その引き出しまでの手続きなどが財形貯蓄の特徴とも言えます。

一般財形貯蓄の利率

利率は銀行などによって異なる

利率などは銀行や信用金庫などによって異なっています。また銀行は個人で指定できるものではなく通常は会社が選定した銀行などに限定されています。 利率に関しては、銀行ごとに異なってはいますが財形貯蓄をしているから利率に大きな差がでるということは一般的にはないようです。また財形住宅貯蓄などは利子が非課税とありますが、一般財形貯蓄に関してはその優遇措置はとられていません。 したがって、金利などで利益を受けるということは預ける金額が高額であれば影響があるかもしれませんが、通常はそれほど大きな差とは言えないようです。

解約方法

会社経由で行う

一般財形貯蓄を含む財形貯蓄の解約は払い出し同様会社の窓口を通じて行うのが原則です。 ただ、証書と身分証明書があれば個人で財形貯蓄を行った銀行の支店で解約手続きを行うことができます。証書は原則会社保管になっているため退職した場合など以外は会社の窓口を通じて行うこととなります。

次の会社に引き継ぐことも

財形貯蓄の積み立てを行っていた場合で、退職から2年以内であれば財形貯蓄を転職先の会社に引き継ぐことも可能です。ただし前提条件として転職先の会社が財形制度を導入していることが挙げられます。

自分にあった貯蓄をしよう!

自分にあった貯蓄をしよう!

確実に安定して貯蓄を行うことができるというメリットを持つ一般財形貯蓄。しかし、就職して間もないころは必要経費などもかさみ貯蓄する余裕などはないかもしれません。その様なときに一般財形貯蓄を行って、生活に無理が出ては元も子もありません。 しかし、将来的には家を購入したいという場合には融資を安心して受けることができるなどメリットも多くあります。一般財形貯蓄という選択肢を含めどのような方法が無理なく貯蓄していけるのかなどと考えて、自分に合った方法で貯蓄を進めていくことが大切と言えそうです。

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