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金融系SEとは?仕事内容とやりがい・種類|給料/年収と転職事情

更新日:2020年11月08日

ビジネスマナー

金融系SEとは、金融機関系企業で就業するシステムエンジニアです。金融系SEは銀行系・保険会社系・証券会社系と3業種の業務があります。銀行同士の統合によるシステム改造、税制改訂や金融関連法系の法律対応も施行日に合わせて改造します。

「金融系SE」とは?

「金融系SE」とは、「国内外の金融業の業務システムを担当する、重要度の高い職種です。「金融系SE」は銀行・保険会社・証券会社などの金融業の顧客に対して、システム構築や開発を行う職種です。 主な業務は顧客となる金融業の種類、また顧客が導入しているシステムの種類によって異なります。全般的に金融業IT依存度が高い分野といえます。」と記載されています。銀行のカテゴリは、メガバンク・地方銀行、信用金庫。信用組合、ネット銀行を含みます。 保険会社のカテゴリは、生命保険・損害保険・医療保険・地震保険等を含みます。証券会社のカテゴリは、証券取引・国債取引・外貨取引・外貨債権・FX取引等を含みます。「金融系SE」はシステムトラブルでオンライン取引が停止しないよう監視する役割もあります。ストレスやプレッシャーが多い職種です。

「金融系SE」のエリートSE?

「金融系SE」は、難解なプログラムを解読する事や、重大なバグ(bugとは、英語で「虫」を意味します。IT業界ではコンピュータプログラムの誤りや欠陥を表します。)を処理する事もあります。決して人手が多い業界ではないので、解決のために残業や徹夜作業・休日出勤作業が続くこともあります。 しかし難しい問題を解決した時の達成感は何物にも代えがたく、やりがいの大きな仕事です。 また、「金融系SE」はルーチンワークではなく、常に変化を察知し柔軟に対応していく仕事であることも特徴です。ルーチンワークの日次業務・週次業務・月次業務・年次業務・決算業務などのオペレーションは協力会社の技術者に業務委託するケースが殆どです。   世の中のパソコン・車、スマートフォンをはじめ、様々なものがプログラム化されており、日進月歩の世界です。金融システムにおいても、既存のサービスはもちろん、インターネットバンキングやコールセンターなど次々に新しいシステムが登場しています。 「金融系SE」は今後さらなる発展する職種です。日々の変化やトラブル解決策の刺激を受けながらスキルを高位にしていく事ができます。「金融系SE」へ憧れを持っている技術者にお薦めの職種です。

「金融系SE」は業種業態によって業務内容が異なります。

「金融系SE」は、銀行系・保険会社系・証券会社系によって仕事内容が分かれます。例えば、銀行系のシステムは24時間365日使用可能な利便性を持つようになりました。一昔前は平日の9時から15時までに使用制限がありましたが、大きく進展しています。 保険会社系のシステムは、自動車任意保険等は24時間365日対応が可能な利便性を持っています。証券会社系のシステムは、国際系システムや対外系システムが要求されます。海外の市場等を検索するために24時間365日対応化が整っています。「金融系SE」は、銀行系・保険会社系・証券会社系別に使用システムが異なる事が特徴です。

金融系SEの種類

銀行系「金融系SE」の仕事内容

銀行系の「金融系SE」の仕事は大きく分類すると「勘定系」「情報系」「その他支援系」の3系列に分類されます。 ①「勘定系システム」は、預金・貸出・為替といった入出金を処理します。月次や半期、決算期に利息計算システムを担当します。 ②「情報系システム」は、「勘定系システム」で発生した取引データを基に、営業などの業務支援機能を運用するシステムを担当します。 ③「その他支援系システム」は、営業店窓口の事務処理を行う営業店支援システム、企業としての事務作業を行う事務集中システムを担当します。

保険会社系「金融系SE」の仕事内容

保険会社系の「金融系SE」の仕事は大きく分類すると「業務系」「情報系」「販売チャネル動向」の3系列に分類されます。 ①「業務系システム」は、保険料の収納・支払い・顧客管理、契約管理システムを担当します。 ②「情報系システム」は、経営支援や営業支援のための情報収集、分析・資料作成を実施するシステムを担当します。 ③「販売チャネル動向のチェックシステム」は、インターネット上で自社製品やサービスの情報提供・顧客とコンタクトを取るシステムを担当します。

証券会社系「金融系SE」の仕事内容

証券会社系の「金融系SE」の仕事は大きく分類すると「業務系」「情報系」「その他支援系」の3系列に分類されます。 ①「業務系システム」は、注文・約定システム、営業店事務処理システム、顧客管理システム、コンプライアンス(企業などが、法令や規則をよく守る事です。法令遵守の事です。)システムを管理します。  ②「情報系システム」は、投資・銘柄・国内外の情報共有システム、営業支援システムを担当します。③「その他支援系システム」は、海外の現地法人を訪れ、株式・公社債などの注文や約定処理を行うシステム、ホームトレードをおこなう体外接続系システムがあります。

変化が多い「金融系SE」の仕事

「金融系SE」は変化が多い技術職です。ハード系スキルとソフト系スキルの2つの要素が要求されます。「金融系SE」はシステム変更やハードウエア機器の最新型にアップグレードするケースがあります。その時は、開発委託会社やハードウエア製造メーカー担当者とのミーティングでは専門用語が多く使用されます。 その専門用語と利用目的とメリットを理解している事が大切です。また、日々の業務オペレーションは協力会社に業務委託しますが、「金融系SE」は日々の業務にも精通していなければなりません。

金融系SEに求められるスキルとは

金融系SEに求められるハード系スキルとは?

「金融系SE」に求められるハード系スキルとは、最低限のプログラム言語を読めることが求められます。まずは、テストの部門に携わるので、Cobol、UNIX、Linux等のコンピュータ言語を使えることでスムーズに業務が進められます。プログラム言語に自信がない方々は、専門書で学習する・講習会へ通って学習することが大切です。企業によっては、社内勉強会でプログラム言語について学べるケースもあります。 また、マイクロソフト社製のMSExcelやMSWordに関する最低限の知識も必要です。「金融系SE」は、業務の中で事務処理システムを扱うことが比較的多いので、書類作成についての知見を深めておくと業務の中で役立ちます。 また、開発委託会社・ハード機器製造メーカー・オペレーション業務協力会社間でやり取りする書類はExcel・Wordなどが一般的です。

金融系SEに求められるソフト系スキルとは?

「金融系SE」に求められるソフト系スキルとは、システムエンジニアとしてのスキルと同等に重視されるのは、コミュニケーション能力です。複数の企業やクライアントの元へ出向いてシステムを管理するため、人との繋がりは欠かせません。 正しい言葉遣いや態度、理解力、課題や問題解決に導く思考力が問われる職種です。また、「金融系SE」は一般的なシステムエンジニアに比べて変化が多い仕事なので、状況の変化に対して臨機応変に対応できる思考力・行動力も必要です。

金融系SEには「高品質」が求められます

「金融系SE」が従事する金融系システムの構築・改造・アップグレードには、高品質かつ大規模で工数が多く、開発に携わる人数も多くなります。トラブルを生じるとメディアで大きく取り扱われて非難を受けるリスクもあります。 また、社会的信用も降下してケースがあります。そのため「金融系SE」には「高品質」「柔軟性」「実行力」を求められます。

金融系SEに求められる「高品質」とは?

「金融系SE」に求められるのは高品質です。極端な例ですが、もし開発した金融系システムで、お客さんが振り込みをした「100万円」を「10万円」として処理してしまったとします。その業務を開発したシステム会社、開発を依頼した金融機関が信頼を失うだけでなく、社会的インフラに悪影響を与えます。こうした致命的なリスクが存在するため、「金融系SE」に一番に求められるのは高品質です。 その結果、「金融系SE」には、とにかく高品質なシステムを構築されることが求められます。製造工程の細かい技術より、いかに品質を担保したテストを消化できるか、システム改造により他の関連システムに影響範囲が広がらないかなどが重視されます。大規模なシステム開発は、地道で精緻な検証力や、先回りして考える力が必要です。

金融系SEに求められる「柔軟性」とは?

「金融系SE」に求められるのは柔軟性です。税制改正や金融関連法などの知識と対応できる柔軟性が求められます。「金融系SE」は勘定系システムでは、税金を考慮してシステムを構築する事が不可欠です。要件定義やユーザとの打ち合わせなど、上流の早い段階で税金に関する幅広い知見が求められます。 税制や金融関連法の知識を持っていることは武器になります。また、最近では反社会的勢力への融資防止やマネーロンダリング対策なども増えてきているため、法律にも精通していることが、優位性を持つことに繋がります。 近年、金融機関に求められる要求の高度化と共に、金融機関のできる業務を規制している法律の改正が毎年のように行われています。NISA(少額投資非課税制度)の制度改正などはその良い例です。こうした制度改正に柔軟に対応できる能力も、「金融系SE」に求められます。

金融系SEに求められる「実行力」とは?

「金融系SE」に求められるのは、当たり前のことを当たり前にできる「実行力」です。金融系システムを利用するお客さんの立場に立って考えてみると、極端な悪例ですが、「100万円」の振り込みをして、結果が「10万円」であったら大問題です。さらに振り込み手数料が余計に取られていたら大問題の連鎖です。 「金融系SE」に求められることは、当たり前のことが当たり前にできる実行力です。全く問題のないシステムを開発できた時の達成感は、人生の1頁を刻むくらい大きくなります。高品質で、変化の激しいシステムを開発した実績や経験は実行力がサポートします。「金融系SE」は他業界SEでは得られない経験値を蓄積していきます。

金融系SEの転職事情

金融系SEの給料・年収

 「金融系SE」はの高い業種です。理由として「給与が高い」「臨時ボーナスが多く出る」など報酬面で他分野のシステムエンジニアと比較して恵まれている点があります。システムエンジニアの平均年収ですが、2015年度は656万円でした。しかし「金融系SE」は1,664万円でした。実に一般的なシステムエンジニア全体平均の2倍以上の報酬を受け取っています。「金融系SE」は報酬金額的に、システムエンジニアの有数クラスです。

金融系SEで役立つ資格

「金融系SE」に役に立つ資格はあるのでしょうか?「金融系SE」には、医師における医師免許や弁護士における司法試験のような直接的に必要となる資格・免許はありません。 しかし資格を持っておくことで「金融業務についての適切な知識がある」とされ評価の対象となります。昇進や給与のアップを考えている方々や現在とは違う部門に異動したい方々は、資格を取得しておくと有利に働きます。 その資格とは、まず、銀行業務検定です。「銀行業務検定協会」が主催する検定試験です。都市銀行・信託銀行、信用金庫、生命保険・損害保険などの職員が年間約30万人受験する資格です。多くの銀行において昇進の必須要件です。合格しないと最低限の役職(主任クラス)に昇進できない企業もあります。 もう一つはAFPです。AFP資格は、FP(ファイナンシャル・プランナー)として必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられる資格です。ファイナンシャル・プランナーは、相談者の夢や目標を達成するために、ライフスタイルや価値観、経済環境を踏まえながら、家族状況・収入と支出の内容・資産・負債・保険などのデータを集めて、現状を分析し提案する資格です。「金融系SE」の方々の名刺には、FP資格を肩書きに記載しています。

金融系SEへの転職方法

「金融系SE」への転職は、ハローワークやインターネット転職サイトでの検索は厳しい状況です。システムエンジニアとして働きたい・キャリアアップをしたい・将来の目標に向かって進んでいきたいと前向き思考の方々は、効率的な転職活動を行えるよう転職エージェントの活用をお薦めします。 また、在職中に行う転職活動はスケジュールがハードになります。平日に面接予定が決定しても急遽休暇取得は厳しくなります。そのため面接の日程を調整してくれるのも転職エージェントのキャリアコンサルタントです。「金融系SE」に強い転職エージェントも数多くあります。転職エージェントを上手に活用して、転職活動を進めることも大切です。

金融系SEへの志望動機

「金融系SE」へ転職する時にも志望動機は重んじられます。金融システム開発に強い会社を志望する動機として、「ITシステムを通して社会を支えたい」→「経済の根幹である金融システムに携わりたい」→「経済に活力を送り出す手助けをし、人の生活を支えたい」と構成してみましょう。 例えると、金融システムは経済にお金という血液を送り出す心臓そのものです。つまり重要機関ということになります。金融システムに携わることは、人の生活の根幹を支えることにつながると考えられ、システム会社の中でも金融システムの会社に興味を持つようになりました。200字以内で志望動機を記載すると採用担当者の印象が良くなるでしょう。

金融系SEのやりがいとは

金融系SEのやりがい

「金融系SE」が仕事をしているおかげでATMでの入出金・口座からの振込み・クレジットカード決済・株や為替の取引などが、日常業務として行えます。前記の取引が正常に稼働している事が当たり前になります。 また、「金融系SE」は、裏方の業務で日の目を見ません。「金融系SE」業務の重要性は日々システムに向き合う方々しか知らない事です。 しかし「金融系SE」業務を確実に稼働させている事で日常が成り立っているため、自分が社会の役に立っているといった実感を得たい人には向いている職業と言えます。

金融系SEの魅力

金融業界はコスト・予算に満足しているシステムエンジニアが他業界と比べても非常に高い傾向にあり、コストに関して不満を感じる人は少なく、「金融系SE」のSE単価はとても高位です。 金融業界は、大手都市銀行の統廃合は落ち着きました。現在は地方銀行や第二地方銀行の統合が始まっています。企業が統合すれば、基幹システムを複数持つ必要が無くなります。そこで、「金融系SE」によって基幹システムの統合が行われます。「金融系SE」のニーズは高く、システム構築が完成した時の達成感や充実感は格別です。

金融系SEの仕事内容

「金融系SE」は、金融関連の企業で使われているシステムを担当するシステムエンジニアです。金融業の種類や使用システムによって業務内容が変化するため、臨機応変さや柔軟さが求められます。 「金融系SE」は、銀行、保険会社、証券会社などです。金融業はその業務の大半がコンピュータを用いています。また商品やサービスもコンピュータを通じて提供されます。「金融系SE」は現在稼働しているシステムの運用・保守が主業務ですが、税制変更などの法律変更によって、システムを改修するケースが多くあります。

金融系SEは激務

 「金融系SE」は激務なのか?常日頃から残業・徹夜の日々ではありません。しかし、システムを新規に追加した時や、法律変更により改修した時に、不具合を生じるケースがあります。その不具合を発見して早急に修復して復旧をしないと社会的信用を失います。その時は、大人数で分担して作業が終わるまで残業・徹夜・休日出勤の日々となります。この激務を軽減するためにテスト・検査を繰り返し実施します。  良くない例ですが、みずほ銀行合併システムの事例などが有名です。大手銀行のシステムを新規構築、保守する際には莫大な人数、数千人単位のシステムエンジニアが必要です。当該銀行を担当している「金融系SE」だけでは圧倒的に人手不足になります。他業種のシステムエンジニアを臨時で招集して埋め合わせています。

金融系SEの現状

「金融系SE」に年齢の壁はあるのでしょうか?金融機関の正規雇用社員としてシステム部門に配属されているシステムエンジニアの方々は、年齢の壁は無く定年まで働けます。 しかし、一般的なシステムエンジニアは40歳の壁があり、40歳を超えているシステムエンジニアで金融系外の業界から「金融系SE」への転職は厳しい状況です。 また、金融機関の基幹システムは最先端のハードウエアを導入しますが、システムを稼働されているコンピュータ言語は、アセンブラやCobol、PL/1などを使用してケースが多くあります。40歳の壁がありますが、前記言語のプロであれば「金融系SE」の転職先は必ず見つかるでしょう。 

成果の見えづらいエンジニアは評価・給料が上がりづらい?

営業職などと比べて、エンジニア1人1人の仕事が生み出す成果を数値化することは難しく、評価が上がりづらいことが多々あります。優秀なエンジニアであってもそのような環境にいては、適切な評価や給与を得ることができません。 大きな会社であっても、エンジニアの発言力が弱い会社であれば、エンジニアの評価は上がりません。「転職」も十分に有効な選択肢ですが、自分の正当な評価を知る、スキルにあった報酬をもらうためには、「フリーランス」がより近道です! 上流のプライム案件・高報酬の案件を紹介してくれる「High-Performer」は、あなたのスキルを活かせる案件を紹介してくれます。 1次受けを専門として案件を紹介する「High-Performer」のコーディネーターは、あなたのスキルを活かせて、希望の年収を実現できる案件探しの相談にのってくれます。 「会社からの評価が低い」と感じたら、フリーランスとして活躍するために相談してみましょう!

初回公開日:2017年05月17日

記載されている内容は2017年05月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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