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看護師の仕事は激務なのか|仕事内容・給料・辞めたいと思う理由

更新日:2020年08月14日

職種研究

憧れの職業としてもが高く、命にかかわる仕事として社会貢献もできる看護師ですが、その現実は厳しく、激務の末、離職する人があとをたちません。今回は、そんな激務をこなす看護師について、その離職に関する実情を探っていきます。

これまで紹介してきた3Kのほかに、最近は”看護師の仕事は9Kだ”とも言われているようです。看護師の9K、なんだと思いますか。キツイ、汚い、危険の3Kに加えて、過酷、給料が安い、休暇が取れない、帰れない、婚期が遅れる、化粧がのらない、の9Kです。 過酷な肉体的・精神的労働に加え、その激務の労働と比較すると安い給料。人手不足によりなかなか休暇がとれなかったり、有給なんて夢の話だったり、定時で帰れることは稀、そんな生活によって出会いも少なく、恋人と予定を合わせることも簡単ではなく、婚期が遅くなる、なんて言われたり。また不規則なシフトや夜勤により肌があれたり、化粧のノリがイマイチ、なんてことも。看護師の仕事はたくさんの”辞めたいポイント”があります。

激務の仕事例

看護師は日勤や夜勤、また働く科、働く病院によってもその勤務内容が変わり、激務であるかどうかも変わってきます。ここでは患者さんが多く、入院施設のある総合病院に焦点を当てて、その仕事例をみていきたいと思います。もちろん看護師数やサポート体制、夜勤システム、休憩の時間など各病院ごとに違いがある、ということはご理解ください。

産婦人科 / 外科

まずは、産婦人科病棟に勤務する場合です。産婦人科病棟に入院している患者さんは妊娠していて絶対安静が必要な人が多いため、妊婦さんの日常のケアが必須になります。身の回りのお世話がすべて看護師の仕事になるため、ナースコールがひっきりなしになっている、ということも。また、いつ出産するかわからない現場であるため、24時間のサポートが求められます。 次によく激務と言われる外科に勤務する場合です。外科は手術を含む外科的措置で対応するため、内科と比べ、入院している患者さんの周期が早く、展開も早いといえます。また救急性のある患者さんも多いため、素早く適切な対応が求められます。点滴、採血、注射や患者さんのケアなどの基本的な業務に加え、オペ出しといわれる手術に必要なデータの確認とオペ室への申し送りから手術後のケアや急変、救急対応まで様々な仕事に一日中走り回ります。

夜勤

看護師は日勤も夜勤も激務であることは変わりありませんが、夜勤と日勤の違いはそのサポート人数です。一般的に夜勤は日勤より大幅に少ない人数で体制が組まれています。緊急外来指定の病院だったりする場合は、普段の業務に加え、突然の救急対応も昼間より少ない人数でこなさなければならず、バタバタしてしまいます。 また3交替シフトの場合、日勤からすぐに夜勤ということもあり得ることで、そうなると日勤が終わって数時間後には夜勤に就かなくてはいけません。そのため最近は2交替制シフトが増えているそうです。2交替のシフトでは夕方から翌日の9時まで、といったシフトになっていて、3交替に比べると勤務時間は長いですが、次の勤務まできちんと休息をとれるというメリットがあります。 また、勤務中の仮眠休憩なども法律上では義務付けられていても、命を扱う現場で決まった時間にゆっくり休憩をとることは難しく、長い夜勤の勤務の時間休みなく働く看護師も少なくありません。まさに激務です。

また、看護師は患者さんのケアだけでなく、レポートなどの事務作業、業務後の勉強会も看護師の仕事の一部として求められます。それだけでなく看護研究も看護師にとって大きな負担になります。わたしたちが病院で目にするナースの姿のほかにもたくさんの仕事をこなしているのです 。

看護師の給料事情

看護師といえば、女性がつける職業としては高給のイメージが強い職種のひとつですよね。実際に厚生労働省の調査をみると、看護師の年収は労働者全体の年収を上回る結果になっています。また、経済不況などに大きく左右されず、安定しているといえます。 年代別の年収で見ても、看護師はどの年代でも女性労働者の平均よりも高く、同時に初任給の時点から看護師の給料は他の職業より高い水準となっています。昇給率でみるとほかの職種よりも緩やかですが、その分平均して高い給料をもらっているといえます。

看護師は激務薄給??

看護師の年収が他の労働者平均より高い水準であると説明しましたが、実はどういうシフトかによって大きく変わってくるのです。夜勤に付く夜勤手当を抜くとほかの職業と変わらないといわれるほど、夜勤の有無は給料面で大きな差を生みます。夜勤帯のないクリニックの看護師の給料が夜勤有りの看護師に比べ少ないのはそのせいです。 また、ほかの職種に比べると高給であるとはいえ、看護師の実際の声をきくと、その給料が業務内容の割に合っていないと感じている人が多く、激務の割には薄給だという声も多く聞かれます。命と密接にかかわる仕事であるだけに激務化してしまう面がありますが、その対価の見直しも必要なのではないでしょうか。

看護師という仕事

ここまで、看護師の見えづらい側面についてみてきましたが、どうだったでしょうか。

看護師は簡単になれる職業ではありません。学校に通い国家試験に合格しなければなりませんし、苦労して勉強し、看護師になっても楽しいことばかりではありません。むしろ看護師として感じるのは肉体的にも精神的にもつらいことのほうが多いかもしれません。その激務から職場を離れる人も少なくないのが現実で、テレビドラマでみたようなわかりやすく華々しい世界ではありません。 ただ、そんな激務を続ける理由があるとすればそれは、人の役にたてる、という奉仕の精神と、またそれが”やりがい”につながっているのではないでしょうか。ほかのどんな職業よりも、誰かの役にたてる、そんな職業としてその激務にもかかわらず不動のを得ているのだと思います。今後わたしたちは、看護師という仕事がその職務内容に見合った、よりよい労働環境を整える必要があります。

初回公開日:2017年05月18日

記載されている内容は2017年05月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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