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アクチュアリーとは?年収と仕事内容・必要な資格・転職方法

更新日:2020年08月14日

職種研究

アクチュアリーという仕事を知っていますか?知らないという方が多いと思います。日本では知名度の低いアクチュアリーですが、海外では一般的です。アクチュアリーには魅力がたくさんあります。アクチュアリーの特徴について知り、アクチュアリーを目指してみましょう!

アクチュアリーってなに?

アクチュアリーとは

アクチュアリーとは、簡単にいうと、「確率や統計といった数学的な手法を駆使し、不確定な事象を予測・推測するプロフェッショナル」です。専門職であり、高度な数学知識を要求されます。 一般的にアクチュアリーとは、日本アクチュアリー会の正会員を指します。アクチュアリー会の会員は、正会員、準会員、研究会員で構成されており、アクチュアリー会の正会員であることは、有資格者を意味します。 アクチュアリーが手がける不確定な事象とは、実にさまざまです。人の寿命や、病気・事故・自殺に至る確率を始め、伝染病や災害が起こる確率やその損害、国の景気や政治経済の情勢についてなど、どれも人の生活に関わることです。 これらは基本的に動向推測が困難なものですが、数学的手法を用いて過去のデータを分析していくと、予測が可能となります。アクチュアリーは、こうした事象の予測により、人の将来の不安を取り除く仕事ともいえます。

アクチュアリーの仕事

アクチュアリーの仕事は多岐にわたりますが、その中でも特に保険、年金の分野で活躍しています。このため、アクチュアリーとは日本語では「保険数理人」または「保険計理士」と呼ばれています。日本のアクチュアリーの多くは、保険会社や信託銀行などの企業や団体、または官公庁に所属して働いています。 仕事の主なものは、保険や年金の適正な掛け金の算出です。保険料率や掛け金の算出は、将来に関することであり、不確定要素が多いものです。 アクチュアリーは確率論や統計学を用いて膨大なデータを分析・解析し、将来起こり得る事象をシミュレーションしていきます。これにより、掛け金算出の他、新たな保険商品の開発も可能になります。 また、各準備金の適切な積み立てや企業評価なども手がけ、経営リスク管理としての役割もあります。

アクチュアリーの年収

アクチュアリーの年収はいくら?

日本企業でのアクチュアリーの年収は、約1000万円とされています。しかし、日本ではアクチュアリーの知名度が低く、有資格者もまだまだ少ない状態です。このため、現状では他の正社員と比べてあまり変わらない場合も多いようです。 しかし、外資系企業でのアクチュアリーはかなり重要視される職業であり、年収2000万円から3000万円になります。また、アクチュアリーの給料は多くが年俸制となっています。

アクチュアリーの昇給

年収は、アクチュアリー会でのポジションによっても異なります。試験に1科目でも合格すれば研究会員になれますが、その時点では500万円から600万円です。合格科目が増えて準会員になると700万円から800万円。正会員になると1000万円以上になります。 アクチュアリーの給料は、企業の規模や、その中でのポジション、勤続年数でも差があります。また、スキルの有無もポイントです。英会話ができる人は活躍の場が幅広く、勤続3年から4年で給料がアップしていきます。

アクチュアリーへの転職と転職難易度

アクチュアリーへの転職

アクチュアリーへ転職する場合、二通りの方法があります。一つは、アクチュアリー資格試験に合格すること。もう一つは、アクチュアリーを採用している企業から内定をもらうことです。 後者の場合は、保険会社など、アクチュアリー業務に関連した仕事に就き、会社の支援を受けながら資格を取得していくことになります。こちらが一般的な方法といえます。 アクチュアリー資格試験は、一度に全科目に合格する必要はなく、1科目で研究会員、5科目合格すれば準会員となります。そこで、少しずつ合格科目を増やして正会員を目指す方法がとれるのです。

アクチュアリーへの転職難易度

アクチュアリー資格試験は、資格試験の中でも難易度が高いことで知られています。合格率も低く、1次試験5科目の平均合格率は20%台。正会員になるための2次試験では、平均10%台とされています。 時間的にもかなり長期間の努力が必要で、すべての科目に合格して正会員になるには、平均8年かかります。長ければ10年かかる場合もあり、時間的な問題や、モチベーションを保つことができないといった理由から断念するケースも多いのです。 これらの理由から、アクチュアリーへの転職は狭き門といえるでしょう。

アクチュアリーの試験

アクチュアリー資格試験とは

アクチュアリー資格試験は、年1回、12月に実施されます。1次試験と2次試験があり、1次試験5科目、2次試験2科目の全7科目となっています。試験方法は筆記です。 1次試験と2次試験をそれぞれ一発合格すれば、最短2年で正会員になれますが、先述の難易度の高さから、最短で合格できる人はほとんどいません。 多くの人は、企業でアクチュアリー業務をこなしながら勉強を続けていくことになります。合格ラインは、1次2次共に60%以上となっています。

第1次試験

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初回公開日:2017年05月31日

記載されている内容は2017年05月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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