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診療放射線技師の年収・国家試験|診療放射技師になるには?

資格・検定

現代の日本の死因のトップは「がん」で、全体の約3割を占めています。男性は肺がん、女性は大腸がんが最も多く、高齢化に伴い患者数は年々増加しています。診療放射線技師は、がんの検査や放射線治療に関わる重要な仕事を行います。診療放射線技師になる為の情報を紹介します。

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そもそも診療放射線技師とは?

診療放射線技師は、医療機関において医師の指示に従い放射線を使用する検査や治療の仕事を行う放射線の専門家です。 医療機関以外では、各種研究機関、検査機関、医療機器メーカーや工場などで働く診療放射線技師もいます。女性の診療放射線技師の割合は、およそ3割と言われています。

診療放射線技師の仕事内容や年収は?

現代の日本の死因のトップは「がん」で、全体の約3割を占めています。男性は肺がん、女性は大腸がんが最も多く、高齢化に伴い患者数は年々増加しています。診療放射線技師は、がんの検査や放射線治療に関わる重要な仕事を行います。

どのような仕事内容?

ここでは、診療放射線技師の仕事を見てみましょう。業務の内容は大きく分けると3つあります。

画像検査、核医学検査、放射線治療

医療機関で患者と直接関わる仕事内容は、身近な所で肺や骨のX線撮影やバリウムを飲む胃部レントゲンの検査、CTやMRIの検査などです。また、頭部の血管に造影剤を注入して脳出血などの検査を行う血管造影撮影や、がん細胞の破壊をする放射線治療も診療放射線技師の仕事です。 さらに、ガンマ線を放出する薬を使用した核医学検査の撮影にも関わっています。放射線の安全性や効果について、患者にわかりやすく説明するのも診療放射線技師の大切な仕事です。

放射線の管理業務

患者と関わらない部門では、医療機関内での放射線被爆の管理や、機器の調節や維持、備品管理など、放射線に関わるあらゆる業務や安全、情報の管理を担っています。

医療機関以外の業務

医療機器メーカーでは、核医学診断装置の説明や学会での発表などを行う「アプリケーションスペシャリスト」として活躍する診療放射線技師もいます。 また、治験業界では、医療機関が治験を実施する際のサポートをする「治験コーディネーター(CRC)」や、医療機器メーカーや製薬会社が治験をする際のサポートを行う「臨床開発モニター(CRA)」などとして働く診療放射線技師もいます。 放射線を使用する非破壊検査の仕事や、原子力発電所でも診療放射線技師の資格が生かせます。

診療放射線技師の年収は?

厚生労働省が平成27年(2015年)に発表した「賃金構造基本統計調査」に基づく計算によると、診療放射線技師の平均的な年収は約553.8万円と算出されています。 年収を年代別で見ると、20代では約300万円台、30代では約400~500万円台、50代以降では約800万円台が中心になっています。 夜勤や当直の手当が加わると変動しますが、診療放射線技師は全体的に見ても安定した収入が得られています。

診療放射線技師の国家試験とは?

診療用の放射線の扱いは高度な知識や技術が必要になるため、国家資格を持つ人だけができる業務です。昭和26年(1951年)に制定された診療放射線技師法の第18条に基づき、厚生労働省が毎年2月に試験を実施しています。

国家試験の概要は?

診療放射線技師の国家試験は、毎年2月の下旬に北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県の8箇所で行われます。試験の出題形式はマークシート方式で、受験料は11,400円です。 国家試験を受けるには、指定された大学・短大や専門学校で医学の基礎知識や放射線技術について3年以上学ぶことが必要になります。講義や実習などが必須であるため、通信制のみで学べる機関はありません。

合格率や受験者数は?

診療放射線技師国家試験の平成27年度(2015年)の合格率は78.8%でした。合格率は変動しており、62.6%という年もあれば83.4%という年もあります。合格率が極端に低い場合の翌年は、改善が行われ難易度は低く傾向が見られます。 新卒の合格率は90.9%、既卒では35.1%というデータもあります。問題の約6割を正答できれば合格とされています。 受験者数はおよそ2,400~3,000人の間で推移しており、平成27年度の受験者数は、新卒が2,363人、既卒は653人でした。

診療放射線技師国家試験の対策は?

基本的には学校で使われる教科書を勉強し、問題集や過去問を併用している人が多いようです。 全体をまんべんなく復習するには、異なる2冊を選んで学習し、学校で行われる模試も有効活用しましょう。合格者の勉強方法や体験談もぜひ参考になさってください。

その他にも資格がある

診療放射線技師に関連する資格では、「放射線取扱主任者の第1種~第3種」や「マンモグラフィ撮影認定技師」「X線CT認定技師」「磁気共鳴(MR)専門技術者」「放射線機器管理士」などがあります。 近年では、需要の高まる透析や人工呼吸器などに使用される医療機器を扱う「臨床工学技士」の国家資格も目指す人も増えています。

診療放射技師になるにはどうすればいい?

最後に、診療放射線技師になるまでのルートを説明しましょう。

診療放射線技師の養成学校

文部科学大臣が指定する診療放射線技師の養成学校は、平成28年(2016年)5月現在で大学や短大など計33校のみです。その他、各専門学校でも学ぶことができます。 国公立大学はセンター試験を5科目受験する必要があるため、入念な準備が必要です。私立大学の難易度はそれぞれの大学によって異なります。 専門学校は比較的入学しやすいですが、高校の物理や数学の基礎は身に付けておきましょう。入学後の勉強は高度で、努力を怠ると卒業が困難になります。 学費は私立大学が一番高く、4年間で600万~700万円ほどかかります。次いで専門学校、国公立大学の順になります。 社会に出て働く経験をしてから、診療放射線技師を目指して入学する人もいます。 卒業の年、もしくは卒業後の2月に国家試験を受験して合格すると、晴れて診療放射線技師の資格が得られます。

夜間課程でも学べる

社会人になってから診療放射線技師の内容を学びたい場合は、働きながら大学や専門学校の夜間課程に通う方法もあります。様々な経験をした人たちが同じ目的に向かう教室は、とても刺激があり活気に溢れています。 ただし、臨床実習は昼間に行われるため、スケジュールの調整などが必要です。

どのような内容を学ぶの?

講義では、解剖学や病理学などの医学分野の基礎をはじめ、電気工学や放射線物理学などの理工学分野の基礎を学びます。大学の場合は、外国語などの一般教養の科目もプラスされます。 グループでの研究発表やレポート提出の機会も多々あります。学年が上がると、病院での臨床実習が加わって課題の提出が義務付けられます。さらに、国家試験に向けた対策も行います。

就職先の状況は?

診療放射線技師の需要はここ数年で増加しています。かつて医師や看護婦が行っていた業務を診療放射線技師が担うようになり、医療機器の発達と共に専門の知識や技術を持つ人材が必要とされています。 中~大規模病院の就職では、主に大卒が有利になる傾向があります。初任給はさほど違いはなく、経験や実績で給与水準を決める医療機関もあります。 放射線治療の分野では、大卒の診療放射線技師を前提としている医療機関が多く見られます。大規模の医療機関では、交代制で当直や夜勤、休日出勤もあります。 なお、大学を卒業し社会人として働いてから専門学校に入る場合は、専門卒の扱いになることを念頭に置きましょう。職場によっては年齢制限があるので、早めの進路変更をおすすめします。 医療機関以外の就職先は、治験や研究機関、医療機器メーカー、各種工場などがあります。

やりがいのある診療放射線技師

ここまで診療放射線技師について説明してきました。最新の機器や技術を駆使する診療放射線技師は、医療に関わる仕事の中でも最先端であると言えます。 決して華やかに活躍する業務内容ではありませんが、今後の日本になくてはならない技術を支える存在です。コツコツと積み重ねていけば、確実にステップアップできるのも診療放射線技師の魅力です。 女性の場合は、結婚や出産後に復帰する際も診療放射線技師の資格があれば有利に進められます。診療放射線技師に興味を持った方は、ぜひ進路の1つとして候補にすることをおすすめします。

転職すると給料・年収が上がるってホント?

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