IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

ビジネスでの「煮詰まる」の使い方と例文・行き詰まるとの違い

初回公開日:2017年05月24日

更新日:2017年07月12日

記載されている内容は2017年05月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の使い方

学生の頃とは違い、社会人になって言葉を間違えるとなると恥をかくこともあります。煮詰まるの本当の意味、使い方は知っていますか?今回は、言葉の中でも間違えることの多い、煮詰まると行き詰まるの違いについて主に紹介していきます。

言葉を知ろう!

役不足の本当の意味

本当の意味を知らずに言葉を使用していると、思わぬ所で恥をかく事があります。例えば、「役不足」と言う言葉です。「自分なんか役不足なので、無理です。」などと謙遜するかのような意味合いで使用する方が多くいますが、実際は真逆で、自分がやるには簡単すぎる事でわざわざ自分がやるほどの事ではないと言う強い自信の現れの意味があります。

この様に、本当の意味を知らずに活用すると全然違う意味で捉えられてしまいます。今回は本当の意味を知らずに活用している方が多い言葉の代表と言っても過言ではない「煮詰まる」と言う言葉に焦点をあてて、正しい意味とその使い方をビジネスシーンでの分かりやすい例を踏まえて解説していきます。

煮詰まるの意味と使い方

まずは正しい「煮詰まる」の意味と活用方法をご説明します。煮詰まるとは2つの事をさします。 1.充分に議論がなされて結論が出る状態の事 例、会議が進むにつれて計画は煮詰まってきた。 2.長時間煮て、水分がなくなっていく状態の事 例、味噌汁が煮詰まって味が凝縮されて美味しい。 2は長時間煮て、水分がなくなっていく状態の事の活用が広く知られています。もともとは「長時間煮て、水分がなくなっていく状態の事」の料理に対して使われていた意味合いが派生して「充分に議論がなされて結論が出る状態の事」の意味にも活用されるようになりました。 料理が煮詰まると言う事は調理は完了しているのに煮込んで水分が飛んで行っている状態をイメージします。つまり、煮詰まるとはもう完了している状態の事をさします。なので、ビジネスで使われている「煮詰まる」は「もう結論が出る状態」になっていて物事が順調に進んでいる様子を表現しています。

この正しい意味を知らない方は40代以上の方に多く、ビジネスシーンでも誤った意味で頻繁に使用されています。その為か若い方も自然と誤った活用の仕方を覚えてしまい正しい意味を知らずに活用してしまうと言う連鎖が起こっています。

煮詰まると行き詰まるの違い

実際に多くの方が間違えて使用している「煮詰まる」とはどのような意味として活用されているかと言うと、「これ以上どうしようもなく、結論が出ない状態」です。 例として、会議中に全員提案をし終えたのですが、なかなかピンとくる提案がなく決済を出す人が首を縦に振らずただ沈黙が続くといった状況に進行役の人が「会議が煮詰まってきたので休憩をはさみましょう。」という会話はよくある事です。 この様にネガティブな状態にある事をさして「煮詰まる」と言う表現を使う方がほとんどです。しかし、実際にこの意味として活用したいのであれば、「会議が行き詰まってきたので休憩をはさみましょう。」が正しい使い方です。 つまり、多くの人が間違えて使用しているネガティブな意味は「行き詰まる」の意味になります。文字の感じも、発音の雰囲気も「煮詰まる」に似ているため、「行き詰まる」と「煮詰まる」の意味を履き違えて使っている人が多いですが、「行き詰まる」と「煮詰まる」では意味が少し違うため、注意しましょう。

行き詰まるの意味

1.道がなくなりこれ以上進めない状態の事 2.物事の進展がなくなる状態の事 字を見ればピンとくるかと思いますが、色々な道を歩いて最終的に行き先に詰まったら困りますので、この様に、困り果てた状態のことを「行き詰まる」と言います。

煮詰まるの誤用例

続いて煮詰まるの誤用例を具体的な例文を踏まて解説します。普段仕事をしていると「煮詰まる」と言う表現を多く耳にします。その中で誤って使用している例をいくつか紹介します。 ・この会議は煮詰まってきたから結論は後日にしましょう。 ・今日の打ち合わせは完全に煮詰まって、みんな黙り込んでいたよな。 ・意見も出尽くして煮詰まってしまったな ・予算も厳しいしこの計画は煮詰まったな など完全にネガティブなイメージとして使われています。例えば、「意見も出尽くして煮詰まってしまったな」の状況を詳しく考えると、全員の意見を出したことは良いがしっくりくる意見はなく、他に良い意見はないのかと求められている状態です。 しかし、なかなか良い意見はでず、最終的には全員黙り込んでしまうこともあります。「煮詰まる」はその様な状況の時に使われています。この場合は、「意見も出尽くして行き詰まってしまったな」と言うのが正解です。 もし、状況がネガティブな雰囲気ではなく有意義な意見が出てみんなの総意が固まっているようであれば「意見も出尽くして煮詰まったから結論に移ろう」と言うのは正しい使い方になります。この様に、煮詰まるの誤用はビジネスシーンで多く使われています。

煮詰まるの例文

「煮詰まる」の正反対の状態を「行き詰まる」と言います。このように「煮詰まる」と「行き詰まる」には大きな違いがあります。それにもかかわらず誤って覚えてしまうのは「煮詰まる」の「充分に議論がなされて結論が出る状態の事」の意味が関係していると考えられています。料理が煮詰まりすぎると水分がなくなり、最終的には料理が台無しになってしまいます。 例えば、鍋をみんなで食べている時に火をつけてぐつぐつと煮込んでいると「煮詰まってきていない?」と言われると慌てて火を消す事があります。この様に料理をしている時に「煮詰まる」と言う表現を使うとこれ以上煮込むと料理が台無しになってしまうと言うような警告のような意味合いが含まれています。 この様なイメージがあるため、「煮詰まる」をネガティブな意味として捉えてしまい、発音の似ている「行き詰まる」の意味として誤用している人もいます。

煮詰まるの類語

煮詰まるに近い表現は多々ありますが意味は全く異なるのでこの機会に確認しておきます。 意味としての類語は完了、完成、終了と言う言葉になります。では、類語について紹介していきます。 「生煮え」(能力不足、経験不足の意味) 例文、生煮えの知識なら話さない方が良い 「煮え切らない」(優柔不断、躊躇の意味) 例文、煮え切らない返事をしていると上司の評価を下げる 「煮え立つ」(腹が立つなど怒りの意味) 例文、上司の横暴には腹が煮え立つ 「煮えかえる」(煮え立つ同様怒りの意味) 例文、取引先のひどい対応に腸が煮えかえる思いだった。 などがあります。

ビジネスに溶け込む言葉の誤用

「煮詰まる」はとても自然にビジネスに溶け込んでいる言葉で知らず知らずのうちに真逆な意味で活用している人が多いです。特に会議、打ち合わせ、計画などビジネスの場でこそ使う言葉である為、大体社会人になって上司が使用しているのを聞いてからこの言葉を使いだします。 しかし、しっかりと意味を理解して使用しないと、知っている人からすると学のない人と自分の評価を下げてしまう事になります。煮詰まるの根本的な意味である「物事が順調に進んでいる状態」をしっかりとイメージできれば誤って使用する事はまずありません。 最初に例として出した「役不足」も実は「煮詰まる」と全く一緒で、自信がある際に使用する積極的な言葉が、正反対の意味である「力不足」と勘違いされて自分には自信がないなど消極的な意味として活用されています。

普段使っている言葉を確認してみよう

このように「煮詰まる」だけに限らず身近には意外と間違いに気づかず、正反対の意味として活用されている言葉が溢れています。知らない言葉など出てきた際は一度、本当に正しいか意味を確認する事で自身のビジネスが行き詰らないように意識しておくと良いです。そうする事であなたのキャリアは煮詰まっていき恥をかく事もなく良い成果をあげられます。

関連タグ

アクセスランキング