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音楽業界研究|「現状」「今後の動向・将来性」を学ぼう

業界・企業研究

私たちにとって、欠かせない娯楽となっている音楽。その音楽を生み出し、CDやデータという形でファンやユーザーの元に行き渡るよう活躍しているのが、音楽業界です。今回は、音楽業界の現状や動向、将来性などについて、研究していきます。音楽業界への就職を目指している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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音楽業界研究:現状

最初に、音楽業界が現在どのような状況なのか見ていきましょう。「CDが売れない」といった話を最近は耳にしますが、一体どうなっているのでしょうか。まずは、基本情報や業界シェアを紹介していきます。

音楽業界の現状:基本情報

以下は、音楽業界の基本的な情報です。数字を通して向き合ったり、他の業界のデータと比較したりすることで、音楽業界を俯瞰して見ていきましょう。 ・市場規模:2979憶円(※1) ・労働者数:下記参照 ・労働者の年齢:20代~50代(※2) ・平均年収:20代は400万円、30代は500万~800万円(※3) 音楽業界は、年々その市場規模が小さくなってきています。その背景には、CDからデータ配信への移行や、絶対的なヒット作が長年出ていないことが大きく関係していると言われています。この点については後ほど詳しく見ていきましょう。 音楽業界の統計的な労働者数はデータがありませので、大手各社の従業員数を紹介していきます。大手企業と言われるソニーミュージックグループの場合は、約2000人(※4)。ソニーミュージックグループと並んで大手のエイベックス・グループ・ホールディングス株式会社の従業員数は、1453人となっています(※5)。また、老舗企業であるビクターエンタテイメントの場合は約400人(※6)、ポニーキャニオンは340人(※7)です。

音楽業界の現状:業界シェア

続いて、音楽業界の業界シェアをご紹介していきます。アーティストや楽曲の人気に大きく左右される音楽業界の市場。その内訳は、どのようになっているのでしょうか?以下は、2013年上半期の、音楽業界企業の売上高を元にしたランキングです。 業界シェア1位:エイベックス・グループ・ホールディングス 業界シェア2位:ソニー・ミュージックエンタテインメント 業界シェア3位:ユニバーサルミュージック 引用元:「ORICONSTYLE(※8)」 音楽業界の業界シェア1位は、エイベックス・グループ・ホールディングスです。業界シェアの比率は14.7%、売上高は215憶540万円。大変高い業績となっています。 続いて、2位にランクインしたのは、ソニー・ミュージックエンタテインメント。業界シェアの割合は13.0%、売上高は189憶9480万円です。 業界シェアランキング3位は、シェア率9.9%、売上高145憶619万円の、ユニバーサルミュージック。1位・2位の業績と比較すると、やや差がありますが、音楽業界全体の市場の、約1割にあたる売上高は、好業績です。

音楽業界研究:動向

続いて、音楽業界で今、どのような変化が起こっているのか、動向を追っていきましょう。音楽業界が抱えている課題や問題、業界規模の推移などを見て、最終的には将来性について考察していきますね。

音楽業界の現状:課題

まずは音楽業界が抱える課題や問題点を見ていきます。そこから、音楽業界の将来性を覗いていきましょう。

音楽業界の課題1:ヒット作の不在

音楽業界に限らず、映画やテレビ番組などを含むエンタテイメント業界は、ヒット作を常に生み出していくことが、業界の成長として大変重要であると言われています。しかし、音楽業界ではここ数年、「ミリオンヒット」と呼べるような、爆発的なヒット作は生まれていません。 その背景には、インターネットやスマートフォンの普及によるライフスタイルの多様化や、動画サイトなどの影響による、人々の音楽に対する価値観の変化などが挙げられます。最近ではVRの普及も始まりつつ有りますね。今後、変化し続ける人々のライフスタイルや価値観に対応していけるかどうかで、音楽業界の成長は大きく左右されるでしょう。(※9)

音楽業界の課題2:CD売上の落ち込み

音楽業界が抱えている問題の中でも、最も大きなものが、近年のCD売上の落ち込みです。その原因は、メディアの多様化と考えられています。 上記にもあげたように、インターネットやスマートフォンの普及は、音楽業界にさまざまな影響を与えました。CD以外でも、動画などを活用した音楽配信サービスにより、音楽を聴くことが可能になっただけでなく、ライブチケットなども手軽に購入できるようになりました。ファンはCDを購入しなくても、音楽を楽しむことができてしまうんです。 音楽業界は今後、CD以外のコンテンツで業績を伸ばしていく方法やサービスを追究していく必要があると思われます。(※9)

音楽業界の課題3:ライブ・コンサートビジネスの成長

音楽業界の収益の中心であったCDが年々低迷している中、ライブやコンサートに関する事業は、成長傾向にあります。音楽そのものは、CD以外にも動画やデータで楽しめるようになりましたが、憧れのアーティストの歌声を生で聴くことができるのは、ライブやコンサートなどのイベントに限られます。 そのような体験や経験を重視する消費者の増加が、ライブ・コンサートビジネスの成長に繋がっていると考えられます。今後、ライブやコンサートをいかした事業を、どのように展開し成長させていくかによって、音楽業界の明暗は分かれてくることでしょう。(※10)

音楽業界の現状:市場動向

続いて、音楽業界の市場動向に注目していきます。業界規模の推移を細かく見た上で、将来性について考察していきましょう。

音楽業界の市場動向:業界規模の推移

以下は、2010年~2014年までの、音楽業界の業界規模の推移をあらわしているグラフです。

引用元:「KandaNewsNetwork(※1)」 2010年~2012年にかけて、横ばい~増加傾向となっていますが、2013年からは減少傾向に転じています。2014年になっても、回復することはなく、減少傾向が続いています。 一方で、ライブやコンサートの業界規模の推移は、以下のようになっています。

引用元:「KandaNewsNetwork(※1)」 減少し続けているCDや音楽ビデオの市場と比較すると、ライブ・コンサートビジネスは、2000年以降、順調に成長し続けていることがよく分かりますね。

音楽業界の現状:将来性

これまで見てきた、現状や動向、市場規模などから、音楽業界の将来性について考察していきます。 現在の音楽に対する価値観や人々のライフスタイルなどから考えると、音楽業界の将来性は、少々不安なものがあります。音楽以外にも、気楽に楽しめる娯楽が増え、人々の生活や趣味が多様化してきているのです。 また、わざわざCDを購入しなくても、動画やデータなどで楽しむことができ、時には無料で聴くことすら可能です。このような背景の中、音楽業界が今後もCDというメディアにこだわり続けるのであれば、業界規模は衰退の一途を辿っていくでしょう。 しかし、カラオケや音楽配信、そしてライブ・コンサートなどの事業は、落ち目にあるCD売上に反して、順調です。特にライブやコンサートによる収益は年々増加しており、業界規模そのものが縮小しつつある音楽業界の、救世主となり得る存在となっています。 このような背景は、音楽が以前より気軽に楽しめる身近な存在になったからこそ生じた、人々の価値観の変化によって生まれているものです。いつでも気軽に楽しめる音楽そのものよりも、ライブやコンサートなどでしか体験することのできない、生も歌声や雰囲気に価値観を感じる人が、多くなったようにも考えられます。 音楽業界は今後、人々の価値観の変化に対応し、ライブやコンサート事業や音楽配信などのCD売上以外のコンテンツを、成長させていくことが出来るかどうかによって、明暗が大きく分かれるでしょう。

音楽業界研究:業界研究本

最後に、音楽業界のことを更に深く研究したい!という方に向けて、おすすめの業界研究本をご紹介していきます。

1.図解入門業界研究最新音楽業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版]

業界研究本の定番シリーズ。音楽業界のシステムや最新の動向などが学べます。

2.新時代ミュージックビジネス最終講義 新しい地図を手に、音楽とテクノロジーの蜜月時代を生きる!

転換期にある音楽業界の「今と今後」について解説している書籍。日本だけでなく、世界の音楽業界についても学べます。

3.ソーシャル時代に音楽を“売る”7つの戦略 “音楽人”が切り拓く新世紀音楽ビジネス

音楽業界における、デジタルビジネスについて述べている書籍です。音楽業界への就職を検討しているのであれば、目を通しておいて損はないでしょう。

終わりに

いかがでしたでしょうか?今回は、音楽業界の現状や動向、将来性についてご紹介してきました。 斜陽と言われている現在の音楽業界ですが、デジタルコンテンツやライブ・コンサート事業の活用方法次第では、まだまだ挽回のチャンスがあります。業界研究をしている方は、このような現状を打開する方法や解決案を考えてみてはいかがでしょうか?

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