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監査法人への転職方法|未経験での転職・有利な資格・転職先

職種研究

皆さんは「監査法人」と聞いてどんな転職事情をイメージしますか?おそらく、監査法人という名前ならまだしも、転職事情についてまで知っているという方は少ないのではないでしょうか。今回は、そんな「監査法人」の転職事情について様々な観点から見て行きます。

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「監査法人」への転職について

皆さんは、「監査法人」と聞いてどんなイメージを持ちますか?おそらく、監査法人という仕事の主な業務内容に関して言えば、何となく知っているという方は多いかもしれませんが、監査法人という仕事の転職事情がどうなっているのかについてまで知っているという方は少ないのではないでしょうか。もしくは、監査法人という職業の名前を初めて耳にしたという方もいるのではないでしょうか。 しかし実は、最近ではテレビやネットのニュースなどで取り上げられることも徐々に増えているのがこの監査法人という仕事です。今回はそんな監査法人という仕事に焦点を当てて、その転職事情について様々な観点から見ていきます。

「監査法人」とは?

そもそも監査法人というものが何なのかわからないという方もいるでしょう。実際、監査法人というのは昔からある仕事ではなく、比較的最近生まれた職業でもあります。そのため、まずは監査法人という仕事がどういうものなのかについて見ていきます。

「監査法人」とは企業や団体の財務に関わる管理人

監査法人というのは「様々な企業や団体の財務に関わる管理人」のことを指します。監査法人とは、他人の求めに応じ報酬を得て、財務書類の監査または証明を組織的に行うことを目的として、公認会計士法34条の2の2第1項によって、公認会計士が共同して設立した法人のことを言います。 また、監査法人というのは「公認会計士」が5人以上集まり設立する法人のことでもあり、企業の会計監査人となり、具体的には証券取引法や商法に基づく財務諸表などをチェックし、各種法令に照らして適性意見書と監査報告書に署名し会社に提示するといった業務を主に行います。受け取った会社は、監査法人がチェックした財務諸表や計算書類とともに利害関係者に提示し、自ら作成したそれら書類の妥当性を証明します。

「監査法人」は非常に責任の重い仕事

ちなみに、監査法人というのは、他の職業と比べても、非常に責任の重い仕事となっています。2005年に「カネボウ粉飾決算事件」が発生しました。この事件では、某監査法人の代表社員4名が関わったとされ、証券取引等監視委員会と東京地検特捜部が合同で強制調査が入ったが、それをきっかけに監査法人に対する社会的責任の重さの認識が強まっていきました。 そのため、その後の2008年4月1日以降、一定の財務要件や情報公開義務等を満たしている場合に監査法人の損害賠償責任額をその出資の額を上限とすることが認められました。これらの法人は有限責任監査法人を名称として用いなければなりません(公認会計士法34条の3)。

監査業務

続いて、監査法人の主な業務について、より詳しく見ていきます。実は、監査法人の主な業務には「監査業務」があり、また「非監査業務」も存在します。まずは、監査業務について詳しく見ていきましょう。 監査業務としての主な業務はと言いますと、3月決算の企業の場合、4月の中旬から5月にかけてクライアントに往査し、期末監査を主に行います。監査の手続きが完了したら、会社法の監査報告書を5月に、金商法の監査報告書を6月に提出し、監査意見を表明します。期末監査以前には、年度中の適切なタイミングで往査し、期中取引、内部統制の検証等を行います。 この他に、金商法では、四半期レビュー制度があるため、一般的には、7月・10月・1月に往査し、四半期レビュー手続きを実施し、四半期レビュー報告書を提出します。3月決算の会社が一番多く、業務負担が4〜5月に集中するため、公認会計士の繁忙期はこの4〜5月といえるでしょう。ちなみに、「四半期レビュー」というのは、金商法にて、四半期報告書の提出が義務づけられたもので、この四半期報告書に含まれる四半期財務諸表について、適正性をチェックし結論を表明するものです。

非監査業務

続いて、監査法人の「非監査業務」についてです。非監査業務の主な業務はと言いますと、株式公開支援業務、M&Aアドバイザリー業務、金融機関に対するビジネスプロセス改革やリスク管理態勢の構築、IFRS導入支援、コンフォートレター作成業務、地方自治体に対する包括外部監査等の幅広い業務のことを指します。公認会計士が監査業務と平行して上記サービスに携わることもあれば、またコンサルタント等の専門家と連携して業務を実施することも多くあります。

未経験者で「監査法人」への転職は難しい

ここからは、今回のテーマでもある「監査法人」という仕事の転職事情について見て行きます。結論から言いますと、未経験で監査法人への転職を成功させることは、非常に難しいです。先ほどご紹介した監査法人の主な業務内容からもわかるように、あらゆる職業や仕事の中でも、極めて責任の重い業務をこなします。 あらゆる企業や団体の社会的信頼の部分に大きな影響を及ぼす可能性のある仕事なので、やはり未経験からの監査法人への転職というのは、非常に困難でしょう。

「非監査業務」であれば未経験者でも転職は可能

しかし、監査法人が行う「非監査業務」の方であれば、未経験者でも転職することは比較的容易になります。その理由としては、監査業務よりも業務に対する責任が軽く、多くがコンサルティング業務になるからです。そのため、ある程度の専門的な知識をあらかじめ習得しておけさえすれば、未経験者であっても監査法人の非監査業務を取り扱う部署などであれば、転職は可能だと言えるでしょう。以下に、未経験者でも一応携わることができるような「非監査業務」についていくつかまとめてみました。 ・M&A ・事業再生 ・コーポレートファイナンス ・IFRS(国際財務会計報告基準) ・戦略 ・業界ごとのアドバイザリー ・リスク管理 ・人事

「公認会計士」の資格が転職を有利に

続いて、監査法人への転職をする際に、転職を有利に進めるための方法についてご紹介します。まず、監査法人への転職を有利に進めるための方法として、監査法人にまつわる資格の取得があります。監査法人の取り扱う業務は責任重大なので、業務にまつわる専門的な知識やスキルをしっかりと習得していることを証明できる資格の取得が、監査法人への転職を有利に進める最も効率の良い方法です。 そして、監査法人への転職を有利に進めるために取得すべき資格はというと、「公認会計士」の資格です。もちろん監査法人の監査業務を取り扱う場合は、公認会計士の資格は必須ですが、非監査業務をこなす場合であっても、公認会計士の資格を取得しておくことで、転職を有利に進められます。

「監査法人」に転職する際のおすすめ転職先

最後に、監査法人に転職する際のおすすめの転職先について見ていきます。以下に、監査法人に転職する際のおすすめの転職先についていくつかまとめてみました。 ・一般事業会社(経理系と経理以外)  ・他の監査法人や個人の会計事務所  ・独立や起業

色々な工夫を施し「監査法人」への転職を有利にしましょう!

いかがでしたでしょうか。今回は、「監査法人」という仕事に焦点を当てて、その転職事情について様々な観点から見てきました。何度も言いますが、監査法人というのはあらゆる仕事の中でも、極めて責任のある職業になっています。そのため、もちろん転職も他の仕事と比べて非常に難しいです。ですから、もし監査法人への転職を考えている方がいるのであれば、今回ご紹介したことや、また他の情報なども踏まえながら、色々な工夫を施し、十分な準備を備えましょう。そして、監査法人への転職を有利に進めましょう。 今回ご紹介したことが、皆さんにとって少しでも参考になっていれば幸いです。

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