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北海道の最低賃金|正社員とアルバイトの賃金の差

暮らしの知恵

今北海道で働いている人も、これから北海道で働く人も気になるのが「最低賃金」。働いたらどのくらい貰えるのか?深夜労働と昼間の労働での賃金の差はどれくらい?正社員とアルバイトでは差はどれくらい?など、北海道の最低賃金に関する気になるポイントをまとめてお伝えします。

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働く前に知りたい最低賃金

働く上でもっとも気になるポイントと言っても過言ではないのが賃金です。働くからにはそれなりに賃金をもらいたいというのは、誰しも同じなのではないでしょうか。そして、賃金は地域間で大きく差があるのも事実です。今回は北海道の賃金事情をまとめてお伝えします。今北海道で働いている人も、これから北海道で働くことを考えている人も、ぜひ一度目を通してみてください。

北海道の最低賃金

そもそも最低賃金とは

最低賃金制度とは、使用者が労働者に対して支払わなければならない賃金の最低額を定めた制度です。最低賃金法という法律に基づいて国が定めており、各地域ごとに金額は違います。法律によって定められているため、最低賃金以下で働いた場合、それは違法条件下での労働に当たります。最低賃金以上の賃金を支払わない雇用主に対しては罰則が定められています。 たとえ使用者と労働者の間で合意があったとしても、最低賃金以下での労働は無効になります。最低賃金に満たない金額で労働契約を結んだ場合にも、最低賃金の賃金額が適用されます。

地域別最低賃金

最低賃金には2種類あり、そのうちの一つが「地域別最低賃金」です。産業や職種に関係なく、全ての事業所と労働者・使用者に対して適応されるものであり、各都道府県ごとに定められている賃金です。

特定(産業別)最低賃金

もう一種類が、「特定(産業別)最低賃金」です。これは特定の産業について設定されている最低賃金で「地域別最低賃金」よりも高い金額水準の最低賃金を定める必要があると認められた産業に適応されます。関係労使が基幹的労働者を対象として定めているもので、全国で235件の最低賃金が定められているそうです。 また、注意する必要があるのが、特定最低賃金が適用されない人がいるということです。 ・18歳未満または65歳以上 ・雇入れ後3ヶ月未満の技能習得中 ・その他当該産業に特有の軽易な業務に従事している(清掃、片付け等) 上記のいずれかに該当する人は、特定最低賃金ではなく地域別最低賃金が適用されるので注意が必要です。

北海道の最低賃金は786円

北海道の最低賃金はどれくらいでしょうか。厚生労働省のページによると、北海道の地域別最低賃金は786円です。この金額は平成28年10月1日に発効となっており、原則として1年間適用される金額です。 また、北海道の特定最低賃金は、以下のようになっています。 処理牛乳・乳飲料、乳製品、糖類製造業…830円(平成28年12月4日発効) 鉄鋼業…900円(平成28年12月1日発効) 電子部品・デバイス・電子回路、電気機械器具、情報通信機械器具製造業…821円(平成28年12月1日発効) 船舶製造・修理業、船体ブロック製造業…825円(平成28年12月4日発効) 特定最低賃金に設定される産業は各都道府県ごとに異なります。 乳業や船舶といった業種に対して特定最低賃金が設定されているのは北海道という土地ならではだと言えるでしょう。

北海道の最低賃金の推移

厚生労働省のページによると、平成20年〜平成24年の5年間の北海道の最低賃金の推移は次のようになっています。 平成20年 667円 平成21年 678円 平成22年 691円 平成23年 705円 平成24年 719円 現在適用されている北海道の最低賃金が786円ですから、着実に最低賃金が上げられて行っていることがわかります。

北海道の深夜の最低賃金と割増

深夜労働に対しては、労基法37④で、「使用者が、午後10時から午前5時までの間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。」と規定されています。 そのため、北海道で午後10時から午前5時の間に労働を行なった場合、最低賃金は786円×1.25=982.5円となります。

日給だといくら?

北海道の最低賃金で働いた時、賃金はどのくらい支払われるのでしょうか?昼に働いた場合と割増賃金となる深夜労働を行なった場合それぞれを、地域別最低賃金で計算してみます。

昼に働いた場合

一般的なオフィスワークを想定し、午前10時から午後7時まで、休憩1時間の8時間労働を行なったとします。休憩時間(労働者が自由に利用できる時間)に対しては賃金支払いの義務がありませんので、賃金が発生するのは実労働の8時間のみです。 よって、786円×8時間=6,288円となります。

深夜労働の場合

次に、深夜労働として割増賃金が適用される午後10時から午前7時の間に労働をした場合の賃金を計算してみます。休憩時間を1時間とったとして、労働時間の8時間のうち1時間は割増賃金が適用されない時間帯の労働であると考えられます。また、北海道における深夜労働の最低賃金は先に計算した通り982.5円です。 よって、768円+982.5円×7=7,645.5円が日給として支払われる計算になります。

正社員・バイトの場合

正社員の場合

正社員の方の場合、毎月支払われている給料には基本給の他に様々な手当が含まれます。そのうちどこまでが最低賃金の適用範囲内になるのかがみなさんの疑問点になるのではないでしょうか。 最低賃金が適用されるのは、「基本給」と「諸手当」になります。厚生労働省によると、以下の項目を除外したものが最低賃金の適用範囲になるそうです。

(1) 臨時に支払われる賃金(結婚手当など) (2) 1箇月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与など) (3) 所定労働時間を超える時間の労働に対して支払われる賃金(時間外割増賃金など) (4) 所定労働日以外の日の労働に対して支払われる賃金(休日割増賃金など) (5) 午後10時から午前5時までの間の労働に対して支払われる賃金のうち、通常の労働時間の賃金の計算額を超える部分(深夜割増賃金など) (6) 精皆勤手当、通勤手当及び家族手当

そして注意が必要なのが、諸手当の中でも「精皆勤手当、通勤手当、家族手当」は最低賃金に含まれないことです。少々複雑に感じられるかもしれませんが、しっかりと定められている事項ですので確認してみることをおすすめします。

アルバイトの場合

アルバイトやパートとして働いている方は、自分たちにも最低賃金が適用されるのか疑問に思う人もいるかもしません。最低賃金法は全ての労働者に対して最低賃金を定める法律です。雇用形態に関わらず、どんな人でも最低賃金の保証を受けることができます。 また、アルバイトで夕方〜深夜まで働いている、あるいは夜勤で朝方まで働いているという人も多いでしょう。そういった方は、先の項目で計算したように「深夜割増」が適用されます。自分の労働時間のうち、どの程度が深夜割増の適用になるのかを知った上で、最低賃金の計算をしてみるといいでしょう。

派遣労働者の場合

派遣労働者の人の中には、都道府県を跨いで働くことがある人もいるでしょう。北海道においてはなかなかない例かもしれませんが、知識として知っておくことは大切です。 派遣労働者の場合、最低賃金は派遣先のものが適用されます。例えば、青森県で雇用された派遣労働者が岩手県で仕事をする場合、適用される最低賃金は岩手県のものになります。雇用関係を結ぶときには注意しておきましょう。

最低賃金の引き上げ傾向

厚生労働省が提供しているデータをみると、どの都道府県も最低賃金の上昇が見られます。最低賃金は最高が東京都、最低が沖縄県となっており、地域間の差が金額にはっきり出ています。 また、平成14年度の東京都と沖縄県の最低賃金の差は104円でしたが、平成27年には214円に広がっています。最低賃金は地域の実情を元に決定されているため、人口や物価といった点で差が出るのは仕方がありませんが、やはり人口が集中している地域は引き上げが進んでいる印象を受けます。

最低賃金を知ることで自分の権利を守る

特に正社員の場合、最低賃金を超えた給与が支払われているかを知るには計算が必要になるため、難しそうだと考える人も多いと思います。しかし、正当な賃金の支払いを受けるのは全ての労働者が持っている権利です。その権利を守るために、最低賃金法では使用者に対する罰則を設けており、労働者は過去の未払い賃金を請求することも可能です。 万が一、自分の賃金が不当に少なく支払われていると感じたときには、計算をした上で然るべき場所に相談するようにしましょう。

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