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製紙業界研究|「現状」「今後の動向・将来性」を知ろう

業界・企業研究

製紙業界への就職を検討している方、また業界研究をしている方、必見!今回は、製紙業界にスポットを当てて、基本的な情報や動向、業界の課題や将来性をご紹介していきます。就職活動や業界研究の一環として、ぜひ参考にしてみて下さいね。

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製紙業界研究:現状

まずは、製紙業界の基本的なデータから、業界の現状を見つめていきます。具体的な数字として、製紙業界と向き合うことで、新たな気付きがあるかもしれませんよ。

製紙業界の現状:基本情報

以下は、平成25年~平成26年にかけての統計をもとにした、製紙業界の基本情報です。 ・市場規模:4兆7374憶円 ・労働者数:27130人 ・平均年齢:40.1歳 ・平均勤続年数:16.7年 ・平均年収:554万円 引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」 製紙業界の基本情報で注目したいのは、市場規模の大きさです。他の業界と比較すると、大きめの印象を受けました。日常生活はもちろん、ビジネス面においても、紙は必要不可欠なもの。そのような背景から、上記のような巨大な市場規模を維持できているのかもしれませんね。 また、平均年収は、一般的な水準より高めと言える金額でした。2015年の労働者の平均年収は、440万円(※2)。製紙業界の平均年収である554万円は、上記の水準よりも100万円以上高額です。

製紙業界の現状:業界シェア

続いて、製紙業界の業界シェアを見ていきましょう。以下は、平成25年~平成26年の各企業の業績をもとにしたランキングです。 ・業界シェア1位:王子ホールディングス ・業界シェア2位:日本製紙 ・業界シェア3位:レンゴー 引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」 1位の王子ホールディングスの売上高は、1兆3325憶円でした。製紙業界全体の市場規模を考えると、いかに高い業績か窺えます。 2位にランクインしたのは、日本製紙。売上高は、1兆812憶円でした。1位にはリードを許しているものの、こちらも大変高い業績となっています。 3位は、レンゴー。売上高は5231憶円と、1位・2位と比較すると大きく差を付けられています。このような結果から、1位の王子ホールディングスと2位の日本製紙が、実質的には製紙業界の市場を独占していると言えそうねすね。

製紙業界研究:動向

データや具体的な数字から、製紙業界と向き合ってみることで、何か新たな気付きがあったのではないでしょうか? 続いては、製紙業界の動向を追っていきます。

製紙業界の現状:課題

大きな市場規模をキープしている製紙業界。紙という、日常生活にもビジネスにも必要不可欠な製品を取り扱っている為、一見安定している印象を受けます。 しかし、製紙業界もまた、さまざまな課題を抱えているのが現実です。現在、製紙業界が抱えている課題を見ていきましょう。 ・製紙業界の課題1:原料高 製紙業界は現在、輸入原料や原料高により、圧迫されています。その為、製品である紙そのものも、値上げを検討せざるを得ない状況なのです。値上げをすることで、価格そのものの底上げは可能ですが、懸念されているのが、値上げによる消費の落ち込み。今後、印刷用紙などの出荷数を増やし、更に値上げをしていく為に、どのような展開をしていくのかが課題とされています。(※3) ・製紙業界の課題2:海外進出 近年、新たな市場を開拓する為に、海外進出を進めている業界も多く見られます。そのような社会情勢の中、製紙業界の海外進出は、他の業界と比較して遅れていると言われています。既に、国内での市場が成熟している今、いかに海外進出を進めていくのかが、製紙業界の今後を大きく左右すると言われています。(※4) ・製紙業界の課題3:ペーパーレス化 近年、インターネットの普及により、ビジネスでも日常生活でも、「ペーパーレス化」が進んでいます。例えば、電子書籍や電子書類の登場。また、エコなどの観点からも、ペーパーレス化に取り組む企業や団体が増えているようです。このような背景から、現在の規模の市場を維持することが、今後は難しくなる可能性も出てきています。上記の海外進出など、いかにして新たな市場を開拓するかが、課題となっています。(※1)

製紙業界の現状:市場動向

次に、製紙業界の近年の市場動向の推移を見ていきます。また、そこから製紙業界の将来性についても考察していくので、業界研究の参考にしてみて下さいね。 ・製紙業界の市場動向:業界規模の推移

引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」 上記は、平成17年~平成25年までの、製紙業界の市場規模の推移をあらわしたグラフです。ざっくりと見れば、全体を通してほぼ横ばいと言える推移です。 細かく見ていくと、平成17年~平成19年までは、微増ではありますが市場規模が伸びています。しかし、平成20年~平成21年にかけて、市場は大幅に減少。その後は、平成24年まで、減少したまま横ばいとなっていました。平成25年になって、平成19年と同じくらいの市場まで、ようやく回復しましたが、全体としては伸び悩んでいる印象を受けます。 ・製紙業界の現状:将来性 これまでご紹介してきたデータや動向、上記の市場規模の推移などから、製紙業界の将来性を考察していきます。 インターネットの普及により、各業界でデジタル化が進んでいるものの、紙は我々の日常生活において、まだまだ必要不可欠な存在です。近いうちに、製紙業界そのものが衰退してしまうということは、ほぼあり得ないと考えられます。 しかし、上記のグラフからも分かるように、市場としては成熟し、停滞期に突入している印象を受けます。このまま現状をキープし、更に成長していくには、従来の経営や展開をしているだけでは難しいと言えるでしょう。 やはり、今後の課題とも言える、値上げと海外進出が、製紙業界の将来を左右することになりそうです。

製紙業界研究:業界研究本

製紙業界のことをもっと知りたい!という方に向けて、最後は業界研究におすすめの書籍をご紹介していきます。

少々古い書籍ですが、近代日本製紙業の歴史や情勢がよく分かります。製紙業界の研究をしている方、また製紙業界への就職を検討している方は、目を通しておいて損はない1冊でしょう。

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

東日本大震災の際に、被災した製紙工場をテーマにした書籍です。業界研究本というよりは、ドキュメントやノンフィクションに近い感覚ですが、この本を読むことで、製紙業界を更に好きになることができるでしょう。

トコトンやさしい紙の本―今日からモノ知りシリーズ

紙の歴史や種類、性質などを学べる本。製紙業界の研究というよりは、紙そのものの解説書のようですが、製紙業界への就職を検討しているなら、目を通しておきたい1冊です。

終わりに

いかがでしたでしょうか?今回は、製紙業界に焦点を絞って、現状や動向、将来性などを見てきました。 「デジタル化」「ペーパーレス化」という言葉が日常的に使われるようになって、しばらく経ちますが、私達の生活には、未だに紙が溢れています。そして、紙無しでは、成り立たないのが私達の生活です。製紙業界は、我々の社会や生活に直結している、重要な業界。現在、市場が成熟したことで転換期を迎え、さまざまな課題を抱えてはいますが、これからもその存在は、人々に必要とされ続けるでしょう。

今後の市場の動向を見据える!

インターネットの存在で既存の媒体はどんどん変化しています。 もともと媒体の中心的な存在だった「紙」はどう変化してきたのか? この本を読むことによって今後どのように世界が変わっていくのかを 予測することができるかも!?

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