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百貨店業界研究|「現状」「今後の動向・将来性」を学ぼう

業界・企業研究

華やかでおしゃれ、そしてちょっぴり高級なイメージがある百貨店。百貨店特有の雰囲気に憧れて、百貨店業界への就職を目指している方も、少なくないと思います。今回のテーマは、百貨店業界。就職活動や業界研究をしている方に向けて、百貨店業界の現状や動向、将来性についてまとめました。

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百貨店業界研究:現状

始めに、百貨店業界の「今」をご紹介していきます。基本情報や業界シェアなどのデータを通して、百貨店業界の現状と向き合っていきましょう。

百貨店業界の現状:基本情報

以下は、平成25年~平成26年の百貨店業界の各データをまとめたものです。 市場規模:7兆6012憶円 労働者数:33847人 平均年齢:42.3歳 平均勤続年数:18.1年 平均年収:569万円 引用元:「業界動向.SEARCH.COM(※1)」 

百貨店業界の基本情報は、全体的に平均的な数字となっています。市場規模に関しては、他の業界と比較してやや大きな数字となっていますが、その他の面では、標準的と言えるでしょう。 平均年収は、標準~やや高めと言える金額です。一般的な労働者の平均年収についてリサーチしてみたところ、440万円というデータがありました(※2)。この金額を標準とした場合、百貨店業界の569万円という平均年収は、標準よりも100万円以上高額ということになります。

百貨店業界の現状:業界シェア

次は、百貨店業界の業界シェアをご紹介していきます。百貨店というと、初売りやセールなどの行事やイベントの度に、ニュースなどの話題に取り上げられることも多く、社名や店名が有名な所が多数ありますが、特に業績が高いのは、どこの百貨店なのでしょうか?以下は、平成25年~平成26年の百貨店業界企業の売上高を元にしたランキングです。 業界シェア1位:三越伊勢丹ホールディングス 業界シェア2位:J.フロントリテイリング 業界シェア3位:高島屋 引用元:「業界動向.SEARCH.COM(※1)」

業界シェア1位は、三越伊勢丹ホールディングス。シェア率は17.4%、売上高は1兆3215憶円となっています。業界全体の市場の2割近い業績を誇る三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店業界を牽引していく存在となっています。 続いて、シェア率15.1%、売上高1兆1463憶円で2位になったのは、J.フロントリテイリングです。三越伊勢丹ホールディングスと並んで、「2強」とも言えそうな好業績です。 3位は、高島屋。業界シェア率は11.9%、売上高は9041憶円。売上高が1兆円を越えている1位・2位と比較すると、やや劣るものの、業界全体の市場のうちの1割以上を占める売上は、充分な好業績です。

百貨店業界研究:動向

続いて、百貨店業界の動向を追っていきましょう。業界が現在抱えている課題や問題点、業界規模の推移などから、百貨店業界で今、どのような変化が起こっているのか、ご紹介していきます。

百貨店業界の現状:課題

まずは、百貨店業界の課題や問題点を見ていきます。それぞれの課題の解決策を考えてみると、百貨店業界が今後取るべき方針や方向性が、見えてくるでしょう。

百貨店業界の課題1:ネット通販の普及

各業界で、インターネットを活用する動きが進んでいますが。百貨店業界も例外ではありません。百貨店業界では、ネット通販やネットショッピングを展開している企業も多く、業界全体で力を注いでいます。しかし、その利用率はまだ低く、百貨店業界全体のネット通販利用率は、1%にも満たないのが現状です。今後は、ネット通販を普及させる為に、、ネット通販ならではのサービスや商品を充実させるなど、利便性や知名度を上げていく必要があります。

百貨店業界の課題2:カテゴリーキラーやセレクトショップの存在

かつて、百貨店はその品ぞろえの豊富さや上品な雰囲気から、若者から高齢者まで、さまざまな客層の注目の的でした。しかし、80年代以降、「カテゴリーキラー」と呼ばれる、各分野に特化した専門店が登場すると、それ以降は専門性の高いカテゴリーキラーに顧客を奪われるようになりました。更に、セレクトショップが登場すると、若年層は百貨店よりもセレクトショップで買い物をするようになります。 それにより、専門性と若年層、2種類のターゲットを失い、百貨店業界は苦しい時代が続きます。現在も、カテゴリーキラーやセレクトショップに対する具体的な対策や解決案は見つかっておりあず、失った若年層や専門性を求める客層を、どのようにして取り戻すかが課題となっています。

百貨店業界の課題3:再編やリニューアル

長年、苦境に立たされている百貨店業界ですが、現在は統合や再編、リニューアルを積極的に行うことで、経営の効率化を図る企業が増えています。今後も、このような流れは続くとされ、再編や統合、リニューアルによって、経営をいかに効率化できるかが、生き残りの鍵とされています。

百貨店業界の現状:市場動向

続いて、百貨店業界の市場動向を追っていきます。業界規模の推移を細かく見ていき、その結果から将来性について考えていきましょう。

百貨店業界の市場動向:業界規模の推移

以下は、平成17年~平成25年の百貨店業界の業界規模の推移を示している資料です。

引用元:「業界動向.SEARCH.COM(※1)」 平成17年~平成18年は成長傾向だった百貨店業界の業界規模ですが、平成19年からは減少傾向に転じます。そして、平成22年まで、減少傾向は続き、業界規模は落ち込んでいきます。その原因として、若年層の百貨店離れやショッピングモールなどの成長、そして平成20年に起こった金融危機などがあげられます。 平成22年になると、減少傾向から横ばい傾向に転じ、平成23年からはわずかながらも回復傾向になりました。しかし、ほぼ横ばいとも言えるグラフの傾向から、業界規模は頭打ちの印象を受けます。

百貨店業界の現状:将来性

これまで見てきた百貨店業界の現状や動向などをヒントに、将来性について考えていきたいと思います。 近年、百貨店業界は苦戦を強いられており、業界規模も頭打ち状態となっています。大手百貨店業界の中には、経営破綻した所もあり、このままではいずれ、業界存続の危機に直面する可能性も、無いとは言えない状況です。

そのような最悪の未来を変える為には、百貨店から離れてしまった若年層をどのように呼び戻せるか、そして各社でより効率的な経営をしていけるか、今のうちから対策していく必要があると考えられます。 従来のビジネスモデルや規則にとらわれずに新たな形態を考え出したり、ネット通販の知名度や利用率を上げたりするなど、1度は離れてしまった若年層の顧客を呼び戻すための工夫は必須と言えるでしょう。

百貨店業界研究:業界研究本

ここまで、百貨店業界についてご紹介してきましたが、更に深く学びたい!という方もいらっしゃると思います。ここでは、百貨店業界の研究におすすめの書籍をご紹介していきます。

1.百貨店戦国時代 塗り替えられる業界地図

再編や統合によって移り変わっていく、近年の百貨店業界。大手企業の合併や統合など、激しく変化していく最近の百貨店業界について解説している書籍です。

2.百貨店・ショッピングセンターで働く人たち

百貨店やショッピングセンターの現場に注目して、業務内容や職場の設備などについて解説しています。これから百貨店業界で働いていくなら、知っておきたい情報がたくさん掲載されている書籍です。

3.全国百貨店の店舗戦略〈2011〉

少々古い情報ではありますが、百貨店業界の大手企業各社の特徴や方針、戦略などを学ぶことができる書籍です。

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終わりに

優雅で上品なイメージがある百貨店業界ですが、現在は苦しい状況に立たされています。今後は、再編・統合やネット通販によって、巻き返しを図っていくことでしょう。百貨店業界の今後の復活・活躍に期待ですね! 業界の動向・課題と合わせて、各企業のランキングから、優先順位を付けて、それぞれの企業の研究を行っていきましょう。こちらの記事がおすすめです。

[参考資料・引用元]
※1「業界動向.SEARCH.COM
※2「DODA 平均年収ランキング2015

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