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看護師への応募の際の職務経歴書の書き方と例文|自己PRと看護師経験

書類選考

看護師としてある程度キャリアを持って転職する時に、職務経歴書が求められることがあります。職務経歴書とはなんでしょうか。履歴書とは違います。また、どのように書けば良いアピールになるでしょうか。書き方のポイントと例文を挙げています。

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看護師への応募の際の職務経歴書の書き方

看護師への応募の際の職務経歴書の書き方

職務経歴書とは?

職務経歴書とは、看護師としてのキャリアをアピールするものです。一口に○○病棟勤務といっても、そこで何をしていたかは書面上は見えてきません。 例えば脳外科病棟に在籍していたとすれば、脳外科の知識はあるだろうと推測はできます。しかし、同じ脳外科でも診療内容はその施設によって違います。また、委員会活動や新人教育、管理系の仕事など+αで習得してきたキャリアもあるでしょう。それを職務経歴書に詳しく記入することで、その看護師の実力が見えてきます。また、実際に入職できた際にも指導を受けやすくなるでしょう。

履歴書とは違う?

職務経歴書は履歴書とは違います。基本的に履歴書とは、「履歴」なんですね。その看護師のこれまでの経歴を、ただ時系列で追ったものです。 履歴書で採用側が見たいのはその看護師の経歴と、実務・事務的に応募要件を満たしているかです。例えば、居住地が通勤可能で通勤手当の範囲内か、などがその内容です。 それと同時に志望動機や転職後の希望などを書く欄があります。ここでは、その看護師が当該施設の方向性を合っているかをみています。志望動機もそうですが、その履歴から組織に適応する力があるかどうかが見られます。

履歴書と職務経歴書でカバーしあう

履歴書ではただその人の履歴が、時系列で並べられるだけだとお話ししました。履歴書を書いていて「この時1年で辞めてしまったけどこんな理由からなんだ。それを伝えたい。」や、「この病院に勤めた10年間、プリセプターやリーダー、主任までやったけどそれは評価してもらえるか。」などと考えることはありませんか。 履歴書と共に、職務経歴書を提出することでそのようなことをカバーすることができます。履歴書で書いた履歴と並行して、この施設で経験したことや学んだこと、挙げた成果などを職務経歴書に書くことでよりその看護師の履歴は理解してもらいやすくなるでしょう。 また、例えば1年もたたずに辞めてしまったことに関しても、こんなことがあり失敗してしまったがこんな学びをしたので次に生かしたい、というように職務経歴書で前向きにフォローすることができます。

看護師職務経歴書の書き方のポイント

看護師職務経歴書の書き方のポイント

①実務能力のアピール

職務経歴書で採用側がみたいのは、その看護師の実務能力です。○○病院の○○科に○年在籍していた、といっても大切なのはそこで何を経験し学んできているかです。 例えば、脳外科に在籍していた場合の職務経歴書は ・脳外科手術について一般的に行われているものは経験した。血管内除去術など最新の術式も学び、実際に手術に入った。 ・手術後のリハビリについて、専門看護師の資格を取った。 ・プリセプターやリーダー業務についた。 などの経験を記入することで、その人がどれだけのことができるか、また当該施設の求める能力を満たしていそうかなどが分かります。

②伝える力・積極性をアピール

履歴書ではその看護師の強みまでは伝えられない、ということで職経歴書を書くのですが、ただ書くだけでは採用側にアピールしきれません。 例えば、「1年間プリセプターをしました」と言っても、ただそれだけでは足りないのです。プリセプターなどは看護師であれば2年目や3年目などで経験するものです。つまり、その看護師が特別優秀だから抜擢される、といった役職ではありません。 そこでプリセプターを経験した。結果、このようなことを経験し学んだ・このような失敗をした・そして、このように次に活かしたい、というアピールが職務経歴書から読み取れるかどうかが大切なのです。 この内容も大切ですが、同時にアピールできるような職務経歴書の文章を書けるかどうか、も大切です。コミュニケーション能力は看護師にとって必須です。自分が経験し学んだことを、的確に素直に書けているとそれだけで積極性が評価されます。 また、志望の動機は履歴書でも書きますが、履歴と志望の動機だけでは動機が取ってつけたようになってしまうこともあります。そのような時、職務経歴書を読めば「だから転職をしたいのか」と納得できることがあります。職務経歴書は、そのように転職理由が分かりやすくなるような、文章にするよう工夫するべきです。

職務経歴書の書き方

職務経歴書の書き方

①経歴の概略

職務経歴書は書式があればそれに従います。 キャリアが長い人の職務経歴書は、まず概略にまとめます。特にアピールしたい内容を中心にしましょう。また、ここに転職を希望する簡単な理由を添えると、先が読み進めやすくなります。 キャリアがそれほど長くない人の職務経歴書は、採用担当者は「何故前職を早々に退職するのだろう」ということが気になるものです。そこで、上記に合わせて前職の退職理由を挙げておくのも一つですが、出来るだけ前向きな内容が良いでしょう。キャリアアップの為や、結婚や転居などによる退職でも前職への不満の様な無いような避けるべきです。

②職務経歴

ここでの職務経歴書を時系列で並べてしまうと、履歴書と同じになってしまいます。職務経歴をいくつかのカテゴリーに分けて、分かりやすくまとめるのが読みやすくなるコツです。その経歴を年代別に分ける必要はありません。今回応募した施設に最も役立つ、と思われそうな経歴から書いても良いでしょう。例えば脳外科に転職するのであれば他の脳外科の経験や救急外来への経験などを挙げると、読む側は参考にしやすいのです。 このように優先順位をつけてまとめて職務経歴書に書くのも一つの手法です。そのまとめ方の例をご紹介します。 ●経験した診療科目別→脳外科、循環器科、整形外科などの経験した診療科でまとめる。この際、その診療科で何を経験したか詳しく書くと良い。 ●勤務場所別→クリニック、訪問看護など一般の総合病院以外の経験が長いなら勤務場所ごとに分けると経歴が理解してもらいやすい。 ●職種別→介護士から看護師になったり、看護師から助産師になったりしている場合は職種別に分けることも可能。介護士としてこのような施設で働き、このような経験をした。看護師となって、このような経験をした、とまとめると、その人の足跡が分かりやすい。 ●役職別→看護師だけでなく、管理職の経験があるなら主任職や師長職としてのキャリアをまとめても良い。ただ、応募する施設が管理職を求めていれば良いアピールになるが、そうでない場合は管理職は経験の一つとして強調しすぎない方が良いこともある。 このようなまとめ方があります。

職務経歴のポイント

また、キャリアが長い人の職務経歴書は上記のようにまとめると分かりやすくなります。ただ、キャリアがそれほど長くない人の職務経歴書は上記のようなまとめ方は難しいでしょう。そこで、一つの施設でも経験したことや学んだことを書いていきます。 キャリアが長くない人や、一つの施設の一つの診療科しか経験していない人などは職務経歴書が書きづらいと思われがちですが、そんなことはありません。一つの施設でも色々な経験をしているはずです。例えば、委員会活動や出来るようになった処置や技術、リーダー業務などを挙げます。そして、必ずそれによってこのような成果を挙げた、学ぶことができたというアピールを添えれば、しっかりとした職務経歴書になります。

③期間を分かりやすくする

キャリアが長い人の職務経歴書は、アピールしたい内容から書き進めると今度は時系列が分かりにくくなったりします。これは、履歴書に書くので履歴書を見てもらっても良いのですが、キャリアの表題などの横に(○○年○○月~○○年○○月)などと記入しておくと、更に分かりやすくなります。

④持っている資格を記入する

看護師免許は当然ですが、それ以外に専門看護師の資格などを取っていればぜひ記入するべきです。転職先に有効な資格であればなおさらですが、看護師だけでなくステップアップした資格を取った経験はアピールになります。 また、看護師関連だけでなく英会話やIT系の資格などを持っていれば記入します。今後取得したいと思って勉強している資格があれば、記入しますができるだけ具体的に職務経歴書に記入しましょう。何となく取りたいな、と思っている程度では無く、この資格を取るためにこのような勉強をしている、資格試験はいつなのでそれまでにこのように進めていくつもりなどと記入すると本気度が分かります。

⑤自分のPRを入れる

志望動機は履歴書にも書くので、履歴書と同じ内容は書きません。それよりも、自分の経歴から導き出された自分の強みをアピールします。○○の経験をしたことで、○○の知識が増え更に興味を持って働いて行きたいと思っている、などと前向きな姿勢をみせられると良いでしょう。 職務経歴書の締めとなる部分なので、冗長的にならないように自分の熱意を込めます。

看護師職務経歴書の書き方見本

看護師職務経歴書の書き方見本

上記に従って書き方の一例を挙げます。

経歴の概略

3次救急病院の救急外来で5年間、その後脳外科病棟に移動し3年間勤務しました。その間、救急外来では副主任として管理業務も経験しました。救急外来でも移動した脳外科病棟でも、多くの急性期の患者を看てきました。その中で、徐々に急性期後のリハビリや在宅看護に興味が出てきました。そこで、リハビリに力を入れて在宅看護と提携している施設を希望しました。

職務経歴

●救急外来(○○年○○月~○○年○○月) 総合病院であり、小児科以外の救急患者は24時間受け入れていました。脳外科、循環器科、神経内科、消化器科、整形外科が主な救急患者で、搬送されて一次救命や処置をして必要時それぞれの専門病棟に託すスタイルでした。 なので、主な診療科の患者の急性期に多く触れることができました。勉強しなくてはいけないことが、単科の診療科で働くより多くて大変でしたが、色々な疾患の知識が身についたと思います。 また、救急外来にて副主任を経験しました。師長や主任の管理業務と、現場スタッフの間に入る調整役として配置され板挟みになることも多く悩むこともありました。それでも、色々な人と話し合うことが多くなりコミュニケーション術や我慢する力も付いたと思っています。 ●脳外科病棟(○○年○○月~○○年○○月) 脳外科病棟では、急性期の血管内治療や外科手術を毎日のように経験し、救急看護や手術前後の看護を学びました。新たな治療方法にも柔軟に対応する施設でしたので、新しい知識も増えてきたと思います。 ただ、あくまでも急性期病棟でしたのでもう少しリハビリすれば在宅が見えてきそうな人も、その直前でリハビリ病院へ転送しなくてはならない、といったことも多くありました。出来れば、在宅へ退院するまでケアして見守りたいという気持ちを持つようになりました。

保有資格

○○年○○月「看護師免許」 ○○年○○月「救急看護認定看護師」 ○○年○○月「手術室看護認定看護師」 また、今後「脳卒中リハビリテーション看護」の認定看護師を取得したいと考えております。○○年度の資格試験に向けて、通信講座を受けています。

自己PR

救急、また急性期の現場に長くいたので、救急時の対応能力はついたと思います。救急処置によって患者が良くなっていく過程は、本当にやりがいがありました。また、病院全体が新しいものを拒まない体質でしたので、最新の医療情報や知識をたくさん身に着けることもでき感謝しています。 ただ、救急看護に携わるうち、急性期が過ぎてリハビリを進めて在宅や施設であっても、その人の人生に戻るところまで看たい、という気持ちが強くなりました。前職の施設では、急性期が過ぎると転院しなくてはならなかったので、今度は急性期後のリハビリから退院までの課程を重視する貴施設に応募させていただきました。 貴施設では訪問看護も併設しているので、ゆくゆくは携われたらという希望もあります。急性期後を看るのに、急性期の経験も役立たせたい、と思っています。 よろしくお願いいたします。

看護師での精神科や手術室の経験の書き方

看護師での精神科や手術室の経験の書き方

精神科の経験

精神科での看護師経験でアピールできるのは、コミュニケーション能力や辛抱強さでしょう。精神科は看護師の精神的にも厳しい現場です。そこをどう乗り越えたか、今後に活かせるかを職務経歴書に記載します。 ・精神科で心を病んでいる人のケアに従事した強み(一般病棟でも活かせる) ・アルコール中毒や薬物中毒など、精神的に弱い依存体質の患者とのやり取り ・最近の精神科事情(綺麗にオープンになったり社会復帰に積極的な施設もあれば、ADLが低下した慢性期患者を受け入れざるを得ない施設や社会的入院の受け皿になってしまう施設もある)から、自分がとってきた看護師としての対応 ・精神科の急性期と慢性期の違いから得てきたもの  など 精神科での経験は、精神的なケアは身についているとみられます。しかし、一般的な看護技術や疾患の知識が不足しがちなことを予測させます。それをフォローするための勉強の姿勢や、他の施設での経験もアピールすると良いでしょう。

手術室の経験

手術室の経験で特殊なことを職務経歴書に挙げると良いでしょう。 ・経験した手術内容と件数 ・直接介助(機械出し)と外介助(間接介助)でどのような手術に携わったか ・術前訪問をしていたか、そこにどれだけ力を入れていたか ・手術室の体制(オンコールの有無) ・手術室看護師のメリットとデメリット   ・(あれば)保有した資格  など いずれにしても、手術室というのは経験した看護師は限られており、また施設によっても違いが大きいものです。閉鎖的ともいえる手術室の中で経験したことは、具体的に誰にでも分かりやすく書くことが大切です。

職務経歴書でどんな看護師か、なにを目指しているかを示す

職務経歴書でどんな看護師か、なにを目指しているかを示す

職務経歴書はその看護師の過去の履歴を書くものですが、それによりその看護師はどんな看護師か分かるようなものであるのが理想です。そして、今後どのような看護師になりたいか、それが分かるようなものであるか、書いた後に読み返してみると良いでしょう。

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