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【業界研究】非鉄金属業界の現状・課題・今後の動向・将来性を学ぶ

業界・企業研究

非鉄金属業界は私達の日常生活に身近な業界です。身の周りを見渡すと、非鉄金属で作られている製品や道具で溢れています。今回は、非鉄金属を採掘したり、加工して製品化したりしている、非鉄金属業界に焦点を絞って、現状や動向、将来性をご紹介していきます。

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非鉄金属業界研究:現状

最初に見ていくのは、非鉄金属業界の現状です。今、非鉄金属業界はどのような状況なのでしょうか?業界の基本情報や業界シェアなどのデータから、非鉄金属業界の「今」を追っていきましょう。

非鉄金属業界の現状:基本情報

以下は、平成25年~平成26年の非鉄金属業界の各データをまとめたものです。 市場規模:11兆8654憶円 労働者数:45027人 平均年齢:40.6歳 平均勤続年数:15.3年 平均年収:594万円 引用元:「業界動向.SEARCH.COM(※1)」

非鉄金属業界の基本情報を見てみると、市場規模の大きさが目立ちます。他の業界の中には、市場規模が1兆円~3兆円前後という所も多数ある中、非鉄金属業界の市場規模は11兆8654憶円と、非常に大きなものです。しかし、労働者数は一般的な人数。もしくは、他の業界よりもやや多いと言ったところでしょう。非鉄金属業界の巨大な市場規模に対しては、少ない印象を受けます。

平均年齢や、平均勤続年数に関しては、どちらも標準的な数字となっています。 平均年収は、標準~やや高めという印象を受ける金額です。参考までに、業界や職種、年齢などに関係なく統計された労働者の平均年収を見てみると、440万円となっています(※2)。この金額を標準として考えた場合、非鉄金属業界の平均年収594万円という金額は、標準を150万円近く上回っているということになりますね。

非鉄金属業界の現状:業界シェア

続いて、非鉄金属業界の業界シェアをご紹介していきます。市場の内訳を知ることで、業界最大手企業がどこなのか、また業界内企業の力関係はどのようになっているのか、把握していきましょう。以下は、平成25年~平成26年の、非鉄金属業界企業の売上高を元にしたランキングです。

業界シェア1位:住友電気工業 業界シェア2位:三菱マテリアル 業界シェア3位:JXホールディングス(金属事業) 引用元:「業界動向.SEARCH.COM(※1)」

非鉄金属業界の業界シェア1位は、住友電気工業でした。シェア率は21.6%、売上高は2兆5687憶円となっています。上記でも、非鉄金属業界の市場規模は、他の業界と比較して大きいということをご紹介しましたが、その巨大な市場の2割以上にもあたる住友電気工業の業績は、大変高いものと言えます。2位以下を大きく突き放しており、業界を牽引する存在となっています。

続いて、シェア率11.9%、売上高1兆4147憶円でランキング2位に輝いたのは、三菱マテリアル。三菱マテリアルの業績もまた、業界全体の市場の1割を超える好業績と言えるでしょう。

3位は、JXホールディングス(金属事業)でした。業界シェア率は8.7%、売上高は1兆0362憶円。1位・2位の業界シェア率が2桁であることを考えると、上記2社と比較して市場への影響力はやや弱い印象を受けますが、一企業で1兆円を越える売上高というのは、好業績と言えるでしょう。

非鉄金属業界研究:動向

各業界の状況は、世界情勢や景気と共に、刻々と変化しています。それは、非鉄金属業界にも言えること。今、非鉄金属業界では、どのような変化が起こっているのでしょうか?業界が抱えている課題や問題点、また業界規模の推移などから、非鉄金属業界の動向を追っていきます。

非鉄金属業界の現状:課題

まずは、現在の非鉄金属業界が抱えている課題について見ていきましょう。

非鉄金属業界の課題1:事業・作業の効率化

非鉄金属業界の作業や事業は、既にある程度のレベルに達しており、更なる効率化は難しいとされています。1社1工場という態勢で業務をしている企業が多く、合併・統合などをしてもメリットが少ない為です。しかし、技術開発をしていく余地はあるとされており、その結果次第では、海外の企業と今後戦っていく為の、強力な切り札になると見られています。(※3)

非鉄金属業界の課題2:海外市場の開拓・基盤の設立

各業界で海外進出が進んでいるように、非鉄金属業界もまた、多くの企業が海外進出を進めています。その目的は、コストの削減。非鉄金属業界企業の場合は、新たな市場の開拓というよりは、国内で製造するよりもコストが低い地域で製造することを目的としているケースが多かったようです。しかし、進出した先の海外でも、最近では非鉄金属の需要が高まっている模様。今後は、製造した非鉄金属をどのようなルートで、何処に販売していくか、基盤を設立してビジネスとして展開していく必要がありそうです。(※3)

非鉄金属業界の課題3:円安対策

原料を海外からの輸入に頼っている業界は、円安に弱い傾向があります。非鉄金属業界も例外ではなく、近年の円安傾向によって、原材料の輸入コストがかさんでいるようです。また、精錬マージンなども非鉄金属業界にとっては不安要素の1つとなっており、景気や社会情勢に変動があった際、安定した業界規模や収益を保てる仕組み作りが重要視されています。(※1)

非鉄金属業界の現状:市場動向

続いて見ていくのは、非鉄金属業界の市場動向です。近年の業界規模の推移を細かく見ていき、それらの情報を元に非鉄金属業界の将来性について考察していきます。

非鉄金属業界の市場動向:業界規模の推移

以下は、平成17年~平成25年までの、非鉄金属業界の業界規模の推移をあらわしているグラフです。

引用元:「業界動向.SEARCH.COM(※1)」

平成17年~平成19年まで、非鉄金属業界の業界規模は大幅な成長を見せていますが、平成20年になると減少傾向に転じます。平成21年は更に減少し、業界規模は成長する前の水準である平成17年と同程度までに落ち込みます。平成20年以降の業界規模の減少の背景には、資源価格の高騰と、金融危機による自動車などの需要の低下が挙げられます。また、アルミなどの価値の低下も影響しており、非鉄金属業界にとって逆風となる複数の状況が同時期に訪れたことが、大打撃を与えたと考えられます。

平成22年になると、回復傾向に転じますが、その後は横ばい傾向。平成19年のような高い水準にまで回復するような勢いは見られませんでした。平成25年に入り、非鉄金属業界の業界規模は、ようやく大幅な回復を見せるようになりました。

非鉄金属業界の現状:将来性

これまでにご紹介した、非鉄金属業界の現状や動向などを元に、将来性についてご紹介していきます。 現在、非鉄金属業界の業界規模はようやく回復してきましたが、世界情勢や景気などに左右されやすい業界であることを考えると、まだまだ安心できる状況ではありません。刻々と移り変わる景気や社会情勢に左右されにくいシステムや仕組みを構築していくことが、今後の業界の明暗を分けるポイントになるでしょう。 また、弱点を克服していくだけでなく、強みである技術力を強化していくことも、重要視されています。特に、非鉄金属業界は、作業の効率面などにおいて改善できる余地が少ない業界なので、技術力の向上による効率化や、海外企業との戦力強化が大切だと考えられます。

非鉄金属業界件急:業界研究本

ここでは、非鉄金属業界についてより詳しく研究したい方に向けて、おすすめの業界研究本をご紹介していきます。

1.非鉄金属業界大研究

非鉄金属業界の基礎的な知識や仕組みが学べる書籍。実際に現場で働いている方の声を聞くこともできます。

2.トコトンやさしい非鉄金属の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)

非鉄金属そのものについて、種類や使用例など詳しく学べる本です。

3.絵でみる金属ビジネスのしくみ

企業研究を始めよう

業界の動向・課題と合わせて、各企業のランキングから、優先順位を付けて、それぞれの企業の研究を行っていきましょう。こちらの記事がおすすめです。

[参考資料・引用元]
※1「業界動向.SEARCH.COM
※2「DODA 平均年収ランキング2015
※3「産業新聞

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