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創造的破壊とは?業界別/分野別でみる創造的破壊の具体例

更新日:2020年11月08日

ビジネスマナー

会社などの古い経営体制や組織体制を一新して、新たな経済発展を生じさせるイノベーションの言葉として使われる、創造的破壊。今回は、創造的破壊の具体例やそれを生じさせたプロジェクトや創造的破壊から生じたイノベーションの意味についてご紹介します。

創造的破壊とは企業文化を破壊して新たな発展をさせる事

創造的破壊とは企業の秩序を壊すこと

創造的破壊と聞くと、イノベーションとは少し違います。最終的なゴールはイノベーションであることは間違いではないですが、イノベーションとは、破壊的創造と言う意味であり、例えば某大型ディスカウントチェーンのように、価格破壊を起こして経済圏を拡大していくようなものです。 その逆で創造的破壊は、市場の拡大の動きがない場合同じパイの食べ合いでは企業の発展には寄与しません。そういう時に、秩序ある経済圏を破壊してより広い経済圏を作り出すことが、企業家の務めです。そのための手段として、創造的破壊では、企業が今作り出している経済圏の秩序を破壊するために、まず社内体制の秩序を企業家が自ら破壊をして、新たな組織体制を作ることで、企業としての成長を狙います。その後新体制の下で、経済圏を拡大を狙っていき、躍進をしていきます。そのため、創造的破壊の企業の秩序を壊すということは、ゴールであるイノベーションを達成するための手段の一つになることが分かりますね。

創造的破壊の企業秩序を壊す目的は市場のスピードに会社の体制を合わせる事

経済圏を拡大するために企業の秩序を壊すという創造的破壊の目的と意味を読んで、「なぜ経済圏を拡大するために企業秩序を壊す必要があるのか」と疑問に感じた方も多いでしょう。ここでは、その理由についてご紹介します。 そもそも、企業の経済圏が静の状態(これ以上経済圏や市場が拡大しない)というのは、企業の体制や行動が、現在のマーケットに似合っていないため、経済圏自体がこれ以上拡大しないということが分かります。現在日本でも安泰と言われる企業が苦境に立たされている原因の一つとして挙げられるのが、販売体制や組織体制が昔のままで変わりゆくマーケットに適応しきれていないため、苦境に立たされています。この組織体制や販売体制などをマーケットに適合したものにするために、企業秩序を壊して現在のマーケットに似合った、組織と販売体制にして現在のマーケットの中で経済圏を拡大させていくのです。 そのために、企業秩序を壊すという行為が、創造的破壊による企業のイノベーションには大きく必要になってきます。

企業の創造的破壊の創造の過程で必要なこと

経営者として、企業の創造的破壊において創造の過程で大きく必要なことは、3つあります。 会話の技術:創造的破壊の創造の過程では、経営者が従業員に対していかに経営者のビジョンを分かりやすく説明して、今後の体制づくりに寄与させるのかがポイントになります。 観察の技術:関連情報を吸収して新たな市場を拡大させるためには、一見関連性のない情報も取り入れて、複数の業界に視野を広げる事です。 熟考の技術:破壊へ進む前の孵化の段階では、吸収した情報を熟考し、バラバラの情報を意味のあるパターンにまとめ上げることが必要です。

企業の創造的破壊の破壊の過程で必要なこと

創造の過程で準備ができたら、ここから企業秩序を壊して市場に適合させる過程の破壊の過程に移ります。この破壊の過程は、企業の市場の規模とスピードに合わせ、企業が自己変革を行うことが大切になってきます。変革の際に企業が必要なポイントは3つあります。 ・市場の変化のスピードに乗り遅れない様に、企業の変革のスピードを合わせる。これは、企業の体制がどの時点の市場に適合しているかで、変革のスピードは大きく変わってきます。例えば、企業の体制が30年前の市場に適合したものであれば今後、大きな変革が必要になってきます。 ・意思の決定プロセスをオープンにすることで、会社と従業員の才能を全体として活用する。これは、有数の行いたいことを開示することで、今何のために動いているのかそして、どう動くのかを全社的に共有をして、能率化をすることです。 ・事業活動にマイナスにならない程度の従来型の管理活動を緩める。これは、会社の管理体制を緩めることで、従来よりも自由で闊達な雰囲気を作り企業活動を行うことです。

創造的破壊は企業の変革の事

ここまで、創造的破壊の概念的な部分やどのようなことをするのかについて、ご紹介してきました。創造的破壊とは、企業が属しているマーケットのスピードなどに適合するために企業自体が自己変革を起こしていくことです。そのため、市場のスピードに合わせた、体制づくりが必要になってきます。マーケットに乗り遅れている会社ほど、体制の変革などが急務になり、大きな組織体制が必要になってきます。旧体制で働いている社員の反発も非常に大きくなるため、企業人としてはそれらの反発を抑えるために、情報の公開などを行い、従業員全体での共通のコンセンサスを持ち、情報を共有をすることで、変革後の経済圏の拡大に寄与をさせることができます。

創造的破壊の具体例

創造的破壊の時代と言われる近年では、日本でも様々な形で企業の創造的破壊の活動は行われています。 ここでは、企業の創造的破壊の具体的な活動についてご紹介します。

自動車業界の創造的破壊

自動車業界は、設計・開発・製造・販売・アフターサービスの5つを回すことによって、経済圏内の経済を成り立たせています。しかし、近年のデジタル技術の発達により消費者の「欲しい」から大きな再変革を行う破壊力で、これらの経済圏を破壊することが可能になります。そのため、本来はほとんどつながりのない企業同氏が、パートナーとして熾烈な競争を繰り広げることもあります。例えば、日産自動車と損保ジャパンが共同で行っている「ドラログ」というシステムは、創造的破壊の一つです。これは、日産リーフに搭載されたセンサーとカーナビの二つが被保険者の走行距離などの情報をセンターで取得して、実際の走行距離に応じて保険料を決めていくシステムになります。このシステムができることにより、走行距離に応じた保険料を払うことができるような特約として現在実現しています。これは、デジタル技術の発達と消費者の需要が大きくマッチした事例の一つです。

観光業界の創造的破壊

観光業界の創造的破壊のとても身近な例としては、「フラガール」の映画でもお馴染みの、常盤興産が例として最適です。常盤興産は、元々炭鉱経営をしていた会社ですが、石炭から石油エネルギーへのエネルギー革命のあおりを受けて、1960年代半に子会社として常磐湯元温泉観光株式会社を設立して、「ハワイアンズ」の開業をしました。常盤興産の場合は、1955年ごろから石炭産業が斜陽産業であることが分かっていて、リストラなどは踏み切っていましたが、そこから炭鉱産業から観光産業への転換までに大な時間を要していたことが分かります。市場規模と会社の規模が合わないから人員整理を行い、従業員経営者一同がどうにかして転換をせねばならないという認識があったが、事業の転換までには大きな時間がかかっていたことがわかります。

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初回公開日:2017年04月11日

記載されている内容は2017年04月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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