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【業界研究】新聞業界の現状・今後の動向・将来性を学ぶ

業界・企業研究

今回は、新聞を制作し、流通させている新聞業界に注目して、現状や動向、将来性をご紹介していきます。

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新聞業界研究:現状

まず始めに、新聞業界の現状をご紹介していきます。基本情報や業界シェアを通して、新聞業界が今、どのような状況なのか、見ていきましょう。

新聞業界の現状:基本情報

新聞業界と聞くと、お堅いイメージがあるかもしれませんね。ここでは、今まで培ってきた新聞業界へのイメージや印象は一旦忘れて、数字やデータを通して新聞業界と向き合っていきましょう。 ・市場規模:1兆8266憶円(※1) ・労働者数:42676人(※2) ・平均年齢:38.8歳(記者の場合)(※3) ・平均勤続年数:13.8年(記者の場合)(※3) ・平均年収:823万円(記者の場合)(※3) 新聞業界の基本情報を他の業界と比較してみると、どの項目も平均的である印象を受けます。強いて言えば、労働者数は市場規模に対して、若干多めのような気もします。やはり、最新の情報やスクープを狙う為には、各地に記者を派遣する必要がある為でしょうか? 平均年収に関しては高いです。2015年に統計された労働者の平均年収は、440万円(※4)と言われています。上記でご紹介している平均年収は新聞記者の場合ですが、823万円という金額は、標準と言われる440万円を大幅に上回っています。かなりの高額年収と言えますね。

新聞業界の現状:業界シェア

次に、新聞業界の業界シェアを見ていきます。以下は、2014年の新聞業界各社の売上高を元にしたランキングです。 ・業界シェア1位:読売新聞グループ ・業界シェア2位;朝日新聞社 ・業界シェア3位:日本経済新聞社 引用元:「総合ランキング.net(※5)」 2014年、新聞業界企業で最も高い業績だったのが、読売新聞グループでした。売上高は、3982憶3600万円となっており、2位以下に大きな差をつけて業界を牽引しています。 続いて、2位に入ったのは、朝日新聞社。売上高は、2886憶2900万円でした。2位という順位ではありますが、こちらも十分高い業績と言えます。 業界シェアランキング3位は、売上高1704憶1300万円の日本経済新聞社でした。

新聞業界研究:動向

続いてご紹介するのは、新聞業界の動向です。新聞業界では、今どのような変化が起こっているのでしょうか?また、これからの新聞業界は、どのようになっていくのでしょうか?現在抱えている課題・問題点や、業界規模の推移を見ていき、そこから将来性についても考察していきます。

新聞業界の現状:課題

まずは、新聞業界の課題をご紹介していきます。業界が抱えている課題や問題点を学ぶことで、新聞業界の今後の方針や将来性について、新たに気付くことがあるかもしれませんよ。 ・新聞業界の課題1:市場規模の縮小 新聞業界の市場規模は現在、縮小・減少傾向にあります。その理由は複数ありますが、特に大きな原因としてあげられるのが、消費者の新聞離れ。かつては、消費者が情報を収集する手段と言えば新聞でしたが、メディアが多様化した現在、インターネットやスマートフォンでも簡単に、最新の情報が入手できるようになりました。その結果、わざわざ購読料を支払ってまでして、新聞を購入する人が減少。その結果、新聞業界の市場縮小や、新聞社の収益減少に繋がっています。メディアの多様化によって減少した購読者をどのようにして回復させていくかは、新聞業界全体の大きな課題と言えるでしょう。(※6) ・新聞業界の課題2:マス広告の価値の低下 企業の広告を掲載することによる収益も、新聞社にとっては重要なものでした。しかし、現在はマス広告の重要性や価値が下がり、広告掲載による収益は、以前ほどは期待できなくなっています。その背景にあるのは、またしてもインターネットの存在。新聞の購読者が減り、インターネットの利用者が増えた今、学生や若者に向けた広告は、ネットに掲載した方が効率的であるという見方の企業が増えています。また、富裕層向けの商品を宣伝したい企業も、専門性の高い雑誌などに広告を掲載することを優先するようになり、新聞業界のマス広告に対する価値観が、各業界で低下していることが窺えます。(※6) ・新聞業界の課題3:訪問販売の効率低下 新聞業界企業が、購読者を増加させる為に取っていた販促活動の1つが、訪問販売でした。実際に各家庭を訪問して、自社の新聞を購読するようセールスをする方法は、新聞業界を象徴するビジネスモデルと言っても過言ではありません。しかし、現在は訪問販売によるセールスは、非効率的な方法となりつつあります。そもそも、ターゲットである若年層は、日中から夜遅くまで働いている場合が多く、訪問しても不在の可能性が非常に高くなっています。また、女性の社会進出が進んでいる現代社会では、専業主婦が減り、このような社会の変化も、訪問販売の効率を下げていると考えられます。(※6)

新聞業界の現状:市場動向

次に見ていくのは、新聞業界の市場動向です。近年の業界規模の推移を見ていき、それらの情報を元に新聞業界の将来性について考察していきます。 新聞業界の市場動向:業界規模の推移 以下は、2002年~2014年までの、新聞業界の売上高の推移を示しているグラフです。

引用元:「ガベージニュース(※7)」 2002年以降、右肩下がりであることが一目で分かりますね。スマートフォンやパソコンの普及が進むにつれて、新聞の購読者や発行部数はどんどん減少していき、それに伴って新聞業界全体の売上高も減少していっている印象を受けます。 また、広告収入の減少幅も大きく、各業界にとっての新聞広告に対する価値観が低下してきている印象を受けます。減少し続ける売上高をどのようにして回復させていくかは、新聞業界の存続に関わる大きな課題と言えそうです。 新聞業界の現状:新聞業界の将来性 これまでにご紹介してきた、現状や動向などを元に、新聞業界の将来性について考察します。 新聞業界の今後は、現時点では不透明と言えるでしょう。新聞業界と言えば、紙媒体が主流。しかし、デジタル化・ネット化が進む若年層が、紙媒体を見直す可能性は、非常に低いと考えられています(※8)。 とはいえ、新聞業界でも、デジタル化やネット化は徐々に進められてきています。デジタル新聞や電子新聞などのサービスを始めている新聞業界企業も多く、紙媒体からの脱却を図る流れが到来しつつあるのです。しかし、インターネットでは、最新の情報を無料で手に入れられるケースが多く、ユーザーがわざわざ購読料を支払って、電子新聞などを購読するのかという不安は残ります。 上記のような流れや状況を受けて、これからの新聞業界は、紙媒体からの脱却を強化しつつ、既存のインターネットのニュースサイトなどとの差別化を図っていく必要があると考えられます。

新聞業界研究:業界研究本

最後に、更に深く新聞業界について学べる、おすすめの業界研究本をご紹介していきます。

1.図解入門業界研究最新新聞業界の動向とカラクリがよ~くわかる本

業界研究本の定番シリーズ。新聞業界の仕組みや動向を学ぶことができます。

2.新聞社―破綻したビジネスモデル

新聞業界がいかに危機的現状であるかどうかを述べている書籍。将来性や今後取るべき対策・方針に関しても解説しています。

3.新聞の正しい読み方:情報のプロはこう読んでいる!

新聞業界に関する内容というよりは、新聞の読み方に関して述べている書籍です。しかし、読者という立場から新聞と向き合うことで、得られることはたくさんあるのではないでしょうか?

終わりに

インターネットの普及や購読者層の減少、広告収入の低下など、さまざまな問題を抱える新聞業界。しかし、デジタル化など、再生の余地はまだまだたくさんあります。その為の秘策やアイディアを生み出すのは、これから新聞業界に就職する、あなたかもしれません。 業界の動向・課題と合わせて、各企業のランキングから、優先順位を付けて、それぞれの企業の研究を行っていきましょう。こちらの記事がおすすめです。

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新聞業界の動向がこの一冊でよーくわかる本です!! ネットでメディアは激変するか新聞業界のトレンドを解説!! おすすめの一冊です!!

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