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残業50時間の生活と残業代|労働基準法には引っかからない?

更新日:2020年10月02日

事務

最近政府の働き方改革で長時間労働に対してようやく改善しようと動き出しています。ブラック企業と呼ばれる要因のひとつ「残業」について50時間を目安に解説していきたいと思います。残業50時間が多いのか少ないのかを知ることで自分の残業時間と向き合ってみましょう。

残業50時間の生活とは

月残業50時間の一日残業時間は?

月残業50時間の一日残業時間をざっくりと計算してみましょう。完全週休二日として、月々によりますが月の出勤日数を22日間にします。月の残業時間である50を出勤日数の22で割ってみましょう。 計算結果は2.27・・・となるので四捨五入をして2.3時間となりました。大体2時間から2時間半の残業を毎日していれば月残業50時間でしょう。 自分の残業時間を正しく算出したい場合は自分の労働時間を週でまとめて、40を引くと週の残業時間を算出できます。これは週の法定労働時間が40時間であることを利用して計算しています。

残業なしの生活とは

一般的には残業がなければ一日の労働時間は8時間でしょう。休憩時間なども含めて会社にいる時間は9時間になります。これらを踏まえて、残業時間がない生活をシミュレートしてみましょう。今回シミュレートする生活を過ごしているのは田中さんとします。田中さんは一人暮らしで会社から30分の場所に住んでおり、会社は9時から始まります。そんな田中さんの一日を見てみましょう。 7時    起床     8時30分   出社 9時    業務開始 18時    業務終了 18時30分 帰宅 19時    夕食 20時    家事など 21時    お風呂 22時    自由時間 23時    就寝 ざっくりとしていますが、残業なしの生活は上記のようになりました。24時就寝にすると自由時間が更に増え、睡眠時間も確保できているので24時就寝を選ぶ人が多いでしょう。 多くても自由時間は2時間しかないのかと思う人もいると思いますが、生活の中で時間を節約する工夫をすれば自由時間はもっと増えるので頑張りましょう。

月残業50時間の生活とは

月残業50時間の一日残業時間は?で一日の残業時間は2時間から2時間半だと分かりました。シミュレートでは2時間半とします。今回シミュレートする生活を過ごしているのは佐藤さんとします。佐藤さんも田中さんと同じく、一人暮らしで会社から30分の場所に住んでおり、会社は9時から始まります。 そんな佐藤さんの一日を見てみましょう。 7時    起床     8時30分   出社 9時    業務開始 20時30分 業務終了 21時    帰宅 22時    夕食 23時    お風呂 24時    就寝 ざっくりとしていますが、月残業50時間の生活は上記のようになりました。2時間半残業しただけでもかなり私生活に影響がでています。残業なしの生活と比べると家事等の時間が取れず、更に就寝は24時になってしまっています。 50時間残業の後無理やり家事をしてしまえば就寝は25時になってしまいますが、それでも睡眠時間は確保できているので、人間らしい生活をできるギリギリのラインは月残業50時間なのではないでしょうか。通勤時間が増えると増えた時間×2の時間だけ睡眠時間を削ることになるので、もし残業50時間で通勤時間が30分以上かかると仕事と生活のバランスが崩れてしまう可能性が高くなってしまうでしょう。

残業50時間の手取り目安

残業の種類について

残業には二種類あり、どちら種類の残業なのかにより金額が変わってしまいます。なので、自分の残業はどちらか判断できるようにしっかり理解しましょう。 残業は時間外労働と法内残業の二種類が存在します。この二つの残業の違いは一日の労働時間が8時間かどうかによって変わります。労働基準法で週の労働時間は40時間と定められており、一日の労働時間は8時間までとなっています。 これを踏まえて時間外労働と法内残業を解説していきます。まずよく聞く時間外労働は一日8時間を越えた労働時間のことを言います。時間外労働は割増賃金の支払い義務があるので通常より金額が上がります。 1時間あたりの賃金×1.25となります。 また、60時間を越えた時間外労働は1時間あたりの賃金×1.5となっています。次に法内残業です。法内残業は一日8時間を超えずに働いた時に発生した残業のことを言います。例えば、会社の規則で一日の労働時間が6時間と決められており、3時間残業して9時間労働したとします。 すると3時間のうち2時間は法内残業となり、残りの1時間は時間外労働となるのです。法内残業は時間外労働と違い、割増賃金の支払い義務はありませんので通常と同じ金額となります。

月残業50時間の残業代と計算の仕方

それでは残業代の計算をしてみましょう。残業はすべて時間外労働とします。 今回残業代を計算するのは伊藤さんとしましょう。 伊藤さんの基本給は22万円です。一ヶ月の出勤日数を22日とし、22万円を出勤日数で割ると一日1万円となります。さらに1時間あたりの賃金を求めたいので1万円を一日の労働時間である8で割りましょう。これを計算することで伊藤さんの1時間あたりの賃金は1250円だと分かりました。あとは簡単で、時間外労働時間×1時間あたりの賃金×1.25で計算をするだけです。計算をしてみると、伊藤さんの残業代は78125円となりました。 基本給と足して約30万となり、手取りは25万程度となりました。

残業50時間は多い?

残業時間は業種によって大きく変わってきます。残業が極端にすくない業種もあれば、残業どころか泊り込みをする業種もあります。他の業種と比べてしまうとキリがありません。ですので自分の残業50時間が多いのかどうかは他の業種と比べるのではなく、自分の業種の中で比べることをします。

残業時間の多さは業種によって異なる

残業時間の多い業種の共通点はなんでしょう?残業時間が多いといえばメディア系やクリエイティブ系の職業や建築、不動産、印刷系などでしょう。これらはどれも民間に何かを発信、提供しており、なおかつ企業からの依頼を請け負っている仕事が多いです。 仕事の期限が決められており、仕事の量が多いとなれば残業なしでは仕事が回らなくなってしまうのでしょう。一方残業時間の少ない業種はどうでしょう?直行直帰のスタイルで仕事をしている営業や消費者へ店舗を構えている業種は比較的少ないです。宿泊業や娯楽業なども少ないようです。 残業時間の多い業種でもしっかりと人員を確保して業務体系などがしっかりしており、仕事の管理ができていれば残業は少ないです。逆に残業時間の少ない業種でも上記のようになっていなければ残業は多くなってしまいます。ですので業種だけでなく、会社自体によっても残業の多さが異なることも知っておいてください。

残業50時間と法律

労働基準法と残業

残業は当たり前という世の中ですが、実は労働基準法において基本的に残業は認められていません。なぜなら一日8時間、週40時間の労働しか認められていないからです。ですので、残業と言っても法内残業は認められますが、時間外労働は認められていません。 しかし、36協定という協定を労働者と企業が結べば一定の時間外労働が認められます。それでも一ヶ月45時間が上限とされているので残業時間50時間は違法と言えます。

初回公開日:2017年04月12日

記載されている内容は2017年04月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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