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船長や航海士、機関士になるために必要な海技士という国家資格

初回公開日:2017年03月31日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年03月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

資格・検定

海技士という国家資格があります。フェリーやタンカー、旅客船、貨物船、コンテナ船といった船の上で働く船長、通信士、航海士、機関士などの専門職に必須の資格です。海技士資格の種類、試験内容、難易度や年収などについて、ご紹介します。

海技士とは

海技士資格とはどんなもの?

海技士資格とは船舶職員及び小型船舶操縦者法で規定される国家資格の総称のことを指します。 その種類には航海・通信・機関・電子通信の4種類があり、各種類によって分かれており等級が一級から六級まであり一級に近づくほどその難易度は上がることになります。 詳しく見ると、航海と機関が一級から六級まで、通信が一級から三級まで、電子通信が一級から四級までと分かれています。

海技士資格が必要な人は

船舶職員及び小型船舶操縦者法により船舶の種類や航海距離などに応じて配置すべき船舶職員の数や種類、等級が決められており、船舶職員としてその職務を行う際に海技士資格は必須の資格となります。 つまり、海技士とは病院における看護師と同様で、船の上で専門職として仕事をする人にとって必要な資格と言えます。 事務員や船医なども職員として含まれますが、海技士資格が必要な船舶職員ではないため海技士資格は不要です。 また乗組員全員が必要なわけではなく、甲板員などは特別な資格は必要ありません。船長や航海士であったり法律で定められた専門職として配置される人が必要とされる資格です。

海技士の仕事

海技士の仕事はその資格の種類によって担当する業務が変わります。甲板上で操縦などの業務に携わる航海士や、船内の機械の操作などの業務を行う機関士、また船の形態によって変わってきますが、無線などの連絡機があれば通信士などの業務があります。 すべて独立したものではなくお互いに支え合って船を安全に航行させる体力と責任感、そしてそれを維持させる精神力、忍耐力が必要な仕事です。

海技士の試験(問題/難易度/受験資格など)

海技士資格の受験問題

海技士は国家資格であり、取得のためには試験に合格する必要があります。国家試験は全国統一の定期試験が年4回(4月中旬、7月上旬、10月中旬、2月上旬ごろ)開催されています。実施内容は学科試験と身体検査が行われます。

資格の種類によって変わる内容

学科試験の内容は海技士(航海)と海技士(機関)は筆記試験と口述試験が実施されます。海技士(通信)と海技士(電子通信)は筆記試験のみとなります。 航海と機関の分野では筆記試験を通過した人のみ口述試験と身体検査を受けることになります。反対に通信・電子通信の分野では身体検査に合格した人だけが筆記試験に進むことができます。

身体検査の内容

身体検査は視力・色覚・聴力などの航行に必要な基本能力と疾病や障害の有無などがあり身体検査基準に基づいて実施されます。

学科試験の内容

学科試験は筆記と口述のある分野は出題範囲が同じではありますが、種類によって求められる知識が変わるためそれぞれ違います。 ・航海では計測器の知識や船舶知識、気象や緊急時の知識などが出題されます。 ・機関では機関知識や電気工学、製図や熱力学といった船の動機関の知識が問われます。 ・通信、電子通信の分野では船舶知識や気象、緊急時の対応などの知識が問われます。 口述試験は知識を口頭で聞かれて答える試験方法で、面接とは違い筆記試験同様の知識が求められる内容となっています。 合格基準は全科目合計で60%の得点で合格となります。また他国家資格と同様で1科目でも0点があれば不合格となります。

難易度と合格率

難易度はすべて1級に近づくにつれて難しくなっていきます。また試験科目によって難易度が異なるのと得意不得意によって変わります。海技士は幅広い知識が求められるため複数科目を合格点とる必要があり、総合的な知識が求められます。

海技士の受験資格

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