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【ゴム業界研究】現状・今後の動向・将来性から業界を考察する

更新日:2024年11月11日

就活

ゴム製品を開発・生産しているゴム業界は、日常生活や日本経済に深く関わっている産業ち言えるでしょう。今回は、ゴム業界に注目して、現状や動向、将来性などをご紹介していきます。ゴム業界への就職を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

ゴム業界の課題3:生産性の向上

上記でも述べたように、日本は少子化が進んでおり、今後は働き手が少なくなると予想されています。ゴム業界企業がゴムを生産したり新たな製品を開発したりするには、設備投資は欠かせません。しかし、現在の規模の生産拠点を稼働し続けるのは、非効率的とも言えるでしょう。今後は、経営やコストを見直して、効率の悪い生産拠点などはリストラしていき、必要な施設だけを稼働することで、生産性を向上させることに成功した企業が、ゴム業界で生き残っていくと見られています。(※4)

ゴム業界の現状:市場動向

次に、ゴム業界の市場がどのように動いているのか、動向を追っていきます。業界規模の推移を年度ごとに見ていき、最終的には将来性について考察していきます。

ゴム業界の市場動向:業界規模の推移

以下は、平成17年~平成25年のゴム業界企業の業界規模の推移をあらわしているグラフです。

引用元:「業界動向SEARCH.COM(※1)」 平成17年~平成19年にかけて、ゴム業界の業界規模は右肩上がりの成長を見せていました。ところが、平成20年に入ると、減少傾向に転じます。平成21年には、業界規模の落ち込みはピークに達しました。このような業界規模の低下の原因としては、原料価格の高騰や世界的金融危機による収益の減少があげられます。また、円高も逆風となったと考えられています。 平成22年からは、落ち込んでいたゴム業界の業界規模は、徐々に回復傾向へと転じました。特に、平成24年~平成25年にかけては大幅に業界規模が増加し、平成17年以降では過去最高に。天然ゴムなどの原材料の価格が下がったほか、増税前の駆け込み需要や円安が追い風になったと考えられます。 これからのゴム業界を支えていきたい、今よりキャリアアップしたいと考えているなら、転職エージェントに相談してみることをします。あなたの代わりに希望する条件の会社を探し、紹介してくれます。

ゴム業界の現状:将来性

それでは、これまでご紹介してきたゴム業界の現状や動向を元に、将来性について考察していきます。 ゴム業界の国内での需要は、今後も減少していくと考えられます。ゴムそのものの需要が下がるというわけではなく、少子化が進むことで、消費者という消費の母数が減少していく為です。少子化や人口減少による問題は、他の業界でも見られることですが、他の業界の場合は、海外に進出するという打開策が多く見られます。しかし、ゴム業界の場合は、既に海外進出を果たしているメーカーも多く、また国内での需要に代わる収益となるはずだった海外事業でも、苦戦を強いられているのです。主に、新興国に進出し、自動車の普及伴いタイヤの売上によって収益を得ていたゴム業界の海外事業ですが、最近は中国や韓国のゴムメーカーに、シェアを奪われつつあります。 ゴム業界が、これからも産業として成長し続ける為には、経営やコストを見直し、また日本のゴムメーカーの売りである技術力を更に高めていく必要がありそうです。それから、健康やエコに対する関心が世界的に高まっている現代社会ならではのニーズに応え、画期的な新製品を開発していくことで、国内外の売上を伸ばしていけるかどうかが、ゴム業界の未来を左右する鍵となるでしょう。

終わりに

いかがでしたでしょうか?今回は、ゴム業界の現状や動向、将来性についてご紹介しました。 今回は、ゴム業界に関する基本的なデータや情報を中心にご紹介しましたが、就職活動や業界研究をしている方は、データや基本情報に対して、何故そのような結果になるのか?その数字が意味するのはどのようなことなのか?など、考察してみることをします。ゴム業界への理解が深まり、新たな気付きが得られるかもしれませんよ! この記事を読んで、ゴム業界への転職・就職を考えているなら、エージェントへ相談してみましょう!複数のエージェントに登録し、求人を比較しながら就職活動を進めるのがです。

[参考資料・引用元] ※1「業界動向SEARCH.COM」 ※2「doda 平均年収一覧」 ※3「インテリジェンスの派遣」 ※4「ゴム報知新聞」

初回公開日:2016年11月18日

記載されている内容は2016年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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