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ごますりの意味と使い方|相手を快くする上手なごまのすり方とは?

更新日:2020年08月14日

言葉・雑学・歴史

普段から上手にごますりができる人は自然といい印象を受けます。ごますりに慣れていない人は、ごますりではなく、あからさまな媚びに受け取られることもあるでしょう。今回は、そんなごますりに焦点を当てて、詳しく解説していきたいと思います。

ごますりの意味

よく「先生にごまをする」などと言いますが、この「ごますり」は良い意味では使われません。「ごますり」とは、自分の利益のために、誰かに見え透いたお世辞を言ったり、媚びてへつらうことです。「あの人はごますりだから信用できない」などと、ごまをする人のことをさす場合もあります。 また、ごまをすっている人のことを、「あいつ今これやってる」などと言いながら、片方の手のひらの上で握りこぶしをすりあ合わせて、ごまをするしぐさで揶揄することがあります。「ごますり」とは、心から尊敬し褒めたたえるときには使いません。自分の保身やお世辞で取り入ろうとしているときなどに使われます。

ごますりの由来と類語

ごますりの由来は?

最近はすりごまが売られていたり、電動式のごますり機があるので、料理をするときにごまをすったことがない、という方もいるかもしれません。本来、料理のときに使う「ごますり」は、ギザギザがついた「すり鉢」にごまを入れ、「すりこぎ」という棒でごまを細かくすり合わせることをいいます。 そしてすり鉢でごまをすっていると、ギザギザにはじかれて、ごまが飛ぶことがよくあります。テーブルや顔や手など、あちこちに弾き飛ばされたごまがくっつくので、「あっちこっちにくっつく人」という意味で、あちこちに媚びへつらう人のことを「ごますり」と呼ぶようになりました。

「ごますり」の使い方

(例) 「ボーナスが近いので、課長にごまをすって点数稼ぎしておこう」 ボーナスを支給される前には、上司から仕事ぶりの評価をされる査定があります。良い点数をつけてもらって、少しでもボーナスをたくさん貰えるように、ご機嫌取りをする、という意味です。 (例) 「鈴木課長は仕事はできないけど、ごますりは上手だね」 無能な上司である鈴木課長が、ごますりで出世したことをあてこすっています。 (例) 「出世したいなら、ごますりも必要だよ」 真面目に働いて実力で勝負するばかりではなく、上役に気に入られるように上司をサポートしたり心にもないお世辞を言ったりしなさい、という意味です。 このように「ごますり」にはあまり良い意味はないので、もしも自分が「ごますり」と言われたら、自身を省みることも必要かもしれません。

英語で「ごますり」

日本語では上の人に媚びへつらったりご機嫌取りをすることを「ごますり」と言いますが、英語では「apple polisher」と言います。 「りんごを磨く人」という意味ですが、面白いですね。なぜりんごを磨くのかというと、昔のアメリカでは、学校の先生というのは低賃金の職業で、親たちがせめてものお礼にと、りんごを差し入れしていたそうです。そこから先生に良い評価を貰おうとたくらむ子供たちが先生にりんごをプレゼントするようになり、先生にあげるりんごを磨く人=ごますり、となったようです。 日本ではごまですが、アメリカではりんごなんですね。アメリカの映画やドラマを見ていると、たしかに子供が先生にりんごをプレゼントするというシーンが出てくることがあります。

ごますりの類語

「ごますり」は褒め言葉ではないので、類義語もあまり良い表現のものがありません。「ごますり」に似た言葉としては、まずは「ご機嫌取り」が挙げられるでしょう。心の中では「使えないイヤな上司だ」と思っていても、「さすが部長は見識がおありになる!」などと褒めて自分の評価を上げようとします。 また、「尻尾を振る」という言い方もあります。「中村課長、また社長に尻尾振ってる」などという使い方をします。他にも「おべっかを使う」「媚を売る」「ヨイショする」など、どれも自分が言われたくない言葉ばかりのはずです。

ごますり上手は出世する?

上手なごますりは見え透いた嘘をつかない

ひとくちに「ごますり」といっても、無能のごますりから有能のごますりまで、千差万別です。極端に言えば、かなり頭髪の少ない社長に向かって「社長、今日も髪型きまってますね!」などとごまをすっても、むしろ逆効果です。こんな「ごますり」では出世できないでしょう。 しかし、有能なごますりは、ごまのすり方も上手です。見え透いたような嘘ではなく、少しの真実を入れることで、ぐんと印象はよくなります。ルックスを褒められないのなら、スーツやネクタイ、姿勢やボールペン、声、カバン、靴、はてはコーヒーカップなど、何かしら褒めるところはあるものです。そこを上手く探して、褒めすぎないように褒めておくのです。 このためには、観察眼が鋭くないとできません。今までと違うコーヒーカップでコーヒーを飲んでいたら「新しいカップに替えたんですね。誕生日のプレゼントですか?」のように話しかけられたら、もし誕生日のプレゼントじゃなかったとしても、悪い気はしないものです。こういう「ごますり」は相手をちゃんと観察していないとできないものです。

ごまもすり方次第

また、部下に対しても同じことがいえます。仕事で失敗をした部下が気落ちしていたら、「電話の対応、上手くなったね」のようにさりげなく褒めて元気づけることも大切です。叱るばかり、ときには八つ当たりをするような上司もいますが、それでは部下は育ちません。 また部下のほうも、育ててもらった、という感謝の気持ちがあれば、なにかと上司のためにと頑張れるものです。このように自分の利益ばかりを追求して目上だけに媚びるような人は、ごまをすっても出世できません。要はごまもすり方次第です。

ごますりと褒めることの違い

褒められて嬉しくない人間はいません。たとえお世辞だとわかっていても、褒められたら嬉しいのが人情です。そして褒め言葉のなかにほんの少しの真実味があれば、褒め言葉もまた真実味を増します。たとえば赤い箱を白いと言え、と言われてもなかなか難しいものですが、赤い箱に白いラインが一本入っていたら、白と言えなくもないので、白と言えと言われればまあ言えます。 これと同じで、無いものを褒めると単なる「ごますり」になってしまいます。つまり「褒める」が「良いごますり」になることはあっても、「悪いごますり」が「良いごますり」になることはないのです。

上手なごますり方法

初回公開日:2017年04月21日

記載されている内容は2017年04月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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