IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

飲みニケーションは必要?職場でのメリットとデメリット

ビジネスマナー

飲みニケーションをご存知ですか?お酒を手にしたコミュニケーションは、普段のコミュニケーションとは違ってきますし、上司との会話もより弾むはず。今回は、飲みニケーションに関して説明します。より良い関係構築に、飲みニケーションを利用してみてはいかがでしょうか。

更新日時:

飲みニケーションとは

飲みニケーション(のみニケーション)とは、酒を飲む+コミュニケーションを合わせた言葉で、コミュニケーションの形式の一つです。

飲みニケーションには大きく分けて2つの使い方があります

狭義の意味としては、主に会社の同僚と仕事が終わった後に行う、職場でのコミュニケーションのことを指します。 広義の意味としては、大学やコミュニティなど、特定の場で集まる人が打ち解けるためのコミュニケーションのことを指します。 世間で言う飲みニケーションは、主には前者、会社の人と仕事が終わった後にお酒を飲むことを指します。その場合、同僚ならまだしも、上司や先輩からの誘いは断りずらく、また緊張も強いる面があります。 また、仕事としての評価以外に、飲みニケーションの場で失敗したり、密室で長い時間を過ごすことになることから、不安になったり避けたい人も増えてきます。

飲みニケーションの効果

居酒屋や飲み屋などに行ってお酒を飲むことで、酔った勢いを使って本音を言い合ったり、親密な会話をすることによって、お互いを深く理解することができ、一体感を作ることが期待されます。

個人の幸福度を増やす

オックスフォード大学の研究でも、飲み会でのコミュニケーションが、個人の幸福度を増やすという結果が出ています。 頻繁にパブでお酒を飲む人の方が、そうでない人よりも、より広い人脈やネットワークをもち、自分が属するコミュニティへの関心や貢献も高いことが分かりました。

競争力や生産性を上げるために役立つ

もともと日本の企業では、長く「飲みニケーション」が推奨されていました。それは飲みニケーションが持つ、この「一体感」の効果を分かっていたからです。 会社では、社内の連携を高めることが、競争力や生産性を上げるために役立ちます。部署の中や他部署とのコミュニケーションを高めることで、課題解決につながる情報や意識を共有し、互いにノウハウや人脈を使うことで、会社の業績を高めることが出来るからです。 かつての日本の職場では、飲み会だけではなく、勤務時間中を通じてこうした共有がされてきました。しかし効率化により、個人で受け持つ仕事が増え、また日常的な飲み会も減ったことで、職場として共有すべきことが出来なくなってきました。そこであたらめて、飲みニケーションが脚光を浴びています。 その結果、中には、若手社員も参加しやすいように、費用の一部や時には全額を会社が負担し、説教やパワハラ、セクハラもNGという厳しいルールを作り、公式な行事として開催している企業も出てきています。

飲みニケーションは必要か不要か

「飲みニケーション」が必要か不要かは、様々なアンケートで調査がされています。それぞれ母体が異なるので直接的な比較は難しいですが、下記のような結果が出ています。

女性の方がネガティブな反応

まず、飲み会自体の調査としては、日本能率協会が新入社員を対象にした調査があります。上司との人間関係を作るのに、飲み会への参加が有効でえる、と答えた人が、2012年度で約94%に達しています。 但しこれは新人に対する調査であって、実際に働き出すと、必ずしもそうした評価だけではなくなります。 マイナビが2016年に行ったアンケートでは、男性では全年代、女性は40代〜60代が、職場の飲み会に対してポジティブと答えましたが、女性20代〜30代だけがネガティブなイメージを持っていました。また、違う調査では、男性の3割、女性の4割が、「不要」という結果になりました。

上司の思い、部下の思い

上司の立場としては、「たまには応じてほしい」「年上と話す機会を作った方がよい」「周囲とコミュニケーションをとってほしい」などの願望があります。つまり、職場の全員で共有したいことがある、一丸となりたい、ということです。 一方、部下の方では、「話題が合わない」「長時間の拘束は困る」「自慢や説教はやめてほしい」などの思いがあります。就業時間内のコミュニケーションで実現すればいいじゃないか、ということです。上司と部下の思いが合致するかしないかで、必要か不要かが分かります。

飲みニケーションのメリットとデメリット

「飲みニケーション」のメリットは、なんといっても、お互いの距離が近くなって、新しいアイデアや行動が生まれることです。

普段は出来ない話が出来る

普段、会社の中では、仕事に直接関係のない話は出来ないことが多いです。とくに役職が離れた人とは、そもそも話す機会さえ少ないはずです。しかし「飲みニケーション」の場では、普段接することのない上司や先輩の考えを聞いたり、意見交換をするチャンスがあります。 「なぜこの会社に入社したのか」「これまでどんな仕事をしてきたのか」「今後についてどう考えているのか」などを、フランクに聞くことが出来ます。また、役職が高い人しか知らない会社の情報も、勤務時間中には口が個くても、お酒が入った席なら出て来ることもあるでしょう。 上司や先輩にとっても、普段聞けない部下や後輩の本音を聞けるいいチャンスです。逆に部下にとっても、普段は言えない疑問や要望を上司にぶつけるチャンスとなります。

人と繋がることが出来る

普段話す機会の少ない人や関係が薄い人と話すきっかけになるのも、大きなメリットです。飲み会の場は、知らない人とも話してみようかなという気持ちにさせるからです。 こうして相手の情報を知れば知るほど、親しみが出て、相手との距離が近くなります。会議をたくさん行うよりも一緒に飲んだり食べたりする方が親しくなれるという研究結果もあります。

逆にデメリットは、いろいろな負担が生まれてしまうこと。

まずは、お金の負担です。かつての日本企業では、就業後の飲み会は上司がお金を払ってくれるケースも多かったのですが、最近では割り勘のケースも多いです。若手にとってはこれは大きな負担となります。 次に時間の負担です。飲み会によって、家族や恋人との時間や、趣味や会社以外の友人付き合いの時間が減ってしまう可能性があります。 最後に精神的な負担です。部下にくどくどと説教をしたり参加を強制することは、パワーハラスメントにも当たります。お酒が飲めない人にとっては、参加自体に精神的な負担があることもあります。 特に2件3軒と連れ回す上司は嫌われがちです。もともと部下の方が上司と飲んでみたいと思っていたとしても、長時間拘束されて、興味のない話を延々とされてしまっては、途中で嫌になってしまうでしょう。

普段の状態が大事

ただ、飲みニケーションがメリットになるかデメリットになるかは、普段の職場の状態にも大きく左右されます。普段の状態が良ければ飲み会も楽しいものになるし、普段の状態が悪ければ、飲み会も楽しいものになりません。それは普通にプライベートで誰かと飲む場合でも同じことです。

飲みニケーションは古い?

飲みニケーションと意識の変化

もともと日本の企業には、就業終にお酒を飲み行くという習慣がありました。そこになぜ、わざわざ「飲みニケーション」という言葉が付いたかというと、若手社員が飲み会を嫌がるようになったことが背景にあります。飲み会にはコミュニケーションの役割があり、意味があるんだ、という意図を強調する必要が生まれたからです。 しかし近年、逆に若手社員の飲み会に対する拒否反応が減ってきました。それで、今ではポジティブな意味も込めて「飲みニケーション」が使われるようになっています。

より良い飲みニケーションのために

ですから全体的には、かつてのような強制的な空気を含む「上司との飲み会」から、よりフラットな、親睦のための会に中身が変わってきていると言えます。しかし実際には会社や職場によっても大きな差があります。言わば古い飲みニケーションと、今どきの飲みニケーションに分かれているとも言えるでしょう。 そんな中で、より良い飲みニケーションとは、「自分にとってプラスの場である」ことと言えます。そうした飲みニケーションが社会に増えれば、若者の飲みに対する意識は変わっていくはずです。

関連タグ

アクセスランキング