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「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の敬語の違いと使い分け方・例文

敬語

ビジネスマナーの基本中の基本、敬語。「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の使い分け。何となくわかっているようで、細かい使い分けは自信がない…という方も多いのではないでしょうか?「お疲れ様です」と「ご苦労様です」という敬語表現を理解して、しっかり使い分けましょう。

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「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の敬語表現としての違い

ビジネスマナーで、最も大切なのは「挨拶」。 特に、日本という国では、世界中からその礼儀正しさが注目されることからもわかるように、上下関係やシーンに応じて細やかに表現を使い分けることができるか、というのがマナーとして捉えられています。 何となく日頃から使っている挨拶表現「お疲れ様です」と「ご苦労様です」。あまりにも当然のように使われている敬語表現だからこそ、その違いを今更聞けない…という方も多いのではないでしょうか? 今回は、この「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の違いや使い分けを紹介したいと思います。

「お疲れ様です」と「ご苦労様です」は、敬語のはずが使う相手を間違えると失礼になる?

テレビ番組で、「ご苦労様です」の誤用があった!と話題になったこともある、この敬語表現。早速、違いを見ていきましょう。 この敬語表現で一番注意しなくてはならないのは、意味の違いではなく、使い方の違いにあります。 一見両方とも丁寧な表現に見えるのですが、使い方次第ではとても失礼にもなりうるようです。

「ご苦労様です」は使う相手に気をつけなければならない!

おつかれ‐さま【▽御疲れ様】 の意味 出典:デジタル大辞泉 [名・形動]相手の労苦をねぎらう意で用いる言葉。また、職場で、先に帰る人へのあいさつにも使う。「ご苦労様」は目上の人から目下の人に使うのに対し、「お疲れ様」は同僚、目上の人に対して使う。 [補説]文化庁が発表した平成17年度「国語に関する世論調査」では、(1)自分より職階が上の人に「お疲れ様(でした)」を使う人が69.2パーセント、「ご苦労様(でした)」を使う人が15.1パーセント。また、(2)自分より職階が下の人に「お疲れ様(でした)」を使う人が53.4パーセント、「ご苦労様(でした)」を使う人が36.1パーセントという結果が出ている。

「お疲れです」と「ご苦労様です」は、必ず相手によって使い分けましょう。 簡単にまとめると、 「お疲れ様(です)」:同僚もしくは目上の人に使う 「ご苦労様(です)」:目下の人に使う 双方、相手を労う挨拶表現ですが、使う相手には気をつけなければなりません。 口癖のように、「ご苦労様です」を乱用していませんか?

「お疲れ様です」も、敬語ではないのかもしれない?

目上の人には「お疲れ様です」を使えば問題ない、と鵜呑みするのも実は危険なのかもしれないのです。 テレビ番組でも「お疲れ様です」を目上の人に使うのは失礼だ!と取り上げられていたことがありますが、実際大辞泉にある定義でも「相手を労う」表現とあることを考えると、何とも微妙な表現です。 そもそも「労う」という行為を目上の人にするか、と考えると疑問がわいてきます。相手を敬うためにある敬語表現として「お疲れ様です」を捉えるのには語弊があるような気がします。 とはいえ、挨拶のひとつして、「お疲れ様です」という表現を発することに失礼さはないので、上司と社内ですれ違う際などの挨拶を必要とする場面でふさわしい敬語表現となります。

「お疲れ様です」「ご苦労様です」、どちらも日本独特の表現

ここまで、「お疲れ様です」と「ご苦労様です」を使い方の違いや、敬語表現としての誤用についてふれてきました。 日本語の敬語は、海外では独特の文化として注目されることがあり、英語に訳せないケースが多々あります。「お疲れ様です」と「ご苦労様です」も、英訳できない敬語です。 先述した通り、「労う」という行為が英語で表現しづらい言葉であり、翻訳するとすれば、「appreciate」つまり「感謝する」となります。 こういうところから、この「お疲れ様です」と「ご苦労様です」は双方とも「Thank you」と訳すことになるのです。

けい‐ご【敬語】 の意味 出典:デジタル大辞泉 話し手または書き手が相手や話題の人物に対して敬意を表す言語表現。日本語では敬意の表し方によって、ふつう、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種に分けられる。敬譲語。→尊敬語 →謙譲語 →丁寧語 →待遇表現 [補説]「敬語の指針」(平成19年2月文化審議会答申)では、敬語の働きと適切な使い方をより深く理解することを目的として、従来の3種類に対し、尊敬語、謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱ(丁重語)、丁寧語・美化語の5種類に分けて解説している。

相手が目上であれ、目下であれ、「ご苦労様」という上下関係が背後にある敬語表現を使うのではなく、双方の基盤にある「労い=感謝」を示す「ありがとうございます」を敬語の基本として、挨拶表現として相手を問わず「お疲れ様です」と使う、という考えをもつのはいかがでしょうか?

明日の職場で、まずは周りの人が発する表現に耳を傾けてみると、いろいろな発見があるかもしれません。 「お疲れ様です」も「ご苦労様です」も、相手を敬う気持ちから生まれた表現であるという点では、全く同じ意味を持ちますが、その基盤にある気持ちを理解して、相手を想って使い分けていきましょう。

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