前略の正しい使い方って？｜シーン別での例文や類義語も合わせて紹介

「謹んで申し上げる」という意味がある「拝啓」と「敬具」は、丁寧な手紙の際に使用するポピュラーな頭語と結語の組み合わせです。 お礼状や社外の人へのお知らせ、親戚への近況報告など、幅広い内容の手紙に対応できます。

「謹啓」「敬白」は、主にフォーマルな手紙の中で使う言葉です。「拝啓」「敬具」よりかしこまった表現ですので、立場が上の人や社外の人への手紙などで使われます。

「謹んでご返信申し上げます」という意味の「拝復」もしくは「謹復」は、相手へ返信をする際に使います。 「拝復」「謹復」を頭語として使った場合は、「敬具」を文末に入れるのが一般的です。そのほか、「拝答」「敬答」も使われることがあります。

「急啓」は用件を急いで伝える時に、「再啓」は再度手紙を送る時に使う言葉です。 「急啓」を使う際には、前文を省き本文を書いた後、「草々」を文末に入れます。「前略」とよく似ていますが、「急啓」は災害時の安否を尋ねる際や急ぎで送るお詫び状に使用する頭語です。 「再啓」は、相手からの返信が来ないときなどに、改めて同じ内容の書状を送る際に使われます。

出典: 手を差し伸べるヘルパーの女性の写真素材 - ぱくたそ

挨拶を省き、用件のみを端的に伝えたい時に使用する頭語の「前略」は、きちんと意味合いを把握した上で使う必要があります。相手やシーンによっては失礼に当たるため、しっかりルールを押さえておくことが大事です。 また、「前略」の類似語も覚えておくことで、スムーズに使い分けができるようになります。今回の記事を参考にして、手紙を書く時に活用してみましょう。