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前略の正しい使い方って?|シーン別での例文や類義語も合わせて紹介

更新日:2024年08月28日

メール・手紙

「前略」という言葉の意味や使い方を知っていますか。中には実際に文中で使ったことがない、という人も多いのではないでしょうか。この記事では、「前略」という言葉の意味や使い方などを解説しています。ぜひ最後までチェックして、「前略」の正しい使い方をマスターしましょう。

前略の注意点

「前略」の使い方には決まりがあるため、注意点を把握しておくことが大事です。 ここでは、「前略」を使うときの注意点を解説しています。相手に不快な思いをさせないように、正しい使い方を知っておきましょう。

心遣いの言葉をいれない

「前略」を手紙の頭語として使う際には、相手の体調や近況を伺う文は入れないようにしましょう。 本来手紙は、頭語、時節の挨拶、安否伺いの3つで構成される前文の後に本文を書きます。しかし、「全文を省略する」という意味がある「前略」を使う際には、相手を気遣う言葉を入れないのが基本です。

時候の挨拶をしない

季節によって変化する時候の挨拶も、「前略」を使う時には使用しません。 「前略」を使用するときは急ぎの用件を伝えたい時に使用するため、頭語の後に時候の挨拶は入れずに本文を書きます。

お礼状での使用を控える

感謝の気持ちを伝える際に送るお礼状においては、「前略」を使うと失礼に当たるため使用は避けてください。 「前略」は、やむを得ず急ぎの用件を伝えたいときや、挨拶を省いても差し支えない親しい間柄の人に対して使われます。 しかし、本来挨拶を省力することはマナー違反に当たるため、フォーマルな手紙であるお礼状では「前略」は使用せず、きちんと全文を書きましょう。

結びの「かしこ」の使い方

しばしば、「かしこ」と文末に書かれている手紙がありますが、「かしこ」は女性のみが使える言葉です。「前略ごめんください」「謹んで申し上げます」など、主に口語調の頭語に対する結語として使われます。 緊急の用件から丁寧にお礼を伝えたいときまで幅広く使える結語ですが、ややくだけたニュアンスがあるためビジネスシーンでは使用しないようにしましょう。

中略・後略は使わない

「前略」と同じように文章を省略する際に使われる「中略」「後略」という言葉がありますが、手紙においては使用しません。 「中略」「後略」は資料を引用する際に、不要な部分を省略したことを示すために使用されることがほとんどです。このことから、手紙で「中略」「後略」を使うことは不適切と言えます。

メール上での使い方

メールでやり取りをする際には、基本的に「前略」は使いません。 特に、ビジネスシーンにおいては礼節だけでなくスピード感も求められるため、「お世話になっております」という最低限の挨拶のみに留めて、用件を素早く的確に伝えましょう。

前略・草々の類義語

「前略」「草々」のように、頭語と結語の組み合わせは他にも色々とあります。手紙の内容や相手との関係性によって使い分ける必要があるため、しっかりと覚えておきましょう。 ここでは、「前略」「草々」以外の類義語を解説しています。

拝啓・敬具

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初回公開日:2017年03月29日

記載されている内容は2017年03月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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