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「ら抜き言葉」の例と一覧・メリットとデメリット

更新日:2024年01月04日

雑学・歴史

「ら抜き言葉」は間違いだというのを聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、実際の生活では、かなり使われているのも事実です。若者言葉との認識もありますが、本当にそうでしょうか? 「ら抜き言葉」がどういう言葉か正しく理解し、使われ方を振り返りましょう。

平成22年度の調査よりも、「ら抜き言葉」が使われてきている例です。前回調査では、5ポイントほどの差だったのが、ここまで僅差になってきています。 「朝5時に来れますか?」44.1% 「朝5時に来られますか?」45.4%

「ら抜き言葉」よりも正しい使い方が一般的な例

前回調査からほぼ変わらないポイントです。 「こんなにたくさんは食べれない」32.0% 「こんなにたくさんは食べられない」60.8% 「彼が来るなんて考えれない」7.8% 「彼が来るなんて考えられない」88.6%

よく使われる「ら抜き言葉」

他にはどんな「ら抜き言葉」があるのでしょうか? 動詞の中でも、上一段活用、下一段活用、カ変活用ができる動詞のみです。 「朝は毎日同じ時間に起きれる」 「すぐにどちらか決めれる」 「このサイズなら着れる」 「準備をして、5時には出れる」 「あの目印までボールを投げれる」

「この仕事が片付けば、いくらでも寝れる」 「そのくらいの荷物なら、自分ひとりでよけれる」 「この急な階段を一人で降りれる」 「この車はメンテナンスが終わり借りれる」 「この磁石にこの磁石を近づければ離れれる」

ラ行五段活用動詞は「ら抜き言葉」?

「しゃべる」「走る」「帰る」は可能の意味で使う場合には、もともと「しゃべれる」「走れる」「帰れる」と変化します。「ら抜き言葉」ではありませんが、意識して「ら」の文字を入れてしまう時も多い言葉です。可能の意味で「しゃべられる」「走られる」「帰られる」としたのは、「ら入れ言葉」になります。

ら抜き言葉の見分け方

勧誘の形「~よう」がつくものは「~られる」がつく

例えば、「見る」は、「~よう」をつけると「見よう」になります。「~よう」がつけられる言葉には、「~られる」もつきます。「見られる」となり、「見れる」と「ら抜き言葉」になります。繰り返しますが、動詞のうち、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用ができるものが、それにあたります。

始める →始めよう →始められる →始めれる 食べる →食べよう →食べられる →食べれる 出かける→出かけよう→出かけられる→出かけれる 生きる →生きよう →生きられる →生きれる 超える →超えよう →超えられる →超えれる

勧誘の形に「~よう」以外がつく場合は?

その言葉は、「ら抜き言葉」にはなりません。 走る→走ろう→走れる 行く→行こう→行ける 歩く→歩こう→歩ける 飛ぶ→飛ぼう→飛べる 買う→買おう→買える

ら抜き言葉のメリットとデメリット

メリット

「ら抜き言葉」を使うことによって、可能・受け身・敬語の区別がつきやすくなるのは、先ほども説明しました。標準語にある「曖昧さ」が少なくなるのは、大きなメリットと言えます。

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初回公開日:2017年03月17日

記載されている内容は2017年03月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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