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「ら抜き言葉」の例と一覧・メリットとデメリット

言葉・雑学・歴史

「ら抜き言葉」は間違いだというのを聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、実際の生活では、かなり使われているのも事実です。若者言葉との認識もありますが、本当にそうでしょうか? 「ら抜き言葉」がどういう言葉か正しく理解し、使われ方を振り返りましょう。

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ら抜き言葉とは

「ら抜き言葉」とは、文法的に必要な「ら」の文字が抜けている動詞のことです。ら抜きでよく使われる動詞として、上一段活用動詞の「見る」、下一段活用動詞の「食べる」、カ変動詞の「来る」などがあります。

もう少し簡単に説明すると…可能の意味で使う際、文法的に正しい動詞の活用は、「見られる」「食べられる」「来られる」になりますが、それぞれの「ら」の文字を抜き「見れる」「食べれる」「来れる」と表現することです。

「ら抜き言葉」が使われる理由

例えば、「見る」を尊敬の意味にすると、「見られる」になります。受け身表現も同じく「見られる」になります。さらに、可能の意味でも「見られる」になってしまいます。意味の違いを明確にするために、可能の意味では「ら」を抜き、「見れる」で使うようになったと言われています。

「ら抜き言葉」のルーツ

地方で使われている方言の中には、可能の意味の動詞で「ら抜き言葉」が使われています。尊敬・受け身・可能の意味の区別がつきやすいので、地方出身者が標準語圏で使っている方言を標準語圏の人たちが取り入れたようです。

標準語としては現在でも誤りとされている?

標準語は、明治時代に作られたものです。それまでは、方言として全国各地で使われていた「ら抜き言葉」なので、歴史は長いと言えます。話し言葉としての「ら抜き言葉」は、昭和初期から使われるようになり、戦後ますます増えてきました。

しかし、現時点では「ら抜き言葉」は、誤りとされています。そのため、新聞ではほとんど用いられていません。若者言葉と言われることも多いですが、方言として使われていることもあり、若者と高齢者は受け入れやすい言葉で、むしろ中高年の方の方が抵抗を感じるようです。

ら抜き言葉の例と一覧

「ら抜き言葉」の世論調査

毎年、文化庁が「国語について世論調査」を実施しているのはご存知ですか? その中には5年に一度、「ら抜き言葉」についての調査もあります。最新の調査から、「ら抜き言葉」の例とその使われ度合いをご紹介します。

「ら抜き言葉」の方が使うとされた例

どちらの例も、5年前の平成22年度の調査より「ら抜き言葉」を使う割合が増えて、調査で初めて正しい使い方を上回りました。 「今年は初日の出が見れた」48.4% 「今年は初日の出が見られた」44.6% 「早く出れる?」45.1% 「早く出られる?」44.3%

「ら抜き言葉」が僅差に迫っている例

平成22年度の調査よりも、「ら抜き言葉」が使われてきている例です。前回調査では、5ポイントほどの差だったのが、ここまで僅差になってきています。 「朝5時に来れますか?」44.1% 「朝5時に来られますか?」45.4%

「ら抜き言葉」よりも正しい使い方が一般的な例

前回調査からほぼ変わらないポイントです。 「こんなにたくさんは食べれない」32.0% 「こんなにたくさんは食べられない」60.8% 「彼が来るなんて考えれない」7.8% 「彼が来るなんて考えられない」88.6%

よく使われる「ら抜き言葉」

他にはどんな「ら抜き言葉」があるのでしょうか? 動詞の中でも、上一段活用、下一段活用、カ変活用ができる動詞のみです。 「朝は毎日同じ時間に起きれる」 「すぐにどちらか決めれる」 「このサイズなら着れる」 「準備をして、5時には出れる」 「あの目印までボールを投げれる」

「この仕事が片付けば、いくらでも寝れる」 「そのくらいの荷物なら、自分ひとりでよけれる」 「この急な階段を一人で降りれる」 「この車はメンテナンスが終わり借りれる」 「この磁石にこの磁石を近づければ離れれる」

ラ行五段活用動詞は「ら抜き言葉」?

「しゃべる」「走る」「帰る」は可能の意味で使う場合には、もともと「しゃべれる」「走れる」「帰れる」と変化します。「ら抜き言葉」ではありませんが、意識して「ら」の文字を入れてしまう時も多い言葉です。可能の意味で「しゃべられる」「走られる」「帰られる」としたのは、「ら入れ言葉」になります。

ら抜き言葉の見分け方

勧誘の形「~よう」がつくものは「~られる」がつく

例えば、「見る」は、「~よう」をつけると「見よう」になります。「~よう」がつけられる言葉には、「~られる」もつきます。「見られる」となり、「見れる」と「ら抜き言葉」になります。繰り返しますが、動詞のうち、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用ができるものが、それにあたります。

始める →始めよう →始められる →始めれる 食べる →食べよう →食べられる →食べれる 出かける→出かけよう→出かけられる→出かけれる 生きる →生きよう →生きられる →生きれる 超える →超えよう →超えられる →超えれる

勧誘の形に「~よう」以外がつく場合は?

その言葉は、「ら抜き言葉」にはなりません。 走る→走ろう→走れる 行く→行こう→行ける 歩く→歩こう→歩ける 飛ぶ→飛ぼう→飛べる 買う→買おう→買える

ら抜き言葉のメリットとデメリット

メリット

「ら抜き言葉」を使うことによって、可能・受け身・敬語の区別がつきやすくなるのは、先ほども説明しました。標準語にある「曖昧さ」が少なくなるのは、大きなメリットと言えます。

主に、話し言葉に使われること、若者が使う言葉との認識が一般的にあるので、「ら抜き言葉」で堅苦しさがなく、親近感がわきやすいのもメリットではないでしょうか。また、一文字抜けただけですが、会話のスピード感やリズムがよくなり、日常生活には向いている言葉ともいえます。

デメリット

「ら抜き言葉」の歴史は古いし、方言でも使われているとはいえ、聞く人によっては言葉の意味に変化が生じることがあります。特に、話し言葉では、話の流れからすっと入ってきて理解できますが、書かれた言葉だとじっくり考えるので、なお意味の変化があり得ます。

また、尊敬・受け身・可能を区別しやすくなるので、言葉の意味をはかり知る、日本語独特の考え方をしなくなる可能性が高くなります。考えなくてもいいのはメリットにもなりますが、反面、言葉をよく考えて理解する習慣が薄れる危険性があります。

一部の方からは、文法的に間違いであることを指摘されることもあるでしょう。 例えば、仕事でお客様の対応をしている時に「ら抜き言葉」を使うと、敬語を正しく使えない人に接客されている、言葉が軽率に聞こえると不快な思いをさせることもあります。

話し言葉としては通用しますが、新聞などにはいまだ使われない言葉ですし、書き残るものには、「ら抜き言葉」を使わない方が賢明だと言えます。 デメリットを認識しておくことは、適切な使い方をするのに大切なことです。

ら抜き言葉に関する本

ら抜き言葉に特化した書籍はなかなかありませんが、正しい日本語を解説する中にだいたい「ら抜き言葉」がでてきます。

品格ある日本語とマナーの本で、ファイスブックでも話題になりました。ついつい使ってしまっている日本語の間違い例文が多く、はっとさせられます。読みやすい構成で重くないので、ちょっとした隙間時間に少しずつ読み進めながら、何度も読むのをおすすめします。間違いに気がつかないまま使っているものを正しく直すのは、繰り返すのがポイントです。

Q&Aで書かれているので、読書が苦手な方でも読み進めやすい一冊、『「知らなかった」では恥をかく!間違いだらけの日本語』。間違った使い方をする人が多ければ、言葉が変化してしまうことを垣間見ることができる内容です。すぐに使えるものもあり、社会人にもおすすめです。

先ほど例文を引用した調査を実施する文化庁が編集した一冊です。調査をもとに、世間が勘違いしてしまっている意味と本来の意味をわかりやすく解説しています。

言葉は変化する前に『揺れる』

「ら抜き言葉」は、日本語の『乱れ』というよりも『揺れ』であるという学者もいます。言葉は常に変化するもので、合理的なのであれば徐々に認められるものです。言葉が変化したのであれば、それに合わせて文法も変化していかなければ、文法が間違っていることになりかねません。

しかしながら、今の時点では「ら抜き言葉」は文保的には間違っていることを認識して、書き残るものには使わないようにするのがベターです。また、話し言葉で使う時も利き手の立場や状況を理解し、TPOに合わせて使うように心がけましょう。

地味な仕事の連続。全然スキルが付かない。

ビジネスマナーを身につけて先方や上司に気を使い、誰でもできる事務処理を「ハイ」と引き受ける毎日。雑用や地味な仕事の連続で、本当にやりたい仕事をやらせてもらえないビジネスマンは多いです。 「ほかにやりたい仕事がある」「幅広い経験・知識を積みたい」という気持ちは、特に多い転職のきっかけになっています。転職はタイミングや時期の影響でも、有利・不利が大きく別れるので、転職予定がなくても「転職を考えること」「転職を知っておくこと」は重要です。 ほかの人の転職のきっかけ、ベストな転職タイミングが気になるかたは、下記の記事も合わせて読んでみてください。 ■記事タイトル 20代の転職成功方法|転職理由3つ・新卒入社3年以内の転職割合・20代の強み

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