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使えない社員の特徴4選|使えない社員を辞めさせるのは可能?

更新日:2024年04月09日

ビジネスマナー

 仕事上で、「こいつ使えねぇ…」と感じた経験はありますか? 意思伝達が難しい、仕事が遅い等、困ってしまうことはありますよね。 所謂「使えない社員」は、なぜそうなってしまうのでしょうか。また、使えない社員に当たってしまったら、どう対処するべきなのでしょうか?

何かにつけ「人のせいにする」人っていますよね。若手の社員だけでなく、古参の役員などにも時々います。周りに起こることは、自分に因があると考えていればほぼ間違いないですが、そうした考え方を獲得できていないタイプです。その人が犯したミスであっても、周りの社員がとばっちりをくらったりしますよね。使えない社員の中でもとりわけ迷惑なタイプです。

自立できていない

「自律」と言い換えても同じですね。精神的に未熟で、大人になりきれていないタイプは、特に新入社員には多く見られます。「ここは学校でもあなたの家でもありません」と言いたくなったことがある人も大勢いるでしょう。自立した大人の理性がないと、仕事をこなしていくのは難しいです。ですが、本人にやる気があれば、今後伸びていく可能性はあります。使えない社員のうちでも、希望的観測が期待できるタイプです。

協調性がない

周囲とうまくコミュニケーションをとっていく能力も、社会人として必要な資質です。我が強く、周りに合わせることが出来ない社員は、例え個人の能力が高くても、「使えない社員」と見なされてしまうことが多いでしょう。ただし、他人とのコミュニケーションの取り方が独特なタイプであったり、発達障害である可能性もあります。本人の個性を周囲がよく理解することで、解決することが出来る場合もありますので、協調性がないという理由だけで「使えない社員」と決めつけるのも早計かもしれません。

使えない社員を辞めさせることはできる?

業務上たびたび支障をきたす「使えない社員」。出来れば辞めてくれないかな、などと考えてしまうのも無理からぬところではあります。しかし、「使えない社員だから」という理由で簡単に辞めさせることは出来ません。勤務態度や勤務状況の不良、労働能力の著しい欠如などは、解雇事由に相当しますが、その場合でも、直ちに解雇することは認められていません。不十分な点を注意し、能力向上のための援助をした上でなお是正されない場合でないと、解雇は出来ません。

使えない社員の異動・解雇について

上記で述べたように、使えない社員であっても、労働能力が向上するよう、会社側としても手を尽くさねばなりません。対策の一つとして、「部署の異動」が挙げられます。使えないのは本人の適性がその部署に合っていないからだ、という考え方にもとづく異動です。異動することで、思わぬ適性を発揮するという可能性もゼロではありません。 しかし、部署を異動させても効果がなく、度重なる忠告も無視するなど「解雇がやむを得ない正当な理由」が発生して初めて、解雇という選択肢が出てきます。ですが、使えない社員として辞めさせた後で、不当解雇であると訴えられた場合には、「解雇せざるを得ない合理的な理由があった」と証明しなければなりません。解雇はくれぐれも慎重に。

使えない社員の使い方

さて、「使えない社員」の様々な特徴・原因について見てきましたが、ここで視点を変えてみましょう。今あなたの脳裏に浮かんでいる社員は、本当に「使えない社員」でしょうか? 「使えない」という動詞の否定形を、仕事が出来ない社員に対する形容詞として使うようになったのは、ごく最近の風潮です。道具に対する形容ならともかく、人の性質を指して使ってよいものではない、という意見も少なくありません。確かに、「使えない社員」というのは、社員を便利なコマとして見ていると取られても仕方のない、非情な響きがあります。

しかし、例えば同じパソコンでも、「なんだこれ、使えない」と文句をつける人もいれば、機能を十分把握して、使いこなしている人もいます。この場合、前者はパソコンが「使えない」のではなく、使う本人が「使えていない」わけです。同じことが、「使えない社員」にも当てはまるかもしれません。 「使えない社員」と決めつけていませんか? 使えていないのはあなたの方だった…という可能性はないでしょうか。たとえ、本当の意味でどこからどうやっても「使えない社員」だったとしても、すぐに辞めさせたり状況を変えたりすることはできません。だとするなら、少しでも「使えない社員」が「使える社員」にならないか、考えてみてもいいのではないでしょうか。

「使えない社員」をよく観察しよう

「使えない」と感じるポイントはどこでしょうか?人にはそれぞれ個性があり、仕事の理解の仕方も様々です。社員の性格と個性をよく知ることで、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

指示が理解できない→指示の伝え方を変えてみる

部下が指示を理解できていないとき、指示を出す側にも問題がある場合があります。口頭で伝えるより、メールの文面の方がよく理解できるタイプもいます。もちろんその逆のパターンもあるでしょう。また、要点のみに絞った伝達は、案外伝わりにくかったりします。同じことを繰り返したり、違う言い方で言い換えてみると、すっと伝わることもあります。 逆のパターンで、箇条書きが一番分かりやすいというタイプの人もいるかもしれません。抽象的な指示が理解しにくいタイプの人もいます。自分の指示が伝わっていないと感じたら、指示の内容を出来るだけ具体的にするよう心がけると、相手が理解しやすいかもしれません。

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初回公開日:2017年03月15日

記載されている内容は2017年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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