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お詫びの品の選び方と品物例|宛先別“のし”の渡し方とマナー

更新日:2024年01月01日

ビジネスマナー

ビジネスでも日常生活でも、社会人になると謝罪をする場面に遭遇することがあります。謝罪は、お詫びの品を持って伺うことも少なくありません。その時のマナーはご存知ですか? 毎日のことでないからこそ、慌てずに対応できるよう、謝罪とお詫びの品についてまとめてみます。

お渡しする際には、必ず一言添えましょう。 「このたびは大変申し訳ございませんでした。心ばかりではありますが、どうぞお納めください。」 「せめてものお詫びの気持ちです。」 「心ばかりですが、どうかお納めください。」 本当に謝罪の気持ちがあるなら、自然と口から出る言葉です。 また、より一層の謝罪の気持ちを伝えるために、言葉だけではなく、お詫び状・謝罪文を添えるのを忘れないようにしましょう。手紙ではないので、時候の挨拶は不必要で、失礼のない短い文章で十分です。

お詫びの品を渡すタイミングが重要

謝罪の際、最も重要なのは「まずはお詫びの気持ちを伝えること」です。普段の挨拶の手土産は最初に渡しますが、謝罪の場合には、まずはお詫びが優先になります。そして相手が謝罪を受け入れてくれた様子がみえた時点で、お詫びの品を渡すのがベストなタイミングです。

受け取っていただけない場合もある

どうしても品物を受け取ってもらえない場合もあります。そのような時には、無理に置いてくることなく、そのまま持ち帰りましょう。迷惑の度合いで相手がお詫びの品を辞退しているのであれば、謝罪文のみお渡しする方が、のちの関係にベターなこともあります。

お詫びの品の「のし」のマナー

誤解されている?「のし」とは

「のし」とは、掛け紙とは別なのはご存知ですか? 包装紙の上にかけられた掛け紙の右上に印刷された、エンブレムのような縦長の模様が「のし」です。昔はお祝いごとにはお酒とアワビをのしたものを添いたので、現在は掛け紙に印刷するようになりました。

お詫びの品の掛け紙(のし紙)

お詫びの品にかける掛け紙の正解はありません。正式な作法に従えば、弔事ではないので、水引で「紅白」を使用、「のしはなし」にします。結び方は、解けないようになっていて2度と繰り返さないとの意味がある、「結び切り」になります。 しかし、多くの方が感じるかもしれませんが、紅白の色合いは「慶事=めでたい」感じがするので、お詫びには不謹慎という考え方もあります。謝罪の時には、「相手がどう思うか」が重要なので、水引・のしがない、無地の掛け紙が無難ではないでしょうか。

掛け紙の表書きとかけ方

表書きは、「お詫び」「陳謝」「深謝」。謝罪の度合いが深い順に、並んでいます。相手にとって、迷惑の度合いがそれほどでもないのに、「深謝」の表書きがあると、あまりにも大げさで馬鹿にされているように感じる方もいるかも知れませんので、言葉選びは慎重に。 他の表書きに、「松の葉」もあります。これは、目上の人に渡す寸志=ちょっとしたものという意味があり謝罪の際にも使えますが、今はなじみのない言葉かも知れません。また、「粗品」も間違いではありませんが、言葉から受けるイメージがあまりよくないので避けるべきでしょう。 掛け紙をかける場所は、箱を包む包装紙の上にかける「外かけ」が正式です。包装紙の下にかける「内かけ」は、郵送する場合、破れや汚れを防ぐための掛け紙のかけ方なので、直接お会いして渡す時には「外かけ」が原則です。

手紙の書き方と文例

まずは、電話やメールで謝罪しましょう。お詫び文やお詫びの品よりも先に、一瞬でも早い電話やメールで印象がずいぶん違ってきて、のちの謝罪や交渉が進みやすくなります。相手の気持ちを考えて、言葉は少なくとも謝罪の気持ちを伝えることが最も重要です。

謝罪文・お詫び状の書き方

さらに謝罪の気持ちを伝えるために、先にも述べましたが、お詫びの品には謝罪文・お詫び状を添えましょう。謝罪を率直に伝えるための文であり、厳密には手紙とは区別されるので、季節の挨拶は不要です。長々と書くよりも、短く簡潔に気持ちを伝えた方が、相手にも伝わりやすいです。

書き方のポイント

・率直にお詫びする ・なぜそうなってしまったのかの原因究明 ・その上で二度と繰り返さない決意 この3つのポイントを網羅したシンプルな文章にしましょう。 では、いくつかの例文をご紹介します。様々なケースがあるので、アレンジして参考にしてください。

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初回公開日:2017年03月14日

記載されている内容は2017年03月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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