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高学歴ワーキングプアとは?原因と対策|高学歴ワーキングプアの課題

経済

最近は「ワーキングプア」という言葉がよく聞かれます。「働く貧困層」と呼ばれるものです。働いているにも関わらず貧困にあえいでいる人達のことです。しかも最近では高学歴ワーキングプアという人達も増えています。高学歴ワーキングプアはどうして誕生するのでしょうか。

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ワーキングプアとは

最近よく聞かれる「ワーキングプア」とは、年収200万円以下の人のことを言います。賃金構造基本統計調査から計算してみると収入が200万円以下の人口は約1069万人という数字となっています。男性では全体の約10%、女性では全体の約40%が200万円未満という割合を占めています。年収200万円というと手取りで月15万円程となりますが、家賃を払ったり食費などでギリギリの生活と言う人も多いでしょう。特に都市部では苦しい生活層と言えます。 平均年収が414万円などと言われていますのでその半分の200万円未満と言う人たちは一生懸命働いているにも関わらず低所得と言う待遇と言えます。働いているにも関わらず低所得ということは他にアルバイトやパートをするにも大変です。なかなか状況が変わらず生活が改善していかない日々が続く人たちが大勢います。しかも正社員が多いはずの若い世代にそういう「ワーキングプア」と言われる人たちが多く出てきています。

ワーキングプアの実態は

「ワーキングプア」という人たちの実態は現実にはどういう人達になるのでしょうか。正社員でも給料が低くギリギリの生活の人やボーナスもあまりないような契約社員、いつ契約が打ち切られるかわからない派遣社員、あまり昇給が見込めないパートタイマーなどと言った人たちがいます。こうして考えると身の回りにもそうした人達がたくさんいることを実感するのではないでしょうか。 そして、問題なのはこういう人達の場合は年齢が上になって40代50代という給与のピークを迎えてもあまり給料がアップしていかないといういう深刻さがあります。結婚したり、子どもができたりしても「ワーキングプア」の状態のまま、負担だけが増えていくことになります。若いうちは親から支援をしてもらったりしている人もいると思いますが、年齢が上になり、親からの支援も受けられないようになった場合に、「一人で自分の家族を抱え、どうやって生活をしていったらいいのか。」と言う問題が発生していきます。

ワーキングプアが増えた原因は

ではなぜ、最近になって「ワーキングプア」が増えてきているのでしょうか。この問題が深刻化しているその原因には下記のようなものがあります。 ・労働市場の規制緩和・自由化 ・派遣労働、パート、契約社員も含め非正規雇用の雇用の増加(正社員の減少) ・不況による企業の人件費の削減 そこには、様々な経済や社会の問題や会社の理由が挙げられます。そして、こうした問題はまだしばらくは続くという事が考えられます。どうしたらいいのかと言った対策を取ることも必須となってきている時代と言えるのではないでしょうか。自らが「ワーキングプア」にならないために対策を取る必要も生じてきています。

高学歴ワーキングプアの原因と誕生

しかもその「ワーキングプア」に最近は高学歴の人達が入ってきています。高学歴でいい大学や大学院を卒業したけれども貧困層と言われる層にいる人達がいます。これは今や一つの社会問題とも言える問題です。東大を卒業してもそういった人達が存在している現実があります。何が原因かと言いますと、日本の就職状況の現状に大きな課題が見られると言えます。 今の日本の就職状況では新卒で上手く就職できなければ、その後で就職浪人や第二新卒などで上手く就職できる方法はかなり難しくなっています。転職なども結構難しいのが実際の現状です。新卒は優遇されますが、一度つまずくとそこからレールに乗るのが難しいと言われているのが日本の今の就職状況と言えます。つまづいた人達を救う場やそうした人達にアドバイスをしてくれる機会がないのも、今の日本の問題と言えるのではないでしょうか。

高学歴ワーキングプアが生まれるプロセス

「高学歴ワーキングプア」の人達が生まれるプロセスには、大学卒業時の就職難と言ったものがあります。就職時に就職難であったことで就職浪人や大学院に進学した人が意外と多くなってきています。 就職氷河期にちょうど大学卒業となった人達の中には就職を諦めて進学した人達がいます。そして、就職浪人や大学院に進学した人がその後に上手く就職できているのか、というと、いい就職先が結局見つからないという結果が問題となっています。中には高学歴だが就職もあまりしたくないという学生も出てきている現状です。就職への意欲や希望自体がないという学生も出てきています。

高学歴ワーキングプアの現状

「高学歴ワーキングプア」には女性が多く、また高学歴の人達の実態も理系と文系ではまた状況も違います。一般的に文系の方が状況が厳しいと言われています。それぞれに「高学歴ワーキングプア」の現状と対策をまとめます。

女性の高学歴ワーキングプアの現状と対策

学歴はあるのに希望の職種に就けず、大学院などに行った人の中には、非正規の研究員や講師として働いている人もいます。こうした人は、意外と少ない収入で暮らしていることが多く「高学歴ワーキングプア」はこうした面でも今や日本の社会的な問題となっています。大学での研究員などの優遇があまりないのも原因の一つです。 そして、特にどうしても就職しなくてはといけないと思っていない女性にはこの「高学歴ワーキングプア」と言われる層が増えています。また、企業側も高学歴の人を扱いにくいという点もあり、特に女性の場合は敬遠されることがあります。

理系の高学歴ワーキングプアの現状と対策

理系で就職難のために「高学歴ワーキングプア」になった人達は、大学院に行ったりして高度な研究・知識を持っている場合も多く、それを何とか生かす場を見つけることで新卒でなくても就職先を見つけることもできる可能性があります。研究内容次第と言う所もあるでしょうが、具体的に就職に関連するような研究内容を行っていれば、充分一般企業への就職の道もあります。ただ、高学歴の理系でも工場で勤務して安い給料をもらっているという人もいますので将来の展望を持って働くことが大切です。

文系の高学歴ワーキングプアの現状と対策

文系の「高学歴ワーキングプア」の場合は、少し問題が深刻です。一般的な企業に就職することは中々難しい面があります。大学院や就職浪人をしている場合は、年齢は上ですが、職歴がないということでハンディが生じます。職歴がないと就職先が少なくなることは否めないのが現状です。大学の研究員や大学教員を目指してやっていくのか、他に何か行政書士などの国家資格を取っていく方法を取るなどしないと難しい状況です。

高学歴ワーキングプアの今後

高学歴でこれから就職を目指すなら

勉強や研究だけを行っていればいいという考えから、どういう仕事に就きたいのかと言うことを思い描いたりすることも大事だと考え直しましょう。仕事に対する価値観をしっかり持って、どんな仕事でどう働いたいのかと言ったスタイルをしっかり持つことが就職へのまず第一歩です。 スタートラインにさえ立てていない「高学歴ワーキングプア」の学生の方もいると思います。どんな仕事でも先の展望があるのであれば、希望を持って就職してみることも必要ではないでしょうか。将来のプランをしっかり立てて絶対就職するという考えで臨むことも大事です。一旦学歴のことは置いておいて、それ以外にも自分の強みを作ったり、学歴を別の形で実践的に活用することができないのか、方向性を変えて使う事ができないのかをしっかり考え直してみることも必要です。 せっかく専門知識を習得したわけですからそれが形を変えた形でも何らかの役に立つように就職を探してみるのもいいでしょう。そして、どうしてもない場合は学歴を考えずに一度就職して自分の職歴を新たに作り上げることも必要です。計画性のある就職をして自分に経験を積んでいく事が大事となります。より良い暮らしを目指すために最大限の努力をしていくようにしましょう。

高学歴ワーキングプアに既になってしまったなら

「高学歴ワーキングプア」に既になってしまった人はどうすればいいのでしょうか。 今就職している人は「ワーキングプア」を脱するために転職を目指すことも必要です。転職サイトなどに登録してアドバイスをもらったり、自分でも気づかない転職を紹介してもらえることもあります。高学歴と言うプライドがあるゆえに就職や転職が難しい人もたくさんいるでしょう。また、こうした人達は、就職市場を読み取るのも下手な人達がいます。自分の市場価値と言ったものもあまり分析していないということがあるのではないでしょうか。 一般企業では今どういう人材や能力が求められているのかといったことや、企業に上手く自分を売り込むと言った就職活動についてあまり得意でないことが多い気がします。まずは自分の自己分析として、いい面と悪い面をしっかり把握して客観的に自分を売り込んでいく事が出来るようになることが必要です。

起業や職人や国家資格取得なども選択肢に

また、考え方を変えて自分で起業してみるのもいいでしょう。多くの人達が必要としている物を考え出すことができれば起業してみるのも一つの方法です。可能ならばこれまで研究してきたことや専門知識が活かせるもので起業することができればベストです。例えば、学歴を活かして塾を開講したりもいいでしょう。子ども達の人口が減っているという課題はありますが、何か特徴のある塾を開いてみるのもいいでしょう。 または、自分の手に専門的な技術を付けることもいい方法です。学歴にこだわらずに様々な職人を目指すのもいいのではないでしょうか。年齢に関係なく熱意さえあれば経験を積み技術を習得することができます。さらに国家資格を取るなどといったものは年齢に関係なく就職ができるものなどがありおすすめです。

高学歴ワーキングプアの課題として

「高学歴ワーキングプア」は非正規社員の場合にはやはり給料が低いために状況が改善しないことが多いものです。できるならば、正規社員を目指したいものです。起業や専門職や国家資格を取得する方法もいい方法です。今の現状に満足することなく計画的な展望を持って人生設計をすることです。必死に勉強をして医療の道に進んだりすることも可能です。勉強が得意というのであればそんな選択肢もあります。 若いうちは「高学歴ワーキングプア」でも何とか生活できるかもしれませんが、「高学歴ワーキングプア」と言う厳しい現状を深刻に受け止めて将来のことを考えましょう。自分に経験を積む事や、転職を計画立てて行うことが大事です。

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