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人事考課とは?人事考課表の書き方と例文・目標設定の例

ビジネススキル

会社には、人事考課制度というものがあります。ですが、新社会人にとってはどういうシステムなのか分かりませんよね。人事考課とはいったいどのような制度なのでしょうか?人事考課表の書き方、従業員へ向けた人事考課のコメントや人事考課制度について解説していきます。

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人事考課・人事考課表とは?

4月から新社会人になる方も多いのではないでしょうか。多くの会社では『人事考課』というものが実施されています。単語からして人事部がやりそうな仕事ではありますが、一体どういったシステムなのでしょうか。 まずは、人事考課とはなにかを理解することが大切なので、みていきましょう。

人事考課とは?

人事評価、または人事考課。聞いたことがある人もいるかもしれません。 これは、会社の従業員の業績、能力の程度を自己評価し、給料や昇進などの人事施策に反映させる制度のことです。

会社によりますが、大半は半年または、1年ごとに定期的かつ継続的に実施されます。 会社にとって人事考課は重要な人事業務の1つです。 従業員がこれまでに働いた結果を会社側が評価する大きなイベントでもあります。

人事考課表とは?

人事考課表(人事考課シート)とは従業員に対して会社の業務における姿勢や 業績、業務をこなす能力などを自己評価する表です。会社によって言い方が変わってきますが、 人事考課シート、人事評価シート、自己評価シートなどが一般的です。

人事考課表は、会社で用意してあり、年に1度、または半年に1度配布して行われます。 自分で用意する場合は、テンプレートを配布しているサイトを利用すると簡単に作成できます。

人事考課の書き方と例文(目標/コメント/評価など)

人事考課表を配布されたはいいけど、具体的に何を書いたら良いのか分からない! どう書いたら昇給や昇進できるのか分からない!初めて会社に入った社会人にとっては 戸惑うことばかりでしょう。

この項目では、人事考課の書き方や例文などを取り上げていきます。 あくまで、例ですので参考程度に自分の業務と照らし合わせて書いていきましょう。

自己評価における人事考課の例文(営業職)

『上半期では月に30万円の目標に対し、50万円と実績を上げた(前年度比)』 『3ヶ月の目標件数●●件に対し、目標を達成できなかった。 顧客満足度の低下による影響のため、今後はキャンペーンなどを実施して顧客満足度を あげた集客を達成したい』 『自分はアポイントメントの取り方がうまくいかなかった。お客様へ押し付けるようなアポイントメントを取ってしまったことが原因と考える。今後はお客様目線のアポイントメントを取るよう、上司などからアドバイスをもらいながら頑張りたい』

<ポイント> この例文は営業職の場合ですが、基本的には業務内容に対してどれだけの業績が達成できたのか。 また、達成できなかった場合は何が理由で達成できなかったのか。そして、今後の改善策をどのように実施するのかを書くことによって、上司の二次考課でアピールできるポイントとなります。

人事考課のコメント例文(事務職など)

『これまでの業務において●●のおかげで、効率のいい業務をすることができ、 業績を伸ばすことができましたね。今後も様々なアイディアを期待しています。』 『●●のうまくいかない点をもう一度見直してみましょう。●●の売上がうまくいかないのは お客様目線で見えてないこともあります。お客様に耳をしっかりと傾け、対応してみることが大切です』

<ポイント> 二次考課をした担当が書くコメントです。人事考課は従業員一人一人に対して コメントを書くことによって、その自己評価をした従業員の業績を賞賛したり、評価をします。 良い評価も悪い評価もわかりやすくまとめ、問題点と課題を書くことで、従業員へのモチベーション向上を図りましょう。

人事考課の目標の例文

『入力作業の業務効率を良くするために、タイピングスピードの向上、作業の効率化を勉強していきます。1時間にどれだけの入力ができるかを図り、スピード向上のためのカリキュラムを組み、実施することを考えております。 半年後を目標とし、会社への貢献、業績向上達成に努めたいと考えております。』 『1日に10件のアポイントメントを取ることを目標とし、1ヶ月に200件を目指します。』

<ポイント> 人事考課をされるうえで、目標はとても大切なことです。無理な目標は掲げず、 今自分ができるレベルの目標をたてることがポイントです。

当然、通常の業務ではありえないような 目標をたてるのはやめておきましょう。何故なら、誰が見ても達成できないような目標は 人事部による二次考課では評価を書き直されるからです。 基本的には、『自分に合った目標をたてて頑張ります』というのを書いてください。という人事考課なのです。

丸をつける、点数を付ける評価シートは無難に回答した方がいい

自己考課において、点数をつけたり、『とても良い、良い、ふつう、悪い、とても悪い』などの 丸を付ける系の評価シートは、点数が高すぎても、低すぎても実は二次考課で直されてしまうようです。 何故なら、自己評価が高すぎると点数を下げられてしまう可能性があります。

逆に低すぎても、自己分析ができているか、無難と見なされます。 極端に低いが、業績が伸びているのが見えている従業員に対しては、プラスに評価されることもあるようです。

一番のポイントは評価しやすい人事考課表を書くこと

どんなに高い目標を掲げても、どんなに自己評価をあげても下げても、相手(人事担当)が見た時に意味の分からない人事考課表を書くことが一番面倒なことです。 無理して自分の評価をあげて昇給や昇進したとしても、業績が伸びなければそれは意味がありません。すべての点で重要なのは相手が評価しやすいということです。 人事担当の人があなたの人事考課表を見た時に「この人は正確に自分が判断できているな」という印象をもたせることが昇給や昇進への近道といえるでしょう。

人事考課表を自分で用意する場合はテンプレートがおすすめ

いざ人事考課を受けることになり、人事考課表を書くことになれば人事考課表の作成が必要です。多くの場合は、会社で人事考課表がフォーマットとして用意されているものです。 ですが、まれに「人事考課表を自分で作成してください。」というアナウンスもあるため、その場合は便利な人事考課表のテンプレート(書式)をダウンロードして使ってみましょう。いくつか無料でダウンロードできるサイトをピックアップしてみました。

この二つのサイトのほかにも、人事考課表のテンプレートはたくさんありますので、自分に合った人事考課表を探してみてはいかがでしょうか。 もちろん、人事考課表で悩んでいる人も、どの人事考課表テンプレートが書きやすいのか選んでみるといいでしょう。

人事考課をきっかけにキャリアを考え直してみるのもいいですね。転職エージェントならあなたの将来のキャリアに合った求人を紹介してくれますので、一度相談してみることをおすすめします。

人事考課制度とは

人事考課のことがだいたい分かってきたところで、あらためて『人事考課制度』について解説していきたいと思います。会社が従業員に対して評価、アドバイスするところまでは分かったと思いますが、制度としてはどのように機能しているものなのでしょうか?

人事考課は何が目的なのか?

では人事考課制度は何故やるのか?何が目的なのか。そもそも何故人事考課が必要なのか。 何のために実施するのか。さすがに気になってきてしまいますよね。 それでは、詳しい人事考課の詳しい目的と制度をみていきましょう。

【評価基準を明確にすることで、成果や行動を従業員に理解させる】 【従業員を適切に評価することで、従業員に成長と行動革新の方針が見えてくる】 【評価を行い、それに応じた報酬、処遇を行うと、従業員の業務成果が向上する】 【評価を行った結果を良い物にすることで、部下と上司におけるコミュニケーションがとれる】

評価基準を明確にすることで、成果や行動を従業員に理解させる

何を評価するかによっては、会社によって違ってきますが、評価する項目を明確にすることによって、従業員が何をすればいいのか。どうしたらいいのか理解できます。 そうすることによって、業務の成果や行動のクオリティをアップさせることが期待できます。

従業員を適切に評価することで、従業員に成長と行動革新の方針が見えてくる

人事、または上司が日頃から部下や社員の業務をみていて、良ければきちんと評価し、 悪ければ何が悪いのかを指摘してあげることが大切になってきます。 適切な評価をしてあげることによって、成長することができたり、行動の改善などの方向性が見えてくるでしょう。 成長と改善がみられれば、会社の業績は大きく変化するものだと思います。 より良い会社を目指すには、従業員の評価は大切だということですね。

評価を行い、それに応じた報酬、処遇を行うと、従業員の業務成果が向上する

従業員をしっかり評価したら次は、評価に見合った処遇です。または報酬を与えることです。やはり、評価してくれた会社には、日頃の給料にくわえてがんばった分の賞与がほしいものです。きちんとした評価と報酬を与えることによって、次の目標が見えてきますし、仕事へのモチベーションにもつながることでしょう。

評価結果を見ることで、部下と上司におけるコミュニケーションがとれる

人事考課は、人事部がみる仕事ではありますが、会社によっては上司が直接部下の人事考課を行う場合があります。さきほど、人事考課のコメントについても触れましたが、どんな事でもいいので、些細な評価をすることによって部下は「この上司は私をよく見てくれている良い上司だな」という印象を持ちます。 人事考課を通して、上司と部下のコミュニケーションを取ることも、社内コミュニケーション向上に重要なことなのです。

この4つが主な目的とされています。会社の方針、経営計画などによって 人事考課制度は変わってきますが、人事考課制度の大きな目的は、有能な人材の育成が 大きなポイントです。 確かに、従業員に十分な育成がなされていなければ会社をやっていくには厳しいですよね。 それに、評価してくれる会社とそうでない会社だったら、間違いなく前者を選ぶと思います。

良い人材を育成するには評価が必要

会社にとって良い人材を育成するには、人事考課制度を実施して 従業員を一人一人評価していくことが大切です。 そのためには、人事考課制度を必ず年に1度、もしくは半年は1度に実施することで 現在の従業員に何が足りないのか、理解して業務をしているのか。どうしたら良い業績が伸びるのか。 会社の経営のヒントになってきます。

会社において、人材育成の重要性はますます高まっています。 それこそ、中小企業で人材育成と人事評価、人事考課をうまく結びつけることは、業績向上のための有効な方法なのです。

もしなかなか評価されないと悩んでいるなら、きちんと人事評価してくれる企業に転職するのもひとつの道です。転職エージェントなら、今後のキャリアの相談だけでも可能なエージェントも多くあります。

人事考課は会社で働く人を励ますことができる

いかがでしょうか。人事考課は会社においてとても重要なことだというのが理解していただけたら幸いです。ブラック企業とよばれるところは、人事考課がひどいという話もききます。人はやはり、褒められると嬉しいですし、気づかなかった部分も指摘されることによって大きな成長と改善が見込めます。

会社経営において、10年の間に会社が生き残るのは大変なことだと聞いたことがありました。10年以上残っている会社は、人がまず辞めていかない会社が多いです。 それは、会社がきちんと従業員を評価し、良いところは褒めて悪いところは気づかせてあげている証拠でもあるのです。会社がきちんと従業員を評価してくれれば、従業員も「私のがんばりはちゃんと見られてる」という意識を持ちます。 かの有名な山本五十六の言葉で『やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ』というものがあります。彼は上司としてはお手本にしたい人ですね。特に会社や指導者には見習って欲しい人だと思います。他にも『話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず』『やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らず』というとても感銘深い言葉を残されています。 まずは、上司がお手本をみせてあげて(やってみせ)、やり方を聞かせてやり(言って聞かせて)、挑戦させてみる(させてみせ)、評価してあげる(ほめてやらねば)ことが、 従業員を上手く評価する1つの方法といえるのです。

つまり、人事考課制度というのは、人をきちんと評価し、褒めてやることによって業績も伸び、従業員にとっては自分を振り返ること。自分が何が達成できないのか。何が達成できたのかを自己評価する機会を与えることによって、自尊心を上げる効果もあるのです。簡潔なまとめかたでいいますと、人事考課制度は従業員を励ますことができるとも考えることができますね。

年に一度の人事考課でキャリアアップを目指してみましょう

新社会人にとって、会社は評価をしてくれるところに入りたいものです。ブラック企業が評価を怠ることがあっても、多くの昔からある会社は10年以上は続いている会社が多いです。そんな安定した会社に入るのもいいですが、最近のベンチャー企業も人事考課に力を入れている会社もあるそうです。 たくさんある会社で自分のことをしっかり評価してくれる会社に出会えたら、その会社では、きっと良い評価をしてくれます。たくさん頑張ってキャリアアップを目指してみましょう。

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