IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

エビデンスの意味と使い方|IT業界におけるエビデンスについて

更新日:2020年11月19日

言葉の意味

近年ビジネスシーンでよく使われるようになってきた「エビデンス」の正しい意味や使い方を知っていますか?今回は、業界ごとのエビデンスのニュアンスの違いや使い方の違いに注目して、「エビデンス」についてまとめました。参考にしてみてください。

エビデンスとは?

使いやすい横文字のひとつ

さまざまな場面で「エビデンスを示せ。」「エビデンスは~、」などと突然言われて面食らってしまった方もおられるかもしれません。確かに最近、さまざまな分かりにくい横文字が増えているような風潮があります。しかし、英単語には多義性や表現を柔らかくするなど、場合によっては使いやすい横文字もあります。エビデンスという言葉はその中のひとつです。

エビデンスの意味

それではエビデンスとはいったいどういう意味なのでしょうか? 辞書では“evidence:(立証するための)証拠・物証・形跡・証言”などと書かれることが多いです。さまざまな場で使われるエビデンスという言葉ですが、基本的には証拠や根拠といった意味となります。いきなり「証拠を示せ。」といわれるよりは、「エビデンスを示せ。」と言われたほうが、なんとなく角が立たないのでは無いでしょうか? また、使われる場面や業界により、ニュアンスの違いが有り、原義ではれっきとした英語の単語ですが、意味や用法は和製英語として覚えておいたほうがよいかも知れません。それでは、次項からは状況や業界ごとでのエビデンスという言葉のニュアンスの違いを説明していきましょう。

それぞれの業界での意味や使い方

ビジネスシーンなど一般的状況でのエビデンスとその意味

まだまだ一般的な言葉とは、言いづらい場面ですが使う方は居られます。この場合は、英単語の持つ意味どおり証拠といった意味合いで使われているでしょう。 具体的には、 ・経理処理などにおける、領収書や請求書。 ・メールにおけるCC(カーボンコピー送り先と内容が送ったメンバー全員に分かる状態のメール)。 ・ファックスやコピーとその原本。 ・録音された会話内容。 などなど、何か有った場合に証拠や根拠として使えるものがレジデンスとなりえるでしょう。

金融や不動産業界

融資の相談などをした場合にエビデンスを作ってください。などといわれた場合には、それは融資を受ける対象が融資を受けるに値するかを公的に判断するための根拠となります。つまり、本人確認書類や収入状況、勤務先の情報や財務状況を証明できる公的な書類です。具体的に何が必要かは状況によって異なるとは思いますが、 ・住民票や運転免許証や健康保険証などのコピーで個人を証明するもの。 ・勤務先会社概要や源泉徴収所のコピー、住民税決定通知書や銀行預金通帳などの財務状況を説明するもの。 となるでしょう。本当に何が必要なのかは実際の契約のときに契約書などを確認してください。また、最近は国内や海外を問わずある程度の金額を送金や着金する場合にもエビデンスを求められます。マネーロンダリングや、犯罪にかかわるお金の受け渡しが多く厳しくなったとのことです。不動産関係などでは、さまざまな法律や権利関係のかかわる業界なので、エビデンスといった場合はそのまま、法的根拠や公的書類となります。

医療

医学や医療の場においても、エビデンスの用語は使われますが、その場合はただの“根拠”ではなく“科学的根拠”という意味合いになります。また、これは効果の有無ではなく効果そのものに対してかかる言葉なので、効果があることを証明するエビデンスがあれば、効果が無いことを証明するエビデンスもあります。そしてエビデンスの無い、つまり信頼性の低い情報も有るのです。 医療行為においてのエビデンスとは、治療法を選択する場合の“確率的な情報”として、少しでも多くの患者にとって安全で効果のある治療方法を選択する際の目安として利用されます。現在ではインフォームドコンセントという考え方が広がり、患者が十分な説明を受けた上で選択や同意し、医師はそれを実行する風潮になってきています。 また、健康意識の高まりからテレビでも健康番組を見かけることが増え、市場には数多の健康食品があふれています。それらの中には十分なエビデンスを持たないものも存在しますし、バイアスのかかってしまった情報も存在します。医師から説明を受けたのであれば、疑問点はどんどん質問する姿勢、テレビで見た健康情報や大手メーカーの作る健康食品も鵜呑みにせず、科学的根拠を検索する姿勢が求められるでしょう。

IT業界におけるエビデンス

IT業界でも意味は同じ根拠

IT業界においてもエビデンスが指す意味は根拠ということで問題は無く、具体的に指すものも、メールやログファイル、録音記録や議事録、契約書などです。ただし、IT業界独特の意味合いとして、作成したシステムが仕様どおりに動いたのかを示す証拠、ちゃんとテストしたのか、それを証明する何らかの書類という意味があります。

システムの検証とは?

次のページ:エビデンスとは裏とりでもある
初回公開日:2017年03月14日

記載されている内容は2017年03月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング