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「之」の読み方と意味・書き方のコツ|漢文での意味と使い方

言葉の読み方

お名前が、「~之」さんや、「~之介」さん等という方が近くにいらっしゃれば、使うタイミングもありそうな「之」という字。しかし、普段の文章の中ではなかなか使う機会が少なく、書き方も捉えにくい文字ですよね。何か上手な書き方のコツはあるのでしょうか?

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「之」という文字について

「之」という文字。 ぱっと見た感じでは、かなり、簡単な文字ですよね。字画も少なくて、さらさら-と綺麗に書けそうに思うのですが、いざ書いてみると、単純なだけに、なんとなく、あらが目立つというか、形が捉えにくくて、思った感じに書けないと感じた事はありませんか? 「之」という字を書いてみていつも思うのは、綺麗な「之」という字の「正解が見えない」という事です。 「之」という字の綺麗だと思われる形が想像できない… もし、綺麗な「之」という字の書き方を習得出来れば、「~之」さんなどのお名前の方の宛名書きの時などにも困らなくていいですよね。 「之」という字について、まずは見てみましょう。

「之」いつ習った?

「之」という漢字、普通に読めたり書けたりしていますが、ふと考えると、あんまりきちんと習った記憶がありません。 小学生や、中学生の頃、新しい漢字を習うと、必ず書き方や、意味などを習ったと思うのですが、「之」という字に関しては、何となく曖昧… 実は、「之」は常用外漢字(人名漢字)なので、義務教育内で新出漢字として習う事はないそうです。 漢文や古典の中には普通に出てくるので、全く学校で使わないわけではないのですが、一般的な現代国語の中では、使用しない文字となっています。 そのせいもあって、何となく、書き方をきちんと覚えていないという部分があるのかもしれません。

「之」の意味

では、まずは、文字の意味から、見ていきましょう。 「之」という文字の持つ意味としては 「ゆく」「行く」「出る」「至る」 という意味を表しているそうです。 前に進んで、到達していくイメージの文字なのですね。 男性の名前に使われることが多いのも、前に向かって進んでいってほしい、どんどん切り開いていってほしい、という意味を込めたものだと考えれば、納得です。 シンプルな形ですが、前向きな意味を込められた、素敵な字だったのですね。

「之」の成り立ち

「之」の成り立ちは  「止」という形と、「一」を組み合わせた文字だと言われています。 「止」は足の形を象ったもので、まっすぐな直線である「一」とあわせて、まっすぐに進む事、また、スタートラインから丁度一歩踏み出す形を表現しています。 そのことから、歩き出す意味で、行く、至るの意味になりました。 また、その後、指示代名詞の「これ」「この」や、助詞の「の」に、音をあてて使われるようになったと言われています。 3000年以上も昔の甲骨文の中に、すでに「之の日」(このひ)と使われているのが見つかっていますので、意味は別となりますが、助字としての役割も早くから生まれていた事が分かっています。

「之」の読み方 いくつあるか知っていますか?

之と言っても、一体どれだけの読み方があるかご存知ですか? 音読みは「シ」 訓読みは「こ(の)」「これ」「ゆ(く)」 名前として使われるものとしては 「いたる」「くに」「これ」「つな」「の」「のぶ」「ひさ」「ひで」 「やす」「ゆき」「よし」「より」 などとなります。 やはり、人名漢字としての読み方は、かなり沢山あります。 女の子に、由之(よしの)などと音を当てて使われる方も見られます。 字画が少ないため、名前に使用するときは、バランスを考えて、頭にはあまり持って来ない事が多いです。

「之」画数はいくつ?

之の画数については、一般的に二つの説があります。 部首についても二つの説があり、画数の違いも元はそこから生まれていると考えられています。 ただ最近では、入り混じってしまい、どちらの部首だから何画としている、と明確に言えなくなってきていますが、もともとはこうであった、という形で説明させて頂きます。 まず、現代の辞書などで採用されている事が多い画数は、三画です。この場合部首が「、(点、ちょぼ)」と捉えられている場合です。 そして、画数を四画と考える場合ですが、実はこちらがもともとの画数と言われており、部首が「ノ(ノ、はらい棒)」と捉えられている場合となります。 もともと、「之」の部首は「ノ」で、その場合、二画目の「フ」のような形を書くときに、横棒を引いて、いったん切ってから「ノ」を書く、という分けて書く画数だったのです。それで、四画となります。 お子様のお名前を決めたりするときに、名前の画数判断をする方も多いと思いますが、そうした時には姓名判断の本でも四画で考えられる事が多いようです。 ここで、二画ではないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、之という字は、途中でいったん切るので、三画、または四画となります。

「之」の書き順

二画にならない理由ですが、書き順を辿っていただけば理解していただけると思います。 1、まず一番上に点をかきます。(、) 2、横棒を引き、左ななめ下にはらいます。(フ) 3、はらった先から右に方向をかえ、やや斜め右上に進み、まっすぐからななめ右下へはらいます。(~) 四画の場合は、二画目の横棒でいったん切り、ななめ右下へ下がるのを一画と数えています。 二画目の(フ)ような所で、一度はらい、切っている事を意識していない方も多いのではないでしょうか? ここはいったん切るため、三画であると意識をすることが必要です。

「之」の上手な書き方

「之」という字について、よく分かったところで… さぁそれでは次は、之という字を、上手に書く書き方をご紹介しましょう。

ついつい「え」になっちゃうのは、なぜ? 書き方の違い

「之」を書くときによくある悩みの一つが、ひらがなの「え」になってしまう。 というものです。 なんとなく書いたら、どう見てもひらがなの「え」だわ、という事、割とあるような気がします。 一体、どこに気をつけたら、きちんと「之」になるのでしょうか? 「え」と「之」の書き方の違いを見てみましょう。 まず、一つ目。 「え」は二画で書きますが、「之」は三画に分けてかきます。二画目をはらう書き方に変えただけでも、大分イメージが違います。 次は、 「え」の二画目、横棒から左下へどんどん下がった後、一端止めてから、ななめ右上に元来た線を半分戻ります。 「之」の場合は、二画目横棒からななめ左下へはらいます。はらったらそのまま、向きを変え、そこからやや右ななめ上へ進みます。 三番目は 「え」の方は二画目の続きですが、半分まで戻ったそこから、やや右下に向かいます。そして、最後は右にまっすぐ引いて止めます。 「之」はやや右斜め上に進んだ後、右下に角度を変えて進み、はらいます。 書き方の違いはこんな感じです。 形の注意点としては、やや縦長な「え」と違って、「之」はやや潰れた、横長な形です。 縦長になったり、二画で仕上げたりするとどうしても「え」に見えてしまいます。 また、「え」はいったん下まで書き下ろした線を半分上まで戻りますが、「之」は下まではらいおろした、そこから右方向へ進みます。 そこの書き方を注意することで、大分形は整うはずです。 あとは、頭の中で、正しい「之」の形をイメージすることが大事です。

こうして書こう「之」の書き方動画

ここまで、色々、言葉で書いてきましたが、ペン字のレッスン動画で、之の書き方について、説明している物を見つけたので、ご紹介したいと思います。 こちらの動画では、「之」の書き方について、部首の「しんにょう」の書き方と似た感じで書くとアドバイスしています。 「之」の三画目の書き方、形の整え方、ペンの動かし方など、とても参考になります。

ペン字の「Skypeレッスン」風景 「之」は“しんにょう”の書き方と同じ!? ⑤6-6 美文字塾 谷口栄豊

「之」を使った言葉、文章

いかがでしょうか? 「之」を綺麗に書くためのヒントになりましたでしょうか? ところで、この「之」という字ですが、常用外漢字となりますので、現在、普段の文章にはあまり使われない漢字となっています。 ですので、見かけるとしたら、やはり、人名の中で使われている物がほとんどなのですが、昔の小説や四字熟語などに使われている物がありますので、少しご紹介したいと思います。 『加之』(しかのみならず)…芥川龍之介著「開花の殺人」などの中で使用されている熟語で 『「~しか」「~のみ」ならず』つまり、それだけではない という意味の言葉です。 『阿吽之息』(あうんのいき) 複数の人と同じ事をするとき、調子を合わせたり、気持ちを一致させりすることです。 他にも、四字熟語では~之~という形で多数使用されています。 加之でしかのみならずなんて、面白い言葉ですが、やはり現代ではなかなか使われない言葉ですね。四字熟語でも、ひらがなの「の」で表記されている物が増えているようです。 なかなか、お名前以外では見ない「之」。 機会は少ないですが、いざというときには、ピシッと整った字を書けると気持ちがいいですね。 ついつい形が整わず、適当に書いてしまいがちな字というのは、思い起こすと、意外とありませんか? 書き順や書き方、正しい形を覚え、イメージしながら書くことで、形は整ってきます。 「之」という文字も、是非、綺麗に書けるように、思い出しながら書いてみて下さいね。

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