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ダブルチェックの意味と効果|クロスチェックとの違い・医療で使う?

更新日:2020年11月19日

言葉の意味

うっかりミスを防ぐことで、大きな事故につながる要素を未然につぶす。そんな確認方法がダブルチェックとクロスチェックです。この記事では、ダブルチェックとクロスチェックそれぞれについて解説し、またヒューマンエラーとの関係についても簡単に解説します。

ヒヤリハットとダブルチェック

人間である以上、様々な要因でうっかりミスをしてしまうものです。ただ、原因がなんであれ、人命に関わるうっかりミスは撲滅しなくてはなりません。厚生労働省では、「結果的に事故にはならずにすんだが、うっかりミスの結果としてヒヤッとしたりハッと気づいた」事例をヒヤリハット事例と呼んで、専門の機関を設けて情報収集までしています。 投与する薬を取り違えたが投与前に気づいた、患者さんを取り違えてカルテを渡してしまったなど、あれだけの激務をこなされているなかではどうしても避けえないヒヤリハットですが、防止策としてダブルチェックを活用されている場面が多いです。もし自分がへとへとに疲れて、注意力が低下していたとしても、そうでない人と一緒に、同じ箇所を確認すれば、間違っていたとき止めてもらえる効果は期待できますよね。ましてや、そのミスが医療事故につながっていたとしたらなおさらです。ダブルチェックは、このような場面で有効に機能するといえます。

ヒューマンエラー対策としてのダブルチェック

ヒヤリハットの発生原因は、なんといっても人的なミス(ヒューマンエラー)です。スキル不足や注意力が何らかの原因で不足していたなどの過失が引き金となって、ヒヤリハットが発生します。 ここで、このヒヤリハットを防ぐ有効な方法がダブルチェックです。他の人に確認してもらうことで、自分がやってしまいそうだったミスを未然に防いでもらうわけですね。また、ダブルチェックは、ヒヤリハットのもう一つの原因である故意からくるミスも防ぐことができます。故意といっても、悪意をもってわざとミスを犯すという意味ではなく、「これであっているだろう」という手抜きや「このやり方のほうが早い」という近道行動から発生するミスのことです。この場合、第三者の目に晒されるという緊張感があるので、所定の行動を守ったり、手抜きをしなくなるという効果が期待できます。

事故を未然に防ぐ! ハインリヒの法則とは

ダブルチェックで防ごうとしているものは、なにか。もちろんそれは重大な事故です。万が一にも起こしてはならない事故を起こさないために、ダブルチェックを防止策として活用しているわけです。 事故についての経験則として「ハインリヒの法則」と呼ばれる法則があります。 1件の重大な事故 ― 29件の軽微な事故 ― 300件のヒヤリハット 1件の重大な事故の影には、実は29件の軽微な事故があり、29件の軽微な事故の影には、300件のヒヤリハットがある、という法則です。この法則は、医療・看護だけでなく、製造業や建設業など、事故が直接人命に関わるところでは経験則として認知されています。この法則とダブルチェックを活用することで、重大な事故を防ぐことを目的としているのです。1件の重大な事故を防ぐには、その前に29件の軽微な事故を防げばいい。29件の軽微な事故を防ぐには、300件のヒヤリハットを防げばいい。こういう理屈ですね。

ダブルチェックをきちんと導入しよう

いかがでしたでしょうか。事故を未然に防ぐために、様々な場面で活用されているダブルチェック。2人以上で確認する必要があるため、全体の仕事量が増える、お互いに「大丈夫だろう」と油断して確認がおろそかになるという欠点もあるものの、有効な点のほうが多いことはお分かりいただけたかと思います。みなさんも、ダブルチェックを活用して、ぜひ仕事の精度を高めていってください。

初回公開日:2017年03月06日

記載されている内容は2017年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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