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「兼ね合い」の意味と使い方とは?続く言葉と例文もあわせて紹介

更新日:2024年02月25日

敬語表現

ビジネスシーンで日常的に使う「兼ね合い」という言葉、あなたは正しく意味を理解していますか?「兼ね合い」の正しい意味や語源から、例文、英語表現まで、この記事で詳しく解説していきます。「兼ね合い」を正しく使いこなせるビジネスマンになりましょう!

ビジネスシーンでよく耳にするキーワードの一つに、「兼ね合い」という言葉がありますが、あなたはその意味を正しく説明できますか?日常的に使う言葉こそ、正しく意味を理解している人は案外少ないものです。 あなたがコミュニケーションをとるクライアントや上司のなかには、「正しく言葉を使えない人には仕事を任せたくない」と思うタイプもいるでしょう。もちろん人によって異なりますが、そんなところでチャンスを逃してしまうのは、もったいないでしょう。 本記事では、「兼ね合い」の正しい意味や語源から、例文、英語表現まで詳しく解説していきます。 この記事を読むことで、言葉の使いどころや類語の言い換えを理解することができるので、仕事のなかで「兼ね合い」という言葉が出てきても、スムーズなコミュニケーションが取れるようになるでしょう。 「兼ね合い」の正しい使い方が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

兼ね合いの意味

「兼ね合い」という言葉は日常でも使われますが、ビジネスではさらに多く使われます。学生の頃には知っていても実際使う機会は少ないでしょう。 しかし社会人になると、耳にすることも、自分で使うことも急に多くなります。「費用との兼ね合い」「両者の兼ね合いを考慮すると」などというふうに使われます。この言葉をよく理解すれば、ビジネス文書やビジネスの会話にも応用がきくでしょう。 「兼ね合い」の意味は「釣り合い、バランス、均衡」などです。「兼ね合い」とも「兼合い」とも表記されます。「兼ね合いをとる」「兼ね合いを図る」などと他の言葉と合わせた使い方もよく見られます。

兼ね合いの読み方

「兼ね合い」は「かねあい」と読みます。「兼合い」と記載する場合も同様に、「かねあい」です。

兼ね合いの語源

「兼ね合い」は「兼ねる」と「合わせる」を合わせた言葉です。「兼」という字は2つの意味を持っています。 一つは「一緒に合わせ持つ」という意味で、複数のものを合わせることです。もう一つは「~しようとしても及ばない」という意味です。これは「~し兼ねる」といった表現に用いられます。 「兼ね合い」という言葉は、一見一番目の「一緒に合わせ持つ」から来ているように思われますが、実は二番目の「~し兼ねる」と「合わせる」を複合させた言葉であると考えられています。 「両者均衡していて合わせ兼ねる」が「兼ね合い」という言葉を生み出したのです。現在はあまり使われませんが、古くは「兼ね合う」は「お互いに遠慮する」という意味に用いられました。 「兼ねる」が「気兼ね」の「兼ね」として使われていたのです。また「兼ね合い」は「程にかなう」という意味もあり、なかなか含蓄がある言葉です。

兼ね合いの使い方

「兼ね合い」の意味や語源が分かったところで、具体的な使い方を学んでいきましょう。「兼ね合い」を使うべきシーンには2つのポイントがあります。

ビジネスシーンでは仲立ち的な役割をするときに使う

ビジネスシーンで用いられる「兼ね合い」はしばしば、どちらか一方に決められない物事の仲立ち的な役割として使われます。 仕事のなかで何か物事を決定しようとするとき、時間や場所などの都合が人によってバラバラで、意思統一が難しいということもあるでしょう。そんなとき、「兼ね合い」を用いて双方の意見の良い部分を抜き出し、バランスをとりましょう。 どちらかが多少妥協することになったとしても、バランスを見て意見の仲立ちをすることで、双方納得感のある意思統一が可能となります。

2つ以上物事の比較対象があるときに使う

「兼ね合い」は「2つのものがうまくつりあいを保つこと」という本来の意味があるため、2つ以上の物事の比較対象があるときに使いましょう。 また、その2つ以上の物事については、同じ場面にいる自分以外の人も理解している状況でのみ使用することが望ましいです。双方の都合をお互いに理解したうえで、建設的に状況を整理しバランスをとりましょう。

兼ね合いに続く言葉と例文

「兼ね合い」という言葉は「兼ね合いを~」「兼ね合いが~」などと、その後に動詞や形容詞が続くことがあります。良く使われる動詞や形容詞の例とそれぞれの意味と例文をご紹介します。

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初回公開日:2017年03月01日

記載されている内容は2017年03月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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