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「幸甚」の意味・読み方・使い方3つと例文10コ

更新日:2020年05月18日

言葉の読み方

相手が目上の人であっても、物事を丁寧に依頼できる「幸甚に存じます」という言葉をご存知ですか。幸甚は、とても幸せであるという意味です。実際に、ビジネス文書の中で「幸甚」を使いこなせるよう、意味も含め、正しい使い方を確認してみましょう。

「各地方小学教師のために備考の一助ともならば幸甚のみ」 福沢諭吉の著書「小学教育の事」の中では、この例文のように「幸甚のみ」という使われ方がされています。「幸せでしかない」ということで、「この上なく幸せである状態」を表現している文章といえるでしょう。

例文7:幸甚でございます

「幸甚でございます」は、「幸甚です」の謙譲表現です。「幸甚です」と同じように使うことができますが、少し丁寧すぎる表現ともいえるので、よほどの場面でない限り使うことはないでしょう。「ご理解いただけましたら、幸甚でございます」のように、文章の中で使うことができます。 「幸甚でございます」は堅すぎる表現なので、「ご理解いただけましたら幸甚です」程度の表現の方が使いやすいでしょう。

例文8:幸甚に思います(間違い例)

「存じます」は、「思います」の敬語として使われる言葉ですが、「幸甚に存じます」と同じ意味で「幸甚に思います」が使えるかといえば、この使い方は誤った使い方といえます。「幸甚」にあわせて使う言葉としては、敬語であれば「存じます」、丁寧語であれば「です」のみと思えておけば、間違いはないでしょう。

例文9:「幸甚」の多用(間違い例)

「幸甚」はひとつの文章の中に1回程度使う言葉です。2回以上使うと、くどさもあり、また「幸甚」という言葉のインパクトも薄れます。一般的には、文末尾に使い、文章を締める役割を果たします。 「ご対応いただき、幸甚に存じます。○○の件についても、ご教示いただければ幸甚に存じます」。極端な例文ではありますが、この文章では「幸甚」の安売りが感じられ、相手からの感謝の念などは感じることができません。

例文10:日常メール中の「幸甚です」(間違い例)

日常メールの中で「幸甚です」を使用すると、堅すぎる印象があります。特に親しい間柄の人とのメールでは、場違いな言葉ともいえます。「先日送っていただいた野菜を美味しくいただきました。幸甚の至りです。」 日常メールの中で、お礼にひとこと添えたい場合は、素直な気持ちをそのまま言葉にしましょう。「助かりました」「ありがとうございました」などで十分気持ちは伝わります。

「幸甚」という言葉を知らなかったという人には、「ビジネス文書大事典」をおすすめします。日常の語彙力ではなく、ビジネス文書の中で使われる語彙力を中心に強化されることでしょう。本書では、ビジネス文書で使う語彙を増やすだけではなく、その意味と適切な使い方、誤った使い方を学ぶことができます。

困ったときにすぐに使える!ビジネス文書 書き方&マナー大事典: 社内文書、依頼文書、謝罪文…あらゆる場面で役に立つリアル文例!!
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幸甚の言い換え

「幸甚」を言い換え、文章を柔らかくすることができます。「幸甚」は少し堅めの表現なので、ビジネス文書には向いていますが、日常の文書や親しい間柄の文書には向きません。ここでご紹介する言葉に言い換えると、柔らかい表現になります。 「幸甚」の言い換えとして使えるのは、「助かります」「幸いです」「ありがたい」などがあります。「ご協力いただき幸甚です」を「ご協力いただき助かりました」のように言い換えが可能です。

使う際の注意点

「幸甚」の使い方として、もっとも気をつけるべき点は「多用を避ける」ということです。「幸甚」は、日常メールにはあまり使わないという特徴がありますが、日常メールに使った場合も、相手に失礼になるということはありません。 しかし、一般的に1文書で1回しか使わない「幸甚」を多用してしまうと、文書全体が陳腐なものに感じられ、相手に配慮したはずが、失礼な言い回しということになりかねません。

幸甚を正しく使おう

初回公開日:2017年02月15日

記載されている内容は2017年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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