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警察官試験の内容と難易度|合格のための問題例と対策方法は?

資格・検定

警察官になるには「公務員試験」に合格する必要があります。警察官のほとんどは地方公務員ですが、地方公務員になるには、各都道府県で実施している採用試験に合格しなければなりません。他にも、警察官になるには、いくつかの受験資格があります。

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警察官試験の受験資格

警察官になるには、受験資格を満たさなければなりません。必ずしもこの規定に沿っているわけではありませんが、一例として警視庁の例を挙げます。 ●身長…<男性>おおむね160cm以上であること<女性>おおむね154cm以上であること ●体重…<男性>おおむね48kg以上であること<女性>おおむね45kg以上であること ●視力…裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上であること ●色覚…警察官としての職務執行に支障がないこと ●聴力…警察官としての職務執行に支障がないこと ●疾患警察官としての職務執行上、支障のある疾患がないこと ●その他身体の運動機能…警察官としての職務執行に支障がないこと 身長と体重の規定がおおむねとなっているのは、必ずしもこの基準を満たしていなくても、前後1cmや1kg以内ぐらいであれば誤差とする、という意味です。おおむねと入っていない項目については、必ずその条件を満たさなければならないということなので、注意が必要です。

そして、警察官になるには「公務員試験」に合格しなければなりません。警察官のほとんどは地方公務員なのですが、地方公務員になるには、各都道府県で実施している採用試験に合格する必要があります。 例えば、東京都の警察官になりたければ東京都(警視庁)が実施する警察官の採用試験に、埼玉県の警察官を目指すのであれば、埼玉県が実施する警察官の採用試験に合格しなければなりません。これは全国共通です。

警察官試験の難易度

警察官採用試験の倍率は、県警と区分によって多少の差がありますが、およそ10倍です。激務ではありますが、地方公務員という安定した立場から人気が高まっています。 高卒向けの採用試験もあり、一度就職した人が転職目的で受験するケースも多いです。女性であっても平等に扱うため、体力に自信のある女性の志望者も年々増加しています。 つまり、高卒程度のB区分、女性警察官においては、今後も志望者が集まり、高倍率になる可能性が高いのです。大卒程度のA区分であっても、正社員として就職しにくくなっている社会事情から、同じく競争倍率が高まっています。

警察官試験の科目

警察官の採用試験で関門となるのは「教養試験」「論文試験」「面接試験」です。特に、筆記試験と論文試験は、試験の数ヶ月前からしっかりと勉強しないと合格できません。自治体によって内容は異なりますが、ほとんどの場合はこれらの中から組み合わせて出題されます。

教養試験

教養試験は5つの選択肢から正しいもの、または間違っているものを選ぶ「五肢択一式」で行われます。 すべての自治体で実施され、一定以上の得点を取れないと二次試験に進むことができません。 出題される科目は以下のとおりです。 【一般知能分野】 ・文章理解(現代文・古文・英文) ・判断推理 ・数的推理(数的処理・判断推理) ・資料解釈 【一般知識分野】 <社会科学> 政治、経済、社会、法律 <人文科学> 日本史、世界史、地理、思想、文学・芸術 <自然科学> 数学、物理、化学、生物、地学英語(警視庁のみ) 高卒試験・大卒試験いずれもこのように教養試験では多くの科目が出題されます。 受験する自治体や試験日によって、出題科目や科目ごとの出題数が異なります。しかし、その差は得点にはさほど響かず、重要な科目は共通しているため、文章理解や数的処理などの重要科目をしっかりと対策し、総合的に得点できるようにすることが重要です。

論文試験(作文試験)

論文試験は大卒程度、作文試験は高卒程度の試験で実施されるのが一般的です。厳密な違いはそれほどありませんが、作文試験の方が、日常的で平易な課題で、字数も少なめであることが多いです。 論文試験(作文試験)は課題に対する思考力、表現力、文章構成力などの試験を見るための試験で、警察官としても心構えや、治安・犯罪の現状に対する認識、犯罪に対する意見などについて論述します。 時間は60〜120分、字数は800〜1200字程度という形が一般的です。

【大卒程度試験】 ・都民が警視庁に期待することについて述べ、警視庁警察官を志す者として、その期待にどのように応えていくか具体的に述べなさい。(平成22年度 警視庁) ・東日本大震災に対しあなたは何を感じ、それに対してこれまで行ってきたことについて述べなさい。 ・電車内や飲食店など、公共の場における利用者のマナーについて、あなたなりに見苦しさをおぼえた場面とその理由及びあるべき所作について述べなさい。(平成25年度 千葉県警察官) ・警察官に求められる倫理観とは(平成25年度 群馬県警察官) 【高卒程度試験】 ・警察官として、あなたが守らなければならないものとはどのようなものか、具体的に述べなさい。(平成22年度 警視庁) ・日頃から心がけていること、又は、実行していることは何か(平成22年度 茨城県警察官) ・今、一番興味のあること(平成22年度 栃木県警察官)

大卒程度試験では課題があり、それについてどう考えているかを問われることが多いです。高卒程度試験では、自分が普段どう考え、警察官として何ができるかを問われる傾向にあります。高卒程度試験の方がやや抽象的な課題になるため、自分自身の経験や考えなどを洗い出して整理するとよいでしょう。 警察官になると書類作成の機会が多く、正しい文章を書けなければなりません。そのため、論文試験(作文試験)は、内容に筋が通っていて読みやすいか、漢字が正しく使えているかということもポイントとなります。 対策としては、自分で課題を設定し、時間を測りながら実際に手を動かして書くことが有効です。解説だけ見て分かった気になっても、実際に書くとなると別です。必ず自分で書いてみるようにしましょう。自分が書いたものを第三者に見てもらい添削をしてもらうことも重要です。人に見てもらうことで自分では気づかない内容を指摘してもらえるからです。 なお、論文試験では字数の指定があり、これよりもあまりに少ない場合は足切りとなり、それだけで不合格となってしまうので注意しましょう。

体力検査

体力検査は一次試験、二次試験のいずれか、または両方で実施されます。警察官は体力仕事であり、勤務時間も不規則になることため、職務に耐えられるかどうかが見られます。 内容としては垂直跳びや立ち幅跳び、握力、腕立て伏せ、上体起こし(腹筋)、反復横跳び、持久走、シャトルラン、バービーテスト(起立状態から両手足を伸ばして四つん這いになり、再び起立状態に戻る動作を繰り返すもの)など種目はさまざまで、これらの中から6種目行うのが一般的です。 中には以下のように体力検査の基準を設けている自治体もありますので受験案内を確認するようにしましょう。

適正検査

適正検査とは、警察官として職務を行う上での適性があるかどうかを調べるもので、全ての自治体で実施されています。クレペリン検査やY-G検査と呼ばれるものが課されるのが一般的です。適正検査は特に対策は必要ないので、正確に答えるのがいちばんです。

面接試験

面接試験は、教養試験や論文試験では見ることのできない、人物像を評価するために行われます。二次試験で実施されるのが一般的であり、全ての自治体で実施されています。 受験者1人に対し面接官が複数人で行う「個別面接」、受験者数人で行う「集団面接」、受験者数人である課題についてディスカッションをする「集団討論」のいずれか、もしくは組み合わせて行われます。 面接試験は、最終的に合格できるかどうかのカギとなっていて、とても重要な試験です。 「なぜ警察官になりたいのか?」「自己アピールをしてください」「今まで何かスポーツはしてきましたか」といった内容がよく聞かれます。これらは一例に過ぎませんが、重要なのは自己分析を行うことです。 なぜ、どういうきっかけで警察官を目指すようになったのか、自分の過去の経験で何を学び何を成果として出してきたのか。こうしたことを思い返すことで、自分なりの回答を作れるようになってきます。 ネットや本の回答例をそのまま伝えても、面接官はプロなので見抜かれてしまいます。自分なりの回答をまとめ、自身の熱意を面接官にぶつけましょう。

対策方法

ここでは、特に対策が必要な「作文試験」、「面接」について解説します。

作文試験

小論文試験に求められるものは ●誤字脱字 ●きれいな字 ●わかりやすい文章 ●時間内に書き上げること です。    警察官は、意外と書類作成の機会が多いです。そのため、誤字脱字がないこと、きれいな字、わかりやすい文章で上司に書類を提出することが重要です。また、情報公開によって、警察官が作成した文書が公開されることもあります。時間内に完成させることの大切さは、毎日多くの仕事と書類を扱い、中には逮捕手続書類を時間内に作成しなければいけないからです。 内容の流れとしては、 ●問題把握(何が問題なのか) ●一般論(一般論はこうである) ●反論(一般論に対する反論) ●私的意見(反論をふまえてあなたの意見を述べてまとめる) が王道です。時間が限られているので、中身にこだわりすぎず、誰が読んでも分かる文章を書きあげましょう。

面接

面接試験で求められる主な能力は、 ●正直さ ●コミュニケーション能力 ●礼節 ●共感力 ●努力 でしょう。   警察官は犯罪者を捕まえるのが仕事です。警察官は相手がよく嘘をつくため、人に対しては疑いの目で接するようになります。しかし、この態度では、身内である同僚さえも信用できなくなってしまいます。そうなると、そもそも仕事が成り立たなくなってしまいます。そのため、正直さが大切なのです。

警察官試験合格に必要な勉強時間

警察官の勉強時間、学習時間はだいたい予備校や専門学校の授業などが80回から90回であることから、250時間弱程度と考えられます。 TAC、早稲田セミナー、LEC、資格の大原などの大手資格学校も大体同じ程度です。 さらに予備校などの勉強の他にも、自習をしなければ合格できないので、最低600時間程度の勉強は必要です。 これは予備校を活用したときの学習時間なので、予備校をあまり使わないとなると、さらに倍程度の時間がかかると考える必要があります。 そのため、合格までには、おおよそ半年から1年はかかります。

警察官を目指してみては

警察官は人の安全を守る職業です。給与や待遇でも安定していますのでぜひ目指してみてはいかがでしょうか

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