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「承る」の意味とは?目上の人への正しい使い方と例文集

更新日:2023年12月24日

敬語表現

「承る」の本当の意味を理解している人は、実は少ないのではないでしょうか。ビジネスのシーンでは目上の人に「承る」を使う場面は多数ありますが、きちんとした使い方を知らないと失礼にあたります。今回は、敬語での使い方を例文とともに紹介します。

「承る」と「受け賜わる」の違いについてご紹介します。「うけたまわる」をスマホやPCで変換すると、「承る」のほかに「受け賜わる」が出てきますね。 読み方は同じでも意味や使い方は少し違うので、実際に文章やメールで承る・受け賜わるという言葉を使う場合は事前に意味の違い、使い方の違いについて調べておきましょう。

「承る」との違い:「受け賜わる」の意味

受け賜るの意味は、目上の人から物や意見などをいただく・頂戴するといった意味があります。 そして実は「もらう」という意味の謙譲語と「与える」という意味の尊敬語の2つの意味を持つ敬語でもあります。 ちなみに受け賜わるは、「受ける」という言葉と「賜る(たまわる)」という言葉が一緒になったものとされ、受け賜わると賜るは同じような意味合いです。

「承る」との違い:「受け賜わる」の使い方・例文

実際には、受け賜るという使い方ではなかなか使われておらず、賜るという単体の言葉で使われることが多いです。 また、「受け賜る」は賜るがとても強い意味を持つために、使用するシーンは結婚式やスピーチなどかなり限られています。 例文を見ればどんな時にこの言葉を使うのか分かるので、例文を見てみましょう。

例文
  • 「先日の授業にて、先生からとても光栄なお話と意見を受け賜りました。」
  • 「日頃から格別のご愛顧を受け賜り、誠にありがとうございます」

「承る」の代わりに使える正しい敬語の言い換え表現

「承る」に似ている言葉がいくつかあり、言い換え表現として覚えておけば、ビジネスメールや取引先などで活用することができるでしょう。 3つの言い換え表現についてご紹介していくので、敬語や意味にどういったニュアンスの違いがあるのかを見て学んでいきましょう。 また実際に使おうとしている場合は、しっかりと参考にして文章を考えてみましょう。

「承る」の言い換え表現①かしこまりました

「かしこまる」は「おそれいって、つつしんだ態度になる」という意味の謙譲語で、「相手の言ったことを理解し、その言葉に従う」という意味です。 「かしこまりました」は、謙譲語「かしこまる」+丁寧語「ます」なので、丁寧な言葉になります。 「かしこまりました」は丁寧な表現なので、社外の相手やお客さま、上司や先輩にも使うことができます。

「承る」の言い換え表現②承知しました

「承知」とは「旨を承って知ること」「聞いて引き受けること」といった意味があります。 「承知」は「承る」と「知る」で成り立っており、「承る」は謙譲語ですが、「承知」は厳密には謙譲語ではありません。しかし「承知」は「承」という文字を含むので、丁寧な表現となります。 仕事などでも何か依頼を受けたり、相手の話を聞いたときに「承知しました」という表現を使うのがよいでしょう。

「承る」の言い換え表現③了解しました

「了解」とは「物事の内容や事情を理解して承認すること」といった意味です。「了解」という言葉は、尊敬語でも謙譲語でもなく、同等もしくは目下の相手に使います。 「了解しました」は「了解」+「しました」で丁寧な言い方にはなりますが、軽い印象を与えるので、目上の相手に「了解しました」と使うのは失礼です。 目上の相手には普段使ってはいけない言葉ですが、親しい関係であれば使用しても大丈夫な場合もあります。

「承る」の言い換え表現④了承しました

「了承しました」は「相手の申し出や事情などを納得して承知すること」という意味になります。「了承」も「承知」と同じ「承」が使われていますが、謙譲語ではありません。 「了承」には許可や承諾という意味合いがあるため、上からものを言うニュアンスが含まれます。基本的に目上の人が目下の人に使います。 使い方としては、「了解しました」は「理解した」ときに使い、「了承しました」は「承諾した」ときに使われます。

「承る」の英語表現とは

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初回公開日:2016年11月11日

記載されている内容は2016年11月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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