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契約書の訂正方法・訂正印の押し方・法律上の扱い・双方押印必要?

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契約書などの重要書類でミスをしてしまった場合、どのようにして訂正すれば良いのでしょうか?このページでは、契約書などの重要書類の訂正方法をご紹介しています。また、訂正印の押し方やマナー、捨印に関する情報などもまとめているので、ぜひ参考にどうぞ。

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大切な契約書でミス!契約書の訂正方法や訂正印のマナーについて

ビジネスシーンでは、さまざまな書類を扱いますが、数ある書類の中でも特に重要度が高いのが、契約書だと思います。契約書は時に、企業の買収や合併などの方針を決定するのに大きな影響を与えますし、サービスを受けたり商品を購入したりする際にも必要となります。契約書にサインや捺印をするかどうかで、企業や個人の運命が大きく変わることもあると言っても、過言ではないでしょう。 このように、契約書はビジネスにおいて、重要な書類として扱われます。その為、内容などをしっかり確認し、間違いがないように作成したり、サインや捺印をしたりする必要があります。 とはいえ、どんな人でも、何かの拍子にミスをしてしまうもの。もし、契約書のサインや捺印でミスをしてしまった場合や、契約書の内容に間違いがあった時は、どうすれば良いのでしょうか? 今回は、「契約書の訂正」をテーマに、契約書で誤字・脱字などのミスをした場合の訂正方法や、訂正印を使う場合のマナーなどをご紹介していきます。

間違えた!いざという時に役立つ、契約書の訂正方法

それでは早速、大切な契約書でミスをしてしまった時の対処法や、訂正方法などをご紹介していきたいと思います。契約書におけるミスや間違いと言っても、ミスの内容やシチュエーション、立場などはさまざまでしょう。そこで今回は、ミスや間違いのケース別に、契約書の訂正方法を見ていきたいと思います。

契約書の内容を間違えた場合

まずは、契約書を作成する立場の人が、契約書の内容を間違えて作成してしまった場合の訂正方法をご紹介していきます。パソコンなどで契約書を作成している場合、訂正すること自体は、非常に簡単なこと。契約書のデータを開き、誤字や内容が誤っている部分を修正すれば済むことです。 しかし、既に契約者などの相手に、内容を間違えた契約書を渡してしまったり、誤った内容の契約書で契約を交わしてしまったりした場合は、上記のように勝手に修正・訂正することは、ルール違反と見做されるケースが多いでしょう。基本的に、契約書の内容に誤りがあり、訂正する必要がある時は、まずは契約者や相手にその旨を伝えましょう。 そして、どこがどのように変更となるのかを説明し、両者が合意した上で訂正するのが、ベストな方法と言えます。 ですから、契約書を作成した立場で、契約書の内容に誤りが見つかった場合は、勝手にデータを修正するのではなく、相手にミスがあることを伝え、訂正や修正について相談することが大切です。

署名・捺印後、契約書の内容に誤りが見つかった場合

上記で、基本的な契約書の内容の訂正方法をご紹介しました。しかし、契約書の内容などに誤りがあることを、署名や捺印を終え、契約を交わした後に発見する場合もあるかと思います。そのような時は、場合によってはデータを修正するのではなく、手書きで修正した方が良い可能性もあります。 手書きによる契約書の訂正方法は、職種や業界により異なる場合もあるようですが、一般的には訂正前の内容がどのようなものであったか、わかるようにして訂正するのがマナーと言われています。具体的な訂正方法としては、訂正したい部分や内容を、二重線で消す方法が最も一般的です。 また、両者が合意した上で、契約書の内容を訂正したことを、分かるようにするのもマナーと言えるでしょう。契約書に捺印・押印した際に使った印鑑と同じ印鑑を使って、訂正の押印をするのも、契約書の訂正方法の基本となっています。

捺印を失敗した場合

契約書の内容に従って契約を結ぶ場合、署名と捺印で契約書の内容に合意したことを示しますよね。印鑑には、法的な効力が働く場合もあり、契約書においても、捺印は非常に重要な要素の1つとなっています。 しかし、捺印は、どんなに慣れている方でも、失敗することがあるものです。朱肉をつけ過ぎて滲んでしまったり、反対に薄過ぎてよく見えなかったりすることもあるでしょう。また、斜めや逆さに捺印してしまうというのも、よくあるミスの1つだと思います。 このような捺印のミスを訂正する場合は、ミスした部分の隣に、もう1度捺印し直せば、問題ないと言われています。とはいえ、本来であれば1回の捺印で済むものなので、2度目の捺印では失敗しないよう、細心の注意を払うことが大切です。

契約書の訂正印の正しい押し方

上記で、パターンやケース別に、内容の誤りや誤字のある契約書を訂正する方法をご紹介しました。その中には、訂正の証として、印鑑を押すという方法もありましたね。 このように、契約書などの重要書類を訂正する際に押す印鑑のことを、「訂正印」と呼びます。契約書の種類やミスの内容、お互いの方向性などにもよりますが、基本的に契約書でミスなどをしたら、訂正印を押すことになるでしょう。 そこで、続いては訂正印の正しい押し方や、訂正印を使う際のマナーなどをご紹介していきたいと思います。

訂正印を押す目的

そもそも、契約書の内容などを訂正するのに、なぜ訂正印を押すのか、理由や意味について詳しく見ていきましょう。結論から言うと、訂正印は「誰が内容を訂正したのか」ということを明らかにする為に押すものです。 契約の内容は、後から訂正や修正と称して不当に書き替えられる可能性もあります。 そのような不当な手が加えられておらず、両者が合意の上で訂正・修正したものであると証明する為のものが、訂正印なのです。

訂正印を押すことができる書類

基本的に、契約書などの重要な書類の訂正を行う際に使われることが多い訂正印ですが、書類の種類などによっては、訂正印を押しても良い書類と、新たに書き直した方が良い書類とで。ミスをした際の対応が異なる場合もあります。 一般的に、訂正印を押して訂正する書類というのは、契約書などの署名や捺印を行う書類全般です。 しかし、例外もあります。 訂正印による訂正がおすすめされていない書類の1つとして、金銭や金額に関する書類が挙げられます。 具体的に言うと領収書や請求書などが該当します。 これらの書類は、金額などの数字を扱うものの為、もし内容に誤りがあったり誤字脱字などのミスをしたりしたら、訂正印で訂正せずに、新しく作成し直した方が良いと言われています。 また、履歴書も、訂正印ではなく、ミスなどをしたら新たに書き直した方が良い書類と言われています。 就職活動や転職活動の際に作成し、志望企業に提出する目的で使われることが多い履歴書。書類の種類としては、訂正印で間違った部分を訂正しても、問題はありません。 しかし、履歴書を提出する相手である志望企業側からすれば、訂正印が押してある履歴書は、見栄えが悪いと感じるかもしれません。また、熱意や誠意を疑われる可能性も考えられます。 「少しでも選考を有利に進める」という観点から考えると、履歴書もまた、訂正印を遣わずに最初から書き直して訂正した方が良い書類と言えるでしょう。

訂正印が必要な範囲

ミスや誤りといっても、間違い方はさまざま。1文字だけ誤字脱字がある場合や、1文まるごと訂正したい場合など、訂正したい範囲やケースにも、さまざまな種類があると思います。 では、どの程度の訂正や修正から必要となるのでしょうか? 契約書などの場合は、一文字や一言が、契約の内容に大きな影響を与える可能性が考えられます。 その為、例え一文字であっても、訂正したり加筆したりする場合は、相手に相談し、合意の上で訂正印を押して訂正することをおすすめします。 面倒だからと、相手に黙って契約書の文字や言葉をデータで書き替えるなどした場合、後から大きな問題となり、契約そのものが無効になったり、違反していると見做されたりする危険性も考えられます。 少しでも訂正や修正がある場合は、相手に正直に相談し、合意を得た上で訂正印を使って訂正するようにした方が、確実と言えるでしょう。 また、反対に訂正したい部分が長文であったり、範囲が広かったりする場合も、相手に相談しましょう。

訂正印の効力

ここまで、契約書などの重要書類の訂正には、訂正印を押すことをおすすめしてきましたが、訂正印の効力とは、どのようなものなのでしょうか? 実は、訂正印とは、使い方次第ではとても恐ろしい効力を発揮するものだと言われています。 例えば、契約書の一文が誤った内容であることが判明し、相手に相談して合意を得たので、その一文に訂正印を押したとしましょう。 もし、訂正したい部分を二重線で消して、訂正印を押した状態で、相手に契約書を渡した場合、とても恐ろしいことになる可能性があります。 一般的に、二重線で消して訂正印を押したら、どのように訂正するのか、正しい内容を加筆・修正します。 しかし、それを忘れてしまうと、「二重線で消して訂正印を押した部分を、相手が好きように訂正できる」という意味になってしまうのです。 自分や自社にとって不利な内容や、相手が得をする条件などに書き替えられる可能性もある為、非常に危険な行為と言われています。 このように、訂正印は使い方を間違えると、思わぬトラブルに発展します。 裏を返せば、訂正印にはそれほどの効力があるとも考えられますね。

捨印について

訂正印と同じ役割を持つ印鑑の押し方として、「捨印」というものがあります。捨印とは、書類や文書などの欄外の部分に押す印鑑のことです。捨印を押すことで、相手に修正することを許可していることを表現できます。 捨印を押しておくと、契約書や書類などの内容や文章について、後から誤字や間違いがあった場合も、相手は自由に修正することができます。しかし、上記でもご紹介したように、事実上は「どのようにでも」相手が修正できてしまうので、使い方には注意する必要があります。

訂正印を正しく使って、効率的且つ正確な訂正をしよう

いかがでしたでしょうか?今回は、「契約書の訂正」について、訂正方法や訂正印の使い方などをご紹介しました。訂正印や捨印は、マナーや使い方さえ守れば、とても便利な訂正方法です。しかし、使い方を一歩間違えると、契約書や書類の内容が自分の不利な内容などに書き替えられてしまう可能性があるので、注意が必要です。 訂正印などの正しい使い方をマスターして、契約書などのミスや誤字脱字を、効率的且つ正確に訂正できるようにしましょう。

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