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キャリアコンサルタントの資格難易度・資格取得方法・資格の種類

資格・検定

キャリアコンサルタントは、個人の適性や職務経験に応じて、職業選択や能力開発を効果的に行う資格を有した専門家です。2015年に勤労青少年福祉法等の一部が改正されてから、国もキャリアコンサルタントの育成に力を入れています。資格取得までの道のりをみていきましょう。

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キャリアコンサルタントとは

キャリアコンサルタントとは、2016年4月に創設された国家資格の一つです。労働することを望んでいる人それぞれの適性や職務経験に応じて職業設計を行い、これに基づいた職業選択や能力開発を効果的に行う専門家を指します。日常生活の中でキャリアコンサルタントという資格を耳にすることは少ないですが、企業の人事や教育関連部門、大学のキャリアセンター、公的就業支援機関、人材紹介及び人材派遣会社など、現代では幅広い分野で必要とされている専門家です。

名称独占の資格である

そもそもキャリアコンサルティングとは、「労働者の職業の選択、職業生活設計または職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」と定義されています。また、「キャリアコンサルタントでない者は、キャリアコンサルタントやそれに紛らわしい名前を用いてはならない」とされていて、資格試験に裏打ちをされた人しか担うことができない、れっきとした専門家の一つなのです。ちなみに職業能力開発促進法に規定されたキャリアコンサルタントでない人がこの肩書を用いると、30 万円以下の罰金に処せられます。

キャリアコンサルタントの資格難易度

実は、キャリアコンサルタントの資格は2016年3月末までは民間資格でした。それが2016年4月1日から国家資格へと移行したため、現行の制度となってからの合格率などはまだ明確になっていません。 キャリアコンサルタントの試験は、現在2つの機関が厚生労働省から認定を受けて実施しています。 いずれの機関からも2016年の第1回の実施結果が公表されているので、そちらのデータを掲載します。

キャリア・コンサルティング協会の合格率

学科試験受験者数:1167人 うち合格者:945人 実技試験受験者数:1000人 うち合格者:716人 ●合格率:71.6%

日本キャリア開発協会の合格率

学科試験受験者数:1028人 うち合格者:763人 実技試験受験者数:1376人 うち合格者:709人 ●合格率:51.5%

ご覧の通り、2つの試験機関で合格率に20%もの開きが生じてしまっています。現在の形になって1回目ということもあり、まだ得点調整が上手くできていないという印象があります。 国家資格という箔を考えると、現状のままで試験が行われ続けるとは考えにくいので、今後回数を重ねるにつれて、受験機関の違いによる合格率の差は縮められてくると予測されます。

資格取得方法

キャリアコンサルタント試験の受験資格

キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした人が受験できます。 ●厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者 ●労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者 ●技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験に合格した者 ●上記の項目と同等以上の能力を有する者 第一項目の「厚生労働大臣が認定する講習」については、厚生労働省のホームページに詳報が掲載されているので、関心がある方はぜひ参照してください。

試験科目

試験科目は次のとおりです。 ●職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目 ●キャリアコンサルティングの理論に関する科目 ●キャリアコンサルティングの実務に関する科目 ●キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目 ●キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目

試験実施機関

キャリアコンサルタント試験は、厚生労働大臣が登録した次の登録試験機関が行っています。平成28年4月1日の時点で2機関が認定されています。 ●特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会 ●特定非営利活動法人日本キャリア開発協会

試験の実施日程

参考までに、平成28年の試験日程を提示します。

キャリア・コンサルティング協議会の場合

【第1回】 学科・実技試験(論述)平成28年8月21日 実技試験(面接)9月3日、4日 【第2回】 学科・実技試験(論述)平成28年11月20日 実技試験11月26日、27日 【第3回】 学科・実技試験(論述)平成29年2月19日 実技試験2月25日、26日

日本キャリア開発協会の場合

【第1回】 学科・実技試験(論述)平成28年8月21日 実技試験(面接)平成28年8月27日、28日 【第2回】 学科・実技試験(論述)平成28年11月20日 実技試験12月3日、4日 【第3回】 学科・実技試験(論述)平成29年2月19日 実技試験3月3日、4日 学科試験は、両方の機関で同一日、同一問題です。

費用

キャリアコンサルタントの受験にかかる費用は以下の通りです。 学科試験 8,900円 実技試験 29,900円 受験費用は、キャリア・コンサルティング協議会と日本キャリア開発協会のどちらも同じ金額です。 学科試験と実技試験を合わせると4万円弱と、決して安易な気持ちで挑戦できる資格ではありません。試験を受けると決めた際には、この受験料についても念頭に入れておく必要があります。

資格の種類

国家検定

ここまで説明してきた通り、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的とした、キャリア・コンサルティング協議会が実施する国家検定制度です。 レベルは1級と2級に分かれています。実務経験者の技能レベルを問う検定となるため、キャリア相談などの実務経験があることや、大学や大学院で検定職種に関する科目を規定の単位以上取得していることなどが受験資格となります。

民間検定

キャリアカウンセラーの民間資格は、「キャリア形成促進助成金(職業能力評価推進給付金)」の対象となる「キャリア・コンサルタント能力評価試験」に指定されているものと、そうでないものがあります。 以下は、国家資格に準じた扱いとされている「キャリア・コンサルタント能力評価試験」の代表的な試験の一部です。 ●CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)資格認定試験 ●財団法人社会経済生産性本部認定キャリア・コンサルタント資格試験 ●キャリア・コンサルタント試験 ●ICDS委員会認定ICDSキャリア・コンサルタント検定 ●NPO生涯学習キャリア・コンサルタント検定試験 ●DBMマスター・キャリアカウンセラー認定試験 など キャリアカウンセラーの資格は、社会的信用度の向上や就職活動の際に活用できるものです。ここに挙げた資格取得を就業用件としている場合も多くあります。 民間資格の中で特に有名なのは、「CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)資格認定試験」です。 この資格は、これからキャリアカウンセラーをとして活躍を目指す人が受験することも多く、取得すれば国家試験の2級キャリア・コンサルティング技能検定を受検するのに必要な実務経験が、最短で3年に短縮されるなどのメリットがあります。

勉強方法

キャリアコンサルタントは比較的合格率の高い国家資格ではありますが、もちろんある程度の学習時間を確保する必要があります。キャリアコンサルタント試験合格までをサポートしてくれる書籍と講座を紹介します。

講座

書籍のほかにも、キャリアコンサルタントには学習講座も多く設けられています。 「リカレント キャリアデザインスクール」は、東京を中心に横浜や大宮、名古屋でも教室を開設しています。独学よりは当然費用はかかりますが、なんといっても強みは高い合格率。学科試験に至っては95%を誇ります。無料体験セミナーにもネットから簡単に応募できるので、検討してみても良いでしょう。

書籍

国家検定2級キャリア・コンサルティング技能検定

国家検定2級キャリアコンサルティング技能検定 学科問題集 第4版
国家検定2級キャリアコンサルティング技能検定 学科問題集 第4版

これは、キャリア・コンサルティング技能検定の過去問題解説本です。国家資格とはいえ合格率が5割前後と比較的安定しているので、学習を進めるには過去問を解くことが有効です。

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