IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

内定と内々定の法的拘束力と労働契約での違い・取り消しは可能?

初回公開日:2017年01月10日

更新日:2020年08月28日

記載されている内容は2017年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

内定後

就職活動における重要ワードである「内定」と「内々定」。どちらも似た意味のように思えますが、どういった違いがあるのでしょうか?「内定」と「内々定」の意味と違いと併せて、それぞれが取り消されてしまうケースも説明します。就活をこれから始める方は参考にしてください!

前述から“ 内々定 → 内定 ”という流れはわかりましたが、それでは企業側があえて「内定」と分けて「内々定」を出す理由とは何でしょうか?

経団連の指針に則っている

日本経済団体連合会(経団連)の『採用選考に関する指針』に、以下の1文があります。

正式な内定日は、卒業・修了年度の10月1日以降とする。

経団連は、様々な活動のなかで国内の就職活動におけるルールの呼び掛けを行っている団体です。その経団連が、大学卒業予定者や大学院修士課程修了予定者といった新卒者の採用選考にあたり「企業の皆さん、内定は10月1日以降に出してください!」と指針を発表しているため、企業側はそれに倣っています。

企業側は「内定」を出せない代わりに「内々定」を出す

しかし、優秀な学生を囲い込みたい企業からすれば、「内定」をなるべく早く出せることに越したことはありません。優秀な学生であれば他社からも引く手あまたである可能性が高いため、その学生の気が変わってしまうと自社を検討しなくなるかもしれないからです。もし目をつけていた学生が他社に取られてしまうと、企業は求めていた人材を採用できないばかりか、代わりの学生を選考するためのコストを要することになってしまいます。 そのため企業は、自社に入社してほしい学生に対して「まだ10月1日になっていないから内定は出せないけれど、内々定を出すから、もう就職活動はしないでほしい!」と考えます。そうして、他社に先手を打つべく「内々定」を出すのです。

「内々定」を獲得しても就職活動は続けられる

先にも触れたように、「内々定」には法的拘束力が伴いません。「内々定」自体が経団連が示した「内定」のルールに対してグレーゾーンに位置していることも理由の1つです。そのため、「内々定」をいくら獲得しようと、学生は就職活動を続け、何社でも希望の企業を検討することができます。しかし、企業側が選考の手間をもって「内々定」を出しているのは「内定」と変わりありません。辞退する際は、「内定」の辞退と同じように企業に対して真摯な対応を心がけましょう。

「内定」も「内々定」も取り消される可能性がある!

法的拘束力が伴う「内定」はもちろんのこと、「内々定」も企業側がれっきとした理由をもって出すため覆る可能性は低いですが、それでも取り消されてしまう場合があります。それぞれのケースごとに解説していきます。

会社の業績不振

企業側が「経営難に陥ったから、やっぱり採用できない!」と判断したとき、取り消しが行われることがあります。しかし、これは企業側の一方的な手続きであるため、それが法的に認められることは稀です。もしこのようなケースに遭遇し、その企業に就職したかった場合は、取り消しの通達の書類やメール、電話の録音を証拠として残しておきましょう。大学の就職課や担当機関などにそれらを提示して相談すれば、その取り消しに違法性がないかどうかを一緒に精査してくれます。

学生の健康上の理由

企業は人一倍たくさん自社に貢献することができる人材を求めています。そのため、大ケガや大病、また妊娠といった、業務に大きな影響が及ぼされることが懸念される健康上の事態が発覚した場合、採用の取り消しが行われることがあります。業務に支障がないことを証明できる医師の診断書などがあれば、それらを提示して取り消しを撤回してもらえないか交渉しましょう。

学生の留年

「単位が危ういなか、なんとか採用をもらえた!」と思いきや、単位が足りず留年へ…。新卒者を求めている企業からすれば、卒業していない就活生を採用するわけにはいきません。採用は取り消されてしまいます。しかし、そこで諦めてしまうのは早計です。企業によっては、「熱意は伝わってくるし、卒業まで待とう」と考えてくれるところもあります。留年の旨を採用をもらっていた企業に伝える際には、卒業まで待ってもらえないか打診してみましょう。

学生の資格取得不足

専門性の高い業種であれば、必要な資格を取得していなければ業務に従事できない場合があります。そのため、企業側が設定した期日までに必須資格を取得できていない対象者は、採用を取り消されてしまいます。必要な資格に関する情報は事前にしっかりと確認しておきましょう。

学生の素行不良

関連タグ

アクセスランキング