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カラスはなぜ夜に鳴くのか?不吉の象徴といわれる理由や生態を解説

更新日:2023年11月25日

暮らしの知恵

カラスが夜に鳴くのを不思議に思ったことがある方は多いのではないでしょうか。この記事では、夜にカラスが鳴く理由や不吉なイメージを持たれる要因などを紹介しています。カラスに興味がある方や、カラスの夜鳴きが気になっている方はぜひ読んでみてください。

今のところ、カラスの夜鳴きが地震の前兆であるという科学的根拠が示されたことはありません。 夜中にカラスが騒いだとの情報がある大阪府北部地震が起きた6月というのは、ちょうどカラスの繁殖シーズンの真っ只中です。特に神経質になっているこの時期は、ちょっとしたことが引き金になり、カラスを刺激してしまう可能性があります。 そのため、この地震前日の夜にカラスが騒いだのは地震を予知したからではなく、偶然であったと考えるのが自然です。

カラスの鳴き方・回数による意味の違い

時代とともにカラスの研究が進むにつれて、カラスたちはさまざまな鳴き方を使い分けて仲間と複雑なコミュニケーションをとっていることがわかってきました。 また、声の出し方だけでなく、鳴く回数にも意味があることがわかっていて、カラスの知能の高さがうかがえます。 カラスが鳴くのには人間が言葉を発するのと同じように大切な意味があり、仲間同士で細かな意思が伝えあえるからこそ、集団で身を守ることや、容易に食べ物にありつくことができるのです。

鳴き方による違い

カラスは鳴き方を変えて意味を使い分けています。 「カァー、カァー」とのびやかな調子で鳴いていれば、飛びながらはぐれないように仲間とコンタクトをとっています。 朝によく聞こえる「クァックァッ」というのは、なわばりを示す声です。 「カッカッカッ」と切るように鳴いていれば興奮していて、「コロコロ」というような声を出していれば甘えています。 また「カカカ」という鳴き声は、食べ物を巣に運んできたことを教えるサインです。

回数による違い

カラスは鳴く回数によっても意味を使い分けます。 1回鳴いた場合は、カラスの「あいさつ」を意味します。 2回は「注意喚起」「空腹」「強調」、3回は「安全」「満足」「位置のお知らせ」といった意味です。 4~6回は警戒を促す内容になり、4回は「警戒」「危険」「威嚇」、5回は「警戒」「逃げろ」、6回は「敵がいるぞ」といった内容を意味しています。 7~8回は集団行動に関する内容になり、7回は「リーダーからの合図」、8回は「集合」「集団行動」の意味です。

カラスの夜鳴きが気になるときの対処法

カラスが夜に鳴く声がうるさくて眠れなかったり、不快な思いをしていたりする場合、何とかして追い払うか、駆除できないものかと思うことでしょう。 しかし、「鳥獣保護管理法」という法律によって、カラスを許可なく捕獲したり、卵をとったりすることは禁止されているため、個人でカラスを駆除することは困難です。 そのため根本的に解決するには専門業者に相談するのが望ましいですが、素人でもできる法律に触れない最低限の対策もあるので、試してみるといいでしょう。 出典:鳥獣保護管理法|e-Gov法令検索 参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=414AC0000000088_20150801_000000000000000&keyword=%E9%B3%A5%E7%8D%A3%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E6%B3%95

深夜にごみを出さない

人間が出す生ごみはカラスにとって簡単に得られるごちそうなので、深夜であってもごみを出してしまうとカラスたちは目ざとく見つけてしまいます。 1羽がごみに気づけば大声で鳴いて仲間に知らせ、多くのカラスを呼んでしまうのです。 深夜にごみを出せば、カラスのみならず他の野生生物に荒らされる可能性もあり、不衛生やトラブルのもとになってしまいかねません。 野生生物が入れない建物内に設置された集積場所でない限り、深夜のゴミ出しは避けるのが無難です。

強い光を当てる

カラスは強力な光が苦手なため、LEDの懐中電灯などを使って強い光を当てれば追い払える可能性があります。 また、回転灯を設置してみるのも1つの手でしょう。 CDをぶら下げておくという方法が紹介されることもありますが、これはどちらかというと今までなかったものがあるということに対するカラスの警戒心を利用したものです。 回転灯もそうなのですが、設置しているうちに「危険はない」とカラスが認識してしまったものは、残念ながらもう効果が出ることはないでしょう。

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初回公開日:2022年08月19日

記載されている内容は2022年08月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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