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「めんこい」の由来と意味は?9つの地域での使い方の違いを紹介!

更新日:2024年10月20日

雑学・歴史

「めんこい」という言葉は、多くの人が耳にしたことがあると思われますが、その意味をきちんと理解しているでしょうか。本記事では、「めんこい」という方言のある9つの地域とそれぞれの地域での使い方をご紹介します。「めんこい」の由来や意味を理解して使ってみましょう。

「めんこい」の意味と由来は?

「めんこい」という言葉を全く聞いたことがないという人は少ないでしょう。東北地方で主に使われている方言であるということと、なんとなくの意味は知っているという人が大半です。 ここでは、あらためて「めんこい」の由来や意味についてご紹介します。なんとなく知っていた意味とは異なる意味を発見できる可能性もあります。この機に正しい「めんこい」の知識を身につけておきましょう。

「めんこい」の由来は?

「めんこい」という言葉は、「愛し(めぐし)」という言葉に由来しています。「め」は目で、「ぐし」は「心苦しい」をあらわす「心ぐし」から「切ない」「痛々しい」という意味になります。 「めぐし」は本来、「気がかりである」「目に見て痛々しい」という意味ですが、そこから派生して「胸が痛くなるほど可愛らしい」「いとおしいほど可愛い」「切ないほど可愛い」という意味で使われます。

「めんこい」が意味するものは?

「めんこい」という言葉は、北海道や東北地方で今なお使われ続けている「かわいい」という表現に用いられる方言です。必ずしも「かわいい」と同義なわけではなく、おもに小さい子供や動物を目にしたときに使われています。 成人した女性に使われることもありますが、年上の人から年下の人にむかって愛情を込めた表現として使われています。「めんこいねえ」は、間違いなく褒め言葉として使われています。

「めんこい」の否定形は?

「めんこい」は「かわいい」の意味ですが、「かわいくない」という否定形の表現に使いたい場合には、どのように「めんこい」を変化させればよいのでしょう。 現代の日本語の活用にあわせれば「めんこくない」になりますが、方言としては不正解です。「めんこい」の否定形は濁音などを含む「めんごくねぇ」という活用になります。「めんこい」という肯定の言葉も、濁って「めんごい」と発音されることもあります。

9つの地域の「めんこい」の使い方

「めんこい」という言葉を使う地方は、一般的には北海道と東北地方だといわれていますが、東北地方に隣接する茨城県や新潟県でも使われています。 ここでは、それぞれの地域で「めんこい」という言葉の意味や使い方に違いがあるのか、ご紹介していきます。地方による違いを覚えたら、それぞれの地域へ旅行にでかけるときなどに、耳を傾けてみたり、実際に自分で使ってみたりしてみましょう。

「めんこい」の使い方1:北海道

北海道では、「めんこい」はそのまま使われています。北海道でも日常的には使わなくなっていますが、あえて方言で表現するときなどには、誰もが使え、誰もが理解できる方言です。 北海道を代表する方言のひとつとして、「なまらめんこい」という表現があげられることも多く、北海道土産のハローキティご当地ストラップにも使われています。若者の間では「かわいい」という意味のカジュアルな表現として用いられることもあります。

「めんこい」の使い方2:青森

青森県では、「めんこい」の音が変化し、「めごい」という発音で使われています。青森県には津軽弁と南部弁の2種類の方言が存在し、似ている部分もありますが、大きく異なる部分もあります。「めんこい」は津軽弁でも南部弁でも「めごい」で通じます。 津軽弁では「すごい」という意味で「たげ」という方言を使います。そのため、「すっごくかわいい」を津軽弁で表現すると「たげめごい」と言い換えることができます。

「めんこい」の使い方3:岩手

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初回公開日:2019年10月16日

記載されている内容は2019年10月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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