分別の意味と例文4つ｜同じ漢字で異なる読み方と意味を持つ言葉を知ろう！

分別（ふんべつ）のある人は周りから信頼されます。

「あの人は分別（ふんべつ）がある。」と言われれば、その人は大人だから、やたらに大声を上げたり、狼狽したり、興奮して人を傷つけるようなことはしない人だろう、という感じがあります。 その人はきっと頼りになる、信頼できる人でしょう。

分別（ふんべつ）をわきまえているということは、その場所での自分の立場をよく理解しているということになります。

たとえば、その人が会社の中間管理職だったとします。彼は自分の立場をよくわきまえていて上司や部下に対する言葉遣いをちゃんと使い分けて意思を伝えることができ、また自分の職務の範囲をよく理解し、把握していて自分の職務範囲を超えるようなことには十分注意を払っている、そんな人は分別（ふんべつ）をもって会社で務めていると言えるでしょう。

思慮を重ねた上、分別（ふんべつ）ある結論に達したのでしょう。

思慮分別のある人と言いますが、この場合、分別（ふんべつ）がある前に、思慮も伴っているということになります。 思慮とは｢良く考えて配慮する｣と解釈してよいでしょう。 ですから、そこに分別（ふんべつ）が加わると、｢思慮分別｣（しりょふんべつ）のある人という意味になり、相談ごとなどで頼りになり、信頼できる人と理解してよいでしょう。

出典: Chemistry Distillation Experiment - Free vector graphic o...

分別（ぶんべつ）の意味は分別（ふんべつ）の場合と全く異なります。

分別（ぶんべつ）と聞けば、まずゴミを思い浮かべるのではありませんか？むろん、｢ゴミをぶんべつする。」という使い方が最も普通です。 ただこの分別（ぶんべつ）という用語は、化学において幾つかの成分を別々に分けて、物質の構成を明らかにするという意味もあります。英語では”fractionation”の語に相当する言葉でしょう。

日本ではゴミは種類により分類して、リサイクルを考慮しながら収集することになっています。

家庭や産業施設から出る廃棄ゴミは分別（ぶんべつ）して、つまりその成分によりリサイクルできるものと、そうで無いものとに別々に分けて収集し、その後、分別（ぶんべつ）の結果に従って処分されることになります。

上の「分別」の例でも分かるように、漢字として同じ表記でも読みが異なり、違う意味になる言葉の例を5つ挙げます。

そのような言葉として、例1：生物、例2：色紙、例3：上手下手、例4：心中、そして例5：面子の5つについて説明します。 それぞれ同じ1つの漢字表記に対して違う読みがあり、その結果違う意味を表します。