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更新日:2024年10月26日
世論の読み方は「よろん」と「せろん」がありますが、漢字としての読み方だけでなく、歴史的背景により、変化してきました。現代ではどちらを使っても間違いではありませんが、その読み方の持つ意味をしっかりと把握した上で使い分けすると良いでしょう。
ある社会の問題について世間の人々の持っている意見を意味しており、世の中のうわさや風評をあらわす時は「せろん」と使い分けているようです。 世間一般の感情または国民の感情から出た意見という意味合いの違いがあります。
2つの読み方である「よろん」「せろん」の使い方はどうなっているのでしょうか?
世間一般の共通意見という意味から、「世論(よろん)に訴える」「世論(よろん)を喚起する」「世論(よろん)調査」等という使い方をする人がいます。
世の中のうわさや風評をあらわす時には、「世論(せろん)を反映させる」「世論(せろん)の動向」等といった使い分けをする必要があると考えている人もいるようです。「浮ついた世論(せろん)に流されてはいけない」と否定的な使い方もあります。
2つの読み方となった由来はどうなっているのでしょうか?
日本では、戦前より、「與論(よろん)」と表記され、多く使われていました。また、「與論」と比べるとはるかに頻度は低いものの、「世論(せろん)」も使われていたそうです。また、「與」は「こし」とも読み、祭りの時の「お神輿(おみこし)」のことを表しています。「お神輿をかつぐ」ことから、一般大衆の考えや意識のことを「與論(よろん)」と言ったそうです。「與」は「せ」と読むことはありません。
戦前は、「與論(よろん)」と「世論(せろん)」の文字も異なる2つが存在したのですね。 それがどうして2つの読み方となったのかには、歴史的背景があります。戦後、当用漢字制定時に、「與」が当用漢字に含まれなかったため、新聞などでの表記が簡略化されて「世論」という文字を代用して使うようになったからです。
戦後の漢字制限によって「與論(よろん)」の代わりに用いられるようになった「世論」の文字ですが、それまでは「せろん」として使われていたことは前項でお話しました。2つの漢字が1つになって、しかし意味の違いから読み方は残ってしまったのです。
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