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砂漠の夜って?砂漠の夜の特徴5つ|代表的な砂漠と気温差のわけ

更新日:2024年05月11日

雑学・歴史

砂漠といえば一面に広がる砂、そして照り付ける太陽といったイメージがあります。しかし、夜になると周囲の環境は一変、暑かった気温がどんどん下がり零度に、時にはマイナスになるほど冷えていきます。どうして砂漠では1日の気温差が大きいのか、夜の特徴を知っておきましょう。

砂漠の夜の特徴として、人工的な灯りがほとんどないため本当の暗闇が訪れるということは、星空を見るには最適の環境に近いということが言えます。人工的な灯りがあったり、雲などがあると星空は見えにくいからです。 例えば、世界で最も星が綺麗に見えると言われている場所は南米の「アカタマ砂漠」であり、乾燥している砂漠であることから空気もクリアで、「天体観測の聖地」と呼ばれる場所の1つになっています。

砂漠の夜の特徴4:夜行性の生物が多い

砂漠の夜は真っ暗で星空が綺麗ですが、昼には見かけなかったような生物の姿をよく見かけるようになります。昼間は暑すぎて活動せずにいる生物が多いのですが、涼しくなった夜は砂漠の生物の活動時間です。 夜の砂漠には毒ヘビやサソリなど、危険な生物がいることで有名です。砂漠によっては、ヒョウやハイエナなどの夜行性の生物の徘徊もあるため、実は生物的な脅威でいえば昼の砂漠よりも夜の方が危険になるでしょう。

砂漠の夜の特徴5:夜に活動する場合も多い

砂漠の夜は昼間よりも涼しく寒くなりますが、活動しやすくなるのは人間も同じなので、砂漠では夜に活動して昼に休むという場合も多いです。砂漠に近い地域でも昼間は家に閉じこもっていて、夜に出かける習慣のある地域があります。 砂漠の昼は本当に暑く、太陽が照り付けているのでそんな中で活動すると体力の消耗が激しいです。昼の間は日陰や家で休んでおき、太陽が沈んだ夜に活動することで体力の消耗を抑えます。

夜の砂漠が冷えるわけ

昼間は40℃や50℃に達することもあるほど暑い砂漠がどうして夜は冷えるのかというと、太陽の光を遮る物がないことや水分がないこと、地面が石や砂であるなどの3つの理由があると言われています。 夜でもあまり気温が下がらない砂漠もあります。昼と夜の寒暖差が激しくて夜が氷点下にもなる、というような砂漠はアメリカ南西部や南アメリカ、南アジアやオーストラリアにある砂漠などがあてはまることになります。

太陽の光を遮る物がない

夜の砂漠が冷える理由の1つには、砂漠は基本的に砂と岩だらけの世界であるため太陽の光を遮る物がなく、地面が吸収した太陽の熱が夜になって逃げてしまうという理由があります。 日本でも冬に起こる放射冷却が有名でしょう。昼間晴れていた時の方が夜になって熱が逃げやすくなるため、冷えます。砂漠では雨がほとんど降らないほど雲が発生しないためほとんど晴れており、湿度も低く放射冷却しやすい環境にあります。

水分がない

砂漠はかなりの乾燥地帯であり地表にある水はオアシスくらいで、湿度が低く水分がほとんど存在していないため、昼の温度を夜も保持していることが厳しいという理由です。 空気中に水分が適度にあれば、その水の比熱は砂や石よりも大きいため熱しにくく冷めにくい性質を持ちます。しかし砂漠には水分がほとんどありません、湿度もかなり低いために昼間の温かさを夜も保つことが難しくなっている、ということが理由になっています。

石や砂は熱しやすく冷めやすい

砂漠の夜が冷える理由の3つ目は、石や砂が水に比べて熱しやすく冷めやすいため、太陽の光があればすぐに暑くなりますがなくなればたちまち冷えてしまう、という性質を持っているためでしょう。 比熱が小さい石と砂は熱しやすく冷めやすく、水のように温度を保つことが非常に難しいです。砂漠には水はほとんどありませんが、砂と石はたくさんありますのでどうしても昼間は暑く、夜は寒くなりやすいことが理由です。

主な砂漠

砂漠といっても気候の違いなどさまざまな違いがあります、ここからは砂漠の中でも有名な主な砂漠を紹介していきます。 砂漠といえば多くの人が一番に名前をあげる「サハラ砂漠」に「シャルキーヤ砂漠」・「カラハリ砂漠」や「ゴビ砂漠」・「モハーベ砂漠」そして天体観測で有名としてすでに名前を挙げている「アカタマ砂漠」です。

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初回公開日:2019年10月08日

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