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「果たして」とはどういう場合に使うのか!?全く違う2つの使い方!

更新日:2024年10月24日

雑学・歴史

「果たして」とは、「本当に~だろうか」と疑問や仮定を強調したり、「予想通り~になった」と結論や結果を強調するために使われる副詞です。どちらも「結果として」という意味ですが、使い方によって「疑問」と「結論」の全く異なる2つの意味があります。

結論を言いたい時に使う場合、「果たして」の後に結論や結果を述べます。はっきりと言い切る形につなげると、「やはり、思ったとおり」という意味になります。 例文を挙げると、 「果たして、昼過ぎから雨になった」 「果たして、先方は留守でした」 「果たして、上司からの叱責を受けた」 「道路に沿って歩いていくと、果たして、町に出た」 などのように、使います。

実はこんな使い方もできる「果たして」

「果たして」をスマートに使いこなすために、お手本にしたい作家がいます。 それは、明治の文豪、夏目漱石です。夏目漱石の小説やエッセイには、よく「はたして」という表現が使われています。 例えば、 「彫刻とはそういうものなんだ、果たしてそうなら誰にでもできる事だと思いだした」(「夢十夜」/夏目漱石より引用) 「年の若いあなた方にもほぼ想像ができるでしょう、はたしてこれが英文学かどうだかという事が」(「私の個人主義」/夏目漱石より引用) などです。

学校でも教えてくれない文章作成の為の使い方

夏目漱石の文章をお手本に、「はたして」の使い方をマスターしましょう。 夏目漱石の文章を見ると、「果たして」を自然に使いこなしています。「予想通り」や「本当に」と言い換えるよりも、ずっと知的で洒脱な雰囲気になります。 つまり、効果的に「果たして」を使うことで、文章が締まり、強調したい部分をくっきりと際立たせてくれるのです。疑問でも結論の意味でも、「果たして」は続く部分をスマートに強調してくれます。

「果たして」の意味と使い方を正しく理解しよう!

「果たして」の意味は、正しく理解できたでしょうか。 「果たして」は、使い方によって「疑問」と「結論」という相反する意味を持つ言葉です。あまり普段の会話の中では使わない表現ですが、意味を強調したい時などに使うと、効果的です。 ぜひ「果たして」の正しい意味と使い方をマスターして、使いこなせるようになりましょう。

初回公開日:2019年10月08日

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