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「果たして」とはどういう場合に使うのか!?全く違う2つの使い方!

更新日:2024年10月24日

雑学・歴史

「果たして」とは、「本当に~だろうか」と疑問や仮定を強調したり、「予想通り~になった」と結論や結果を強調するために使われる副詞です。どちらも「結果として」という意味ですが、使い方によって「疑問」と「結論」の全く異なる2つの意味があります。

全く違う「果たして」の2つの使い方2:結論で使う意味を持つ「果たして」

さらに、「果たして」には、「予想していた通りの結果になった」と結論を表す意味を持つ使い方があります。 「果たして、そうなった」 「果たして、そのとおりだった」 のように、結論や結果を表す副詞として使われます。

「果たして」=予想通り

「果たして」は、「予想通り」「思ったとおり」という意味でも使われます。 「果たして、そのとおりになった」などのように、自分が予想していた通りになった時などに、それを驚きや強調の意味で「果たして」と使います。 「予想通り」と結論を表す「果たして」は、疑問や仮定の意味で使われる「果たして」とは、全く正反対の意味になりますので、取り違えないようにしましょう。

「果たして」=やはり

「果たして」には、「やはり」という意味もあります。 上記の「予想通り」と意味は似ており、使われる文脈も同じです。「予想通り」よりは「やはり」のほうが、意味合い的に軽く、より身近な事柄で使われる印象があります。 「果たして、犯人は彼だった」「果たして、終わっていた」のように、「やはり」「やっぱり」という意味で使われます。

「果たして」=てっきり

「果たして」は、「てっきり」という意味でも使われます。 「てっきり」とは、「疑いなく」「間違いない」「そうに違いないと思い込む」、などの意味があります。 「結果的にそうだった」という意味の「果たして」よりは、「てっきり」のほうが「思い込んでいる」ニュアンスが強いですが、「果たして、だまされていると思う」や「果たして、彼がそう言ったに違いない」などの使い方では、「てっきり」と同じ意味で使われています。

「果たして」のよく聞く表現

「果たして」は、あまり日常的な会話では使いません。 会話では、「やっぱり」「思ったとおり」などの表現を使う方が多いでしょう。「果たして」はビジネスシーンや、小説や演劇、ドラマなど、やや誇張した表現をしたい時などによく使われます。 よく聞くのは 「果たして、彼の運命やいかに」 などのように、次回へつなぐ表現や、 「果して一匹の猛虎が叢の中から躍り出た」(山月記/中島敦より引用) のように、小説中の表現です。

「果たして」の本当の使い方

では、実際に「果たして」をどのように使えばいいのか、わかりやすい例文を挙げながら紹介していきます。 「果たして」の持つ、疑問と結論という全く違う2つの意味ごとに、例文と使い方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「果たして」の例文1

「果たして」を、疑問形で使う場合は、「果たして」の後に、疑問や仮定を表す文をつなげて使います。 例文を挙げます。 「果たして、結末はいかに」 「果たして、誰が犯人なのだろうか」 「果たして、彼は本当に来るのだろうか」 「果たして、本当に彼のことを愛しているのだろうか」 などのように、使います。

「果たして」の例文2

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初回公開日:2019年10月08日

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