IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

方言「けん」はどこの方言でどういう意味?地域別の意味と使い方13個

更新日:2024年10月17日

雑学・歴史

方言はいろいろな地域によって違いがあり、また、同じ言葉でも使い方や意味が違うこともあります。なかでも、「けん」は可愛いとの方言です。方言「けん」はどのような意味で、どの地域で使われているのか、地域ごとの意味や言い方の違いをまとめました。

方言「けん」の意味

方言「けん」には、どういう意味があるのでしょうか。 「けん」は、「~だから」と理由を表したり「~だよ」という意味で、接続詞や語尾に使います。地域によって「~やけん」や「じゃけん」、「だけん」などいろいろな使い方がありますが、およその意味は同じです。

方言「けん」の語源

方言「けん」の由来は、平安時代に京都で使われていた「かり」活用が、地方に伝わっていくうちに変化したもの、と言われています。 「かり」活用とは、「恋しかり」「うれしかり」などのように使われる、形容詞の補助活用です。形容詞を助動詞に接続させるためや、命令形で使いたい時に使われます。接続させるための活用形、または強調させる意味と考えておけばいいでしょう。

方言「けん」の使われている地域

「けん」を使う地域は、九州から中国、四国まで幅広く、「けん」ではなく「けぇ」と発音するところもあります。 有名なのが、博多弁や熊本弁などの九州地方、そして広島弁などの中国地方ですが、「けん」は四国や静岡県などでも使われている方言です。

地域別「けん」の意味と使い方13個

「けん」を使う地域は、九州や広島など、数多くあります。 使う地域によって「けん」の意味や使い方も、微妙に異なってきます。そこで地域ごとに、「けん」の意味や使い方をご紹介していきます。

地域別「けん」の意味と使い方1:福岡県

「ばってん」や「っちゃ」「~と」などの博多弁が有名な福岡県ですが、福岡でも東部、西部、南部と地域ごとに方言は少しずつ異なります。「~けん」の使い方は、どこもだいたい同じなので、まとめて紹介します。 「明日は早いけん、もう寝るわ」などのように、「けん」は「~だから」や「~ので」などの理由を表して使われます。 また語尾に「けん」を使うと「~だよ」の意味になり、関西弁の「ねん」と同じような使い方をします。

地域別「けん」の意味と使い方2:宮崎県

宮崎県での「けん」の使い方も、福岡県とほとんど同じです。 福岡では、マンガ「うる星やつら」のラムちゃんが使って有名になった「っちゃ」という言い方が使われます。「ちゃ」と「けん」があわさって、「っちゃん」「ちゃけん」という言い方もします。 宮崎県でも「ちゃけん」が使われており、「行ったっちゃけん」(行ったんだけど)のように使います。

地域別「けん」の意味と使い方3:大分県

大分県では大分弁という方言が使われており、「けん」もよく出てきます。 「だけん、~(だから、~)」や「~やけん(~だから)」、「~けん(~だ)」などのように、文頭、文中、語尾といろいろな場面で使われます。特殊な使われ方としては、「しんけん、~(本当に~)」という使い方があります。 また、大分弁では語尾に「たい」「ばい」が使われる地域もあります。いかにも、九州男児といった豪快な話し方です。

地域別「けん」の意味と使い方4:長崎県

次のページ:地域別「けん」の意味と使い方5:熊本県
初回公開日:2019年10月16日

記載されている内容は2019年10月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

アクセスランキング