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更新日:2024年10月20日
身近に存在している金属の一つにアルミニウムがあります。アルミニウムは白色銀で、加工性、耐食性に非常に優れている金属です。今回は、そんなアルミの融点をアルミの合金別にご紹介しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
融点3は3000系合金についてです。 3000系合金はマンガンの添加によって、加工性や耐食性を維持させたまま強度を上げたものです。これに、マグネシウムを添加すれば強度がさらに増します。 3000系合金の用途は、作られる物の胴体の役割をする複写機ドラムやアルミ缶の胴部、さらに電球口金や屋根材等に使用されています。
融点4は4000系合金についてです。 4000系合金はシリコンを添加することで熱による膨張を抑え、耐磨耗性の向上を目的としたものです。さらに、耐熱性を向上させるためにニッケルや銅、マグネシウムを添加しています。 4000系合金の用途は、ナットなど円筒形となるピストンや建築パネル等で使用されています。
融点5は5000系合金についてです。 マグネシウムを添加して強度と耐食性を向上させた合金が5000系合金となります。この合金は冷間加工のままでは経年劣化が進んで強度が落ちてしまい、伸びが増加するため安定化処理が行われます。 5000系合金は海水に強く溶接性も優れているので、船舶材料や化学プラント、板金製品等に使用されています。
融点6は6000系合金についてです。 6000系合金はマグネシウムとシリコンが同じ割合で添加されており、熱処理によって起こる時効硬化に貢献します。強度・耐食性が良く、加工性に優れている代表的な構造用材です。 6000系合金の用途は、建設に用いられる建築用材やガードレール、家庭用として用いられる家具や家電製品などに使用されています。
融点7は7000系合金についてです。 亜鉛とマグネシウムを添加し、熱処理を行ったアルミ合金で最も高い強度を持つ合金が7000系合金です。この合金は、熱処理が充分になされていないと応力腐食割れを生じてしまう可能性があるので、注意を必要とします。 7000系合金の用途は、野球やスキーなどのスポーツ用品や、乗り物の軸となる車軸などです。
アルミと違う金属の融点も見ていきます。 金属の融点の違いには、イオン価数の積が大きければ融点も高くなり、イオン間の距離が増えていくと融点は低くなります。ここでは、融点の高い遷移金属である鉄、銅、ステンレスの3つの融点を紹介していきます。
鉄の融点は1536℃です。 純粋な鉄は特殊な用途にしか用いられないので、一般的に供せられる鉄は鉄と炭素による合金という鋼として造られております。銑鉄は融点が1200℃前後と比較的低く、加熱すると軟化しないで溶けるので鋳物の制作に適しています。 費用も安価であり、大きな力の作用を受けない車両や農機具などに用いられています。
記載されている内容は2019年11月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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